くらがりに無口な蝉の解体屋
尼僧の黄色い八重歯秋の蝉
空蝉の三兄弟やレモンティー
あなたの眠りを妨げるものなど、すべて眠らせてしまえばいい
色んな人が電車に乗る
あなたは何色の駅 ....
吐き気を催すほどの閉塞感
我慢をし過ぎるなと常に言い聞かせているのに
自分でも上限を認識できない ....
目がどろっとして
唇から唾液を垂らして
「アンニュイなんですか?」
って聞いたら、
ふふっと ....
少しでも面識のある人間には
すべて漏れなく出したから
お返しもらってるだけなのにさ
その数で
....
鉄格子の間に坐る、あなたは
じっと――待つ
小さい窓から射し込む
一条の光にふれる、あの瞬間を ....
意識 溶け拡大していく
限りなく宇宙の楽音に共鳴し
混交する闇光 すべて受け入れ
委ねるのだ ....
浅く柔らかい雨がしばらく続いてから
夏の欠片はうっすら馴染んで見えなくなりました
私はその有様を ....
小説家は冗長
でいい
詩書きは
舌足らずぐらいでいい
僕は凡人だから
そう思う
....
ぼくは雨がいやでたまらない
うつになってしまうからだ
死にたくなってしまう
苦しく ....
かん高い声の騒ぐ言葉が部屋中を這いまわっている。声の主は女と女なのだが、女と女は椅子に座っていて向か ....
◯(考え)
下手な考えほど
考えてしまう
◯(食べ物)
年を取ると
食べ慣れたものが
....
愛するということは
合わせるということだ
赤ちゃんを愛する母親は
赤ちゃんに合わせる
子ども ....
糞垂れを
梅雨雨{ルビ=つんなめ}聴いて
黒い人
青原に
篠突く木馬 ....
雑誌捲り冬から春になる内容桜並木の特集を読む
石が持つ豊かなパワー受け入れる肉体の悪い部分を癒 ....
二眼レフをかまえて
よろこびの歌を歌ってる
天使に見えた言葉は
ポケットの中で鋭くなってる
....
ガラクタでできたメリーゴーランド
幽霊たちが踊るのをごらん
夜空いっぱいのハートカクテル
あの ....
さみしいね
神様はぼくらから
彼を連れてった
何もかもが残って
何も捨てれない今晩
霧 ....
髪を青く染めたとしましょう
体に模様を刻み込んだとしましょう
化粧を変え、イメチェンした ....
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