彼岸花が咲く
ある日突然咲いている
地獄の手紙みたいだ
曼珠紗華ともいう
けれど茎だけの禍々 ....
おかねはいらないから
やすみたい
そういって
あなたはせみになった
せみ ....
せかいがもう
徹底的に
やさしくなっちゃって
きみを
守りたかったぼくは
傷つ ....
舞台にたった一人だけ。幕は無常にも降りてくる。堪らなく不安になり、足が震えてしまう。その幕が二度と ....
物理に従っていた日記の
そのページの切れ端で
何処からか抜けていく空気を束ねて
物に埋もれてい ....
たえてって言ってた
ぬるい食事に
吸いおえた煙草に
このう ....
ゆうぐれの
あいいろの
そらたかく
こころでえがく
とうめいなさ ....
黒いアスファルト
赤と白
テールランプとヘッドライト
淋しい魚はどこにいる
....
夜ごはんは、
コンビニで、ニラ95円を買って、
玉子がふたつあったので、
ニラ玉。
ご飯をた ....
大好きなものがたくさんあったの
愛しいひとがたくさんいたの
そんなものに
線引いて消してい ....
雲の流れを見て回る世界を知った、眠い夕。風揺らす木々の緑は空に交じり音を鳴らす。
ああ、あたし、 ....
わたしはでかけた
わたしの最大公約数を求め。
みっつのふしぎがおどる
わたしのまわりで、
し ....
空に
砂粒を
さあっと
撒きました
あなたが
一体
どれだけ
....
空の向こうへと
僕は飛ぶ
果てもない空の奥へと
人々の声は聞こえない
僕の魂 ....
彼と会えない日が続くと、
私は彼を探して歩き出す。
彼は、私の部屋でベットに腰かけ、
....
はらのはらには
ぶたのふた
きのみきのまま
ぶたのふた
ぶたのふ ....
ろうそくの寿命を
保たせたいのなら
使わないこと
点けても
すぐ消すこと
....
ケイト・トムソンの彫刻に
奇怪な地図がうつり
病んだルネサンス文学が
こころの甘さをのぞかせる ....
こおろぎの歌が聞こえる独り部屋
万珠沙華に埋もれた肌の白さ
眩んだので栗の木肌に齧り付きました
露が濡らした唇から爪先の ....
今月のソープオペラ楽しみにハヤシライスの鍋かき混ぜる
道の向かうからトボけた顔の男現れて胡 ....
110920
ケッ! 右肩上がりの統治下の真昼の ....
神田へ(カンダヘ)
今日も行くさ(カンダヘ、エー)
連れて(カンダヘ)
行ってあげないよ(オー ....
苦手なんですよ
花の名前を覚えるのが
花言葉なんて
無縁なものだと思っていました
すれ違 ....
ムーンライトは首を傾げ
夢見る素振りの、ああ、や、いい
や、うう、 ....
鮮やかなる君の記憶、
記憶のなかにある君の
断片、片側の私
私だけが
日々を疲労し
年老い ....
誰からも何もとがめられることもなく
俺は生きてきた気がする…
遠い街で酒を飲み干して
中古の車 ....
絶対他者 自由 牢獄 理解 消失
アウシュビッツ ビルケナウ ダッハウ
人間には ....
痛い痛い雨がやんだら堅い床踏みつける指すこし緑の
眠る人の横で研いでるさみしい女の匂いや色 ....
良い詩を書いた夢をみた
白く光る窓辺、花瓶の横のメモ帳に
涙を拭いながら
山吹色のえんぴつ ....
海も山も世界も隣国も愛するひとも
平気な顔をして生き延びてゆけばいい
そののほほんとした ....
きのうは愛してたけど
きょうは愛してない
あさってはちょっとだけ
愛してるかも
そん ....
どういうふうでも
最後には
もういちど
出会いたいと
おもう
もういちど
出会って
....
空気よりも
もうひっかかりがない
永遠なんて
刹那の妄想なのだろうか
それと ....
あぜ道
土手道
アスファルト
地に足つけて
歩く人
目で見て
聞き耳
....
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