血溜まりに顔浸りつつ星月夜
流れ星憎きあいつの死を願う
若者の最後の花火今終わる
鳴き時を間違えて死ぬ秋の蝉
サルビアの如き真っ赤な血の下着
鎌倉の改札秋寒し
泥水のような缶コーヒー話しかけても答えない
秋の雨歩けば歩くほど薄れる意識
秋の雷存在はだんだんほどけて消える
七里ヶ浜欲しくもないものを欲しがっている
....
ガマンない人だ 旦那の坊ちゃん気質
半袖で暖房つけてる 旦那を笑うしかない
暖房の次は冷房か いま秋なんだけど
私よりタバコが好きか そんなに好きか
詩人とタバコと浮気して ....
すべての人が免れ得ないのは孤独
バス停のそばに人々が釣りをする沼
だから一人でいる
秋渇き昨日すら忘れた
愛の空虚さよ空虚さこそ愛
秋の宵わたしは響くか
寝起きは夜中でもまぶしく
かたちがある白桃
出れば開けた土地に霧
秋気は強烈な感情しかしわたしのではない
他人にも自分にも向かわなければ天に向く
朦朧さではない秋の意識の ....
繋ぎ蜻蛉の哀しみ憐れ 雨上がりの水溜り 白き車のボンネット
お肌水分不足気味で心も愛不足ぎみで
旦那にはやらせられない家計と女
旦那紐づけ愛人目星つけ
間違いを正していけば見えてくる結婚という名の牢獄
寂しさを旦那で紛らわせられず推 ....
流れ星書いてみたいと思ったけどその形がとらえられない
見えない星そうね誰かにまだ見つけられていない星探して旅に出たい
ひとつ星さびしそうでわたしが隣にいてあげたくなった
涙で星が ....
秋風は蛙の詩(うた)を繰り返し
自然とともに 終わりたい
地球人として背筋を伸ばす
歩けなくなるまで 歩かなくなるまで
寂しげな夜風とともにいる
泣かなくっちゃわからないこと その先にあること
忘れ ....
{ルビ露=つゆ}{ルビ露=つゆ}{ルビ露=つゆ}あとは反復
秋は無言で何も聞こえない
秋湿り関係は匂いのなかに
{ルビ紅葉=もみじ}記憶と{ルビ現在=いま}は同じもの
尊厳など ....
ムダなものには 骨をおりたくないのが男
キレイを突き詰めた先にあるモノ
美人通り越して美神
ツマミにもならぬ話して何が楽しいの?
美人にはいろいろまとわりつく
なにく ....
ゲームオーバーになる前に 決めなくちゃっっ
食うか食われるかのカンケイ
出し惜しみはしないぜよ
蘇る あの輝いていた記憶
出汁抜きの人生なんて 生きてけないわ
強さと ....
汗ばんじゃうくらい 好き
この愛に 食らいつきたい
どっちそっち あなたが好き
秋への惑い 別れを惜しむ恋人たち
日向ぼっこばっかしてたから 身に染みる悲劇
叫ぼうに ....
塩とってちょうだい 甘すぎてダメ
カライ思いばかりで ビリビリする
危なげない人生は 素敵なのか
切り返しが上手いと いろいろ便利
いつもギリギリじゃ 疲れる
安定し ....
お稲荷さん食べ キツネ気分
あなた想うほど 心熱くなる
あなたの愛に ふるえるハート
やらかしちゃってる 人生
生半可じゃない 青春
いっちゃってる わたし
傷 ....
風の叫びを きけ
魂からの雄たけびで 一撃
露骨が過ぎる 猫なで声
やってくる秋 去っていく夏
浜辺に行って 貝を集めたい
聞かなくても わかるカンケイ
男転が ....
旦那に愛されている タバコに嫉妬
もうどうにでもなれな わたし
なんでもやり過ぎる わたし
やり過ぎる時あり やらな過ぎる時あり
秋風が心の隙間をとおってく
くだらなくと ....
曖昧な横顔秋の海
社会の腕力から逃れて逃れて秋めく
階下に運ぶ珈琲のように長い時間をこぼした
それぞれの孤独を持ち寄って孤独なままでいる
空が斜め渡り鳥
秋の山は 色とりどり
朝を待ちきれなくて 深夜に起きる
毎朝が新鮮な普通の暮らし
秋の夜長をぬう
鈴虫の声が楽器の音みたい
夏に また来年!と手をふった
恋の季 ....
バツ悪そうに 帰宅した主人
悪魔の みてくれ
曼殊沙華の王冠
秋の味覚がせいぞろい
采配を うけもつ
今年の秋は キミにしびれたい
紅葉に見とれていたら叱られた ....
秋の気配に胃が騒ぐ
落ち葉が私を画家にする
一雨降ったあとの 晴れ間
憂鬱を操縦する
進化し過ぎた世界
戦争がみんなの足を引っ張る
寒いんだか暑いんだかよくわからん ....
二人でいても一人きりの世界に秋澄む
匂いは最も原始的な感覚遠花火
足がなければもっと距離を大切にしていただろうか
逃げても逃げても戦場から遠く
秋の蝶冷たい水が染みる
中 ....
キンキンに冷えた間柄
いま ふたつ星みつけた
風が鳴る今日
雨の中で 絡み合う体
秋のおでまし
鈴虫が仲良く合唱
実りの秋に愛が生った
ススキの穂みたいな ....
日々 旦那と向き合う
旦那の心が広いから泳ぐ
笑い合える幸せ
幸せをくばって分け合う
何気ない 徳こそ積むべき
蝶々になりたくてバタフライで泳ぐ
絢香になりたく ....
昔から縷々とおんなじおはぎかな
崩れそうな わたしを背負う
涙涙の日も ありえる
干からびるまで 愛して欲しい
愛がいとしい 恋が恋しい
神秘は神秘な ままにする
暴きたいのが 人のさが
結婚 ....
幼児に遊んでもらう大人
大人引き連れる幼児
おばあちゃんの指にネイル
おじいちゃんがスーツでキメている
洗いざらい話して何になる?
語るほどの人生おくってないわたし
....
かしこまってちゃ 話にならん
軍配は すでにあがってる
らしくない 自分もゆるす
出来過ぎた話に 尾ひれをつける
完璧じゃないから いとしい
秘密なんだか広めたいんだか ....
秋の水夢は記憶を問い質す
初風や意識は速く存在は遅く
秋は存在の季節蚯蚓鳴く
インドネシアの少数言語送りまぜ
夕焼けが一瞬目を覚ます
秋めく何も変わっていない
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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