un pastiche, encore
きみが書く手紙の文字は読もうと ....
羽の落ちた三日月は
爪の残骸を集めた太陽です
あなたの知らない発条は
あなたが知ら ....
あたし、一番好きなお菓子
チョココロナ
ねじれたとんがり頭のパンに
一杯につまった
チョコク ....
何も言わなくてもいいの
あなたがしてくれたこと
忘れることなどできない
とても幸せな時を歩いて ....
元日に歌番組見て笑った男が
2月発症して傷害で拘束
3月には物言わぬ骸に
嬉しげに報じる記者と ....
悲しい色をした
涙を雨でうすめたような
白い白いため息が
空に昇っていく
銀河に棲む妖精 ....
君は澄んだ目をしてる
さっきまで泣いていたと
逢う時はいつも言ってたね
生まれてから今日ま ....
運転手さん
そのバスに僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい
....
桜にはエロい死体が埋めてある
それでも
なにかに望みをたくしたいと
自我のなかでは
おもっているのだけれども
それ ....
もしも人生に疲れたら
プラスチ ....
電柱を数えていると
母にはしたないと叱られた
数える以外、電柱の用途など知らないから ....
ハーレクイン読むこと自体が起爆剤 停滞気味の恋は覚醒
ハーレクイン読んで恋愛モード「ON」逢え ....
目の前に置かれたコップに
なみなみと注がれた透明な夜を
一息に飲みほせば
....
ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそ ....
薄氷をふみぬきついらくしただれか散ったあとだけ人のあわれむ
わたくしのいのちの根っこ烙印がわた ....
翅をむしって
ただころがってうごめく虫になりたい
じぶんの体をずたずたに引き裂いて
ざくろみた ....
海べの小道には、
海へとつづくだけ、
海までもどるだけ、
それでもどこかへゆくのか、知らない? ....
卒業式があった。
人間を卒業した。
もう人間として学ぶことはなくなった。
この人生 ....
鮮やかな色の花みたいな
血管に触れる音が聞きたくて
私は何度も踏みつけて来た
救われなかった過 ....
時計の針が進んでいく
カチカチ音をたてて
時間が進んでいく
目に見えない何かが
境界線は ....
誰にも殺されたくはありませんからね
勿論
誰も殺したくはないです
普通に
人間やってきま ....
おもむろに顔を上げると
朝の陽射しが窓から おはようと言いたげに
優しく 今日を運んでくる
....
日付が変わる前、朋と電話で話した
コロナの{ルビ蔓延=はびこ}るご時世を
朋は、コロンブスの卵に ....
犯人はおまえだという、
心を返せという
恨みごとが
耳に
こびりつく。
深いため息 ....
粉机はわたしの生涯において最も哀れで独善的な師であり唯一の子でありました。
告白しますが、わた ....
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