-薄皮一枚-
ということばをむやみにしてはなりません
ついついそういうことになりますから
....
ずっこけて、転がって、這いつくばっては
立ち上がり(瞳はぎらりと、ぎらつかせ)
またずっこけて、 ....
この河は多襄丸河という。俺が昨日名付けた。本当は蟹江川という名だがダサいので俺が変えた。三船敏郎が ....
何処か遠く彼方から
子供たちの声響く夕暮れに
缶カラからから転がっていく
風もない 人もい ....
秋のために
まもなく泣いてしまう
青と黄色の皮のみかんは
実は通常の色をして
雲は薄く綿を広 ....
〈命題ⅰ〉
#
皆
{ルビ日=にち}や骨格を見つけ過ぎている
そしてほぼ
肉付けに接近 ....
繰り返し換骨奪胎ネジ余り らどみ
マハリシの真名も知らずに秋深し らどみ
ぼくは時間と空間を手のひらで表現できる詩人か
舞踏家か器楽奏者になりたいと思っているのです
....
・
悲しい朝に目覚めたら、深く深呼吸を。
心の産毛へと、澄んだ風を送るように。
・ ....
生まれて
死んでいった
星の数ほどのうちの
たったひとつなのだから
結果的に
何の役に ....
私は未来に行くことができる
電車に乗って一時間寝て起きたら
突然一時間後の世界だ
私は過去 ....
試作
朝寢朝酒鼻から紅茶 ネオンライトに無重力
....
むかしの人々は
だらしなく開かれた口から
魂が抜け出ると信じていたらしい
なにかの間違いで ....
人間の顔にも必ず付いている口
口は呼吸する為に
口は飲食する為に
口は言語を話す為に
主 ....
今喉を通り過ぎた錠剤は
甘いラムネ
薄い桃色の
あなたへの恋心を詰め込んだような
淡くて ....
きみが好きだと言った
夕焼けのやさしさが
ぼくの瞳から
体の端までしみこみ
....
「胡乱な夜長」
秋も深まり
寒くて夜眠れない
碌に考えるのも適わず
こういうのを
随伴 ....
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