目覚めておはようと
一人暮らしのわたしが
暦に向かって言っていた
太陽のある朝だ
まぶしくも ....
えば・るーじゅ
は 大切なお友だち
えば・るーじゅ
は 甘い紅茶をもう一杯ほしいって
ミルクが ....
とうとう手足は煮詰まって
かたちをうしなったうす甘い部屋で名前をつけている
のら猫、のら ....
たまにあらわれる
ちいさい鬼たちには
うそを言いなよ
忘れてくれるから
それともなに ....
おはよう、と世界に挨拶をする
夜を朝が塗り替えている隙に
おはよう、と
返事が無いのは忙しいか ....
国民から選ばれたのに
その国民を徹底的に
弾圧する人になりたい
働かないで
いっちょまえのこ ....
この手裏剣を使いたまえ
最期が近い祖父が言った。
人生は楽しみも多いけど
悲しみだって ....
何故生きているのかと問われて
きちんと言葉にできるのは
幸せだろう
人間はただでさえ
よるべ ....
えば・るーじゅ
は やっぱり紅い
えば・るーじゅ
は ときどき咲いてしまう
一つの部屋でくつろぎ ....
いつも紅い えば・るーじゅ
なにが紅いのかわからないけど
彼女をみてると そんな気がする
いつも ....
空全体が
うんざりするくらい無垢な雲で覆われた日には
閉じ込められた花の蕾は開かない
どん ....
何かが見えたような気になる
*
空は空の色
水は水の色
あの花はあの花の色
そ ....
怪物は街に来るから怪物だ
無痛で流れる血
片頬にためた煩悩
等間隔のドグマ、呆れた僧侶の鈴 ....
ああ わがよきひとよ
なんてさみしいことば
ああ ああ わがよきひとよ
ちいさな おんなの ....
いいんだよ
って
なにがいいのかな
もういい
ってことだったのかな
にほんごがむず ....
それは酷く陰惨な雲が
むくむくと身をおこし
奥にある
痛いくらいの青を
無か ....
ひとつだけ私の肩に舞い降りて小鳥になるよ今日は雨降り
こんなにたくさんの雨粒があるのなら ....
吟遊詩人は謡う
戦の空の青さ
豊穣の夕焼け紅の村
稲穂流るる黄金
化生蔓延る夜の闇
....
私の指先がたどった夢を
あなたは覚えていますか
それは柔らかな素肌の見る夢です
華やかな衣 ....
自己中心的なだけの詩には限界があります。つまり、一人称原理で成立している詩には、中心が ....
鴉よ
美しく黒々とした羽を
朝の陽に照らされたお前は
卑しくともこの土地を望んだ
だから生き ....
硬い枯葉を踏み拉きながら
散文的な午睡に遊ぶ、少年期
定規の下の眼球、
或は乾燥花を敷詰 ....
君が私を突き飛ばしたあの日から
私は私を捨てて
君を殺して 食べました
鮮血 美味 ....
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