薔薇色が
咲くべき場所は
薔薇のなかだから
薔薇色に
飽きたければ
薔薇として ....
きらきらひかる
ほしをさがした
ありがとう
わすれてないよ
こうして
あたたかいてを
....
暦は秋に変わっても 空気は蒸し暑さを残していた
遠くで蝉が
近くでコオロギが啼く
時計 ....
菜の花畑
咲きさかり
やまぶき色とみどり色
そよ風と土のかおり
織りあわされる
やわら ....
それはいつもとおなじ散歩道
いつもとおなじ日曜日の
気だるい午後に
わたしは、
歩いているわ ....
梨を剥く間にバスは図書館へ 風の果てには悪魔が待つ
司書の目を盗んで書架を渡り歩く 本は野菜の ....
かくのうようきのなかで
おばけをぞうしょくさせた
おばけは
ふのエネルギーで
....
どうか
俺が殺したネズミが
来世でミッキーマウスになれますように
ナムアミダブツ ナムアミダブ ....
傷つくのなんか
こわくなかった
でもあなたにさわれば
あなたが損なわれそうで
傷 ....
あたしが初めてそいつに会ったのは、学校に上がってからでしてね。
昔の親は貧乏に忙しくて、幼稚園 ....
大道芸人が見た風景
自分の名も忘れた浮浪者か それとも今の暮らしに落ち着くか
恐らく成れの果 ....
追加の勘定を弾ませて帰る還り道。
黒ずんだ木の隙間から
偽者のような、嘘のような小動物。
....
月のきれいな公園で
偽物の手品師が
偽物の練習をする
隣のブランコでは
飼い猫 ....
ぼくの精神は
いまも中二の秋でとまったままだ
実力テストが終わって
文化祭の準 ....
花満ちる丘 風見守る下で
永遠の誓い あなたに囁く
明日が見えなくて
押し潰されそうな日々 ....
愛の可視化?
そんなもののために君を抱いたんじゃない
同じ海 同じ空
同じ愛 違う人
流れに逆らう様には待てはしない
完璧な空間 完 ....
{画像=110911183602.jpg}
心を写す鏡のようだ
朝のsoraを見てそう思 ....
お前の頭の中はスポンジ穴だらけ
瞳孔がひらいて
よだれたらして
ヘラヘラ笑いっぱな ....
{引用= 銀色のスーツを身に纏った男が浜辺でギターの
死体を検分している。場違いな ....
私は必要ですか
私はだれかにとって
そうです
というこたえがほしい
意味を知りたい
....
いつものエスカレーター
朝の陽の中、目の前で
細い髪が揺れる
思わず手を伸ばして
触れ ....
君の眼はいつも遠くをさまよっている
夢の中を旋回するように生きる君の日常
その頃僕は断頭台の上で ....
過ぎ去る匂い
置く光
地と地の無音
指ひたす空
はじまりの水
灰と ....
あの日
世界が一様に
劣等感を持った
でなければ911以降
あれほどの性 ....
空港のインフォメーションを知らせる音がする
人生はひとつの感傷旅行のようなものだ
ぼくは ....
私は無力です。
私は無意味です。
私は透明で空っぽです。
まるで生きていないみたいに。
....
夏が去ったあとのがらんどうに
いつしか白く大きな九月階段が出現していて
そして僕らはその段々の上 ....
秋になったのに
秋を受け入れられなくて
半袖の腕を
抱きしめて立っている
もうそこに
....
ポコチン疼くよ
川崎キッド
駅の東側
競馬場の傍
右のポッケにゃ
3万円
左によってる
....
光が白いので
裸体だけが空気にうかび
瞳の深みをもとめて
幾度も反射さ ....
暗くなる前から隠れる所を捜した
冷たい風を避けて 二人は草の茂みに潜んだ
ざああ ざああ 荒 ....
古くて重いげき鉄を
引き起こして打つ単発銃を
最新の銃だと陸軍上等兵は誇らしげに説明しながら
....
どうにも悲しみで凹んでいるので
エポキシで盛ってみたが
今一つ盛り上がらない
平坦に戻すた ....
軍隊 兵役拒否 烙印
夢遊病患者 絵
行進 発砲 死者 ペニス
死者と生者がダ ....
バッタがぴょん
土手道よこぎる
バッタばったり
ぴょんぴょんと
とんぼがスイ
稲刈 ....
ひとりぶんの棺桶
そこに闇はうまれず すこしばかりの それでもたしかなひかりが 吊されている ....
誰もいない
そこに何もなくなったのかもしれないと思う
何故だろう
言葉は無力だ
....
鳥が啼いている
黄金色の影が
そこかしこに
あした晴れるかなって
胸の痛みが汚れている
....
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