星光るタンスの奥に猫の国
風の夜メロンの飴を売りに来る
ねじれて ....
絶滅を思え 等しく無に帰する彼もお前も価値も無価値も
毎朝 死にながら生きているような
生きながら死んでいるような
憑いているような
毎朝 こ ....
シャワーを浴びて 言葉も浴びて そして忘れて
この脳に記憶させることを 真底諦めたよ
....
かくれんぼでもないのに
おしいれに入る
大人になった僕だって
泣きたい日はあるから
おし ....
なにかを
忘れている
ようなこの夜に
なにかが
湧いて来る
ようなこの夜に
向かいの家の ....
瞼が重くなる
一瞬の騒音で変わる人生
退屈なときに働く感覚を求め
退屈の波 ....
肯定も否定もされず
曖昧な「いいと思うよ」で
ぬるま湯の中
認められも許されもしないまま
....
師走には忙しいイメージつきまとう残り僅かのひととき揺らぐ
真冬でも広い公園巡りする子供のはしゃ ....
本日のお品書き~日野菜漬~
白飯をうれしがらせる日野菜漬
漬物の中で一番う ....
例えばフィンセント・ファン・ゴッホが
生前に一枚の絵も売れなかったように
カフカのように
....
咲きこぼれそうな花びらをもちあげて
そっと水を遣る
眠たい 明け方に
僕ができることは ....
優しさ
愛しさ
立ち枯れ
崩壊
加速
希望
願望
現実
掌中
海賊は正規軍には勝てない
どんなに強くても
強い海賊が正規軍に登用されて
さらに強くなる場合も ....
満足なんて私は知らなかったわ
満足なんて僕も知らなかった
メールサービス、種が厄介な庭の花
....
無音 寂しさ あけた窓
網戸を通りくる
ひんやりと 爽やかな毒
いつ終わるのだ こ ....
二〇一六年六月一日 「隣の部屋の男たち」
お隣。男同士で住んでらっしゃるのだけれど、会話 ....
17rows, 1.01sec.