語られた台詞は
ため息の泡立つ場所のものだった
笛が口から溢れて
音楽はきっと鳴らされた
大 ....
手探りで進む。
時間は駆け足で進み
距離は微々たるもの。
でもそこには
駆け足では残せない
....
一匹は
左目の無い老いぼれで
もう一匹は死もイトワナイ
....
切れるのではと、怯えるより
切れたら、繕えばいいと
わたしは、そのつもりだ
お前の熱意と信じる気持ちだ
愛が足りないんだよ
いきなりバイブなんて相手に失礼だろ ....
他人が優秀なのは何らかの罰であることが分かった
自分が褒められず他人が褒められたり
他人が主導権 ....
決して美しい訳ではない
スラッとしていて
セクシー
という訳ではない
とても健康的なのだ
....
修辞に位置付けられるきざはしの出現はいみじくも重なり合う因果であるが、
しかし私たちの生活を根 ....
砂漠ならばいい
砂漠のヒキガエルのおなかにシリアルナンバーが
あったというならあったのだろう
....
ぼくは
暴力をふるってみよう と思う
だれにも許可を
求めないで
机の脚を
蹴ってみる
....
コウモリが泳いだって、
ネズミが空を飛んだって、
いつしか僕ら驚かなくなった
生 ....
落ちて行く日だまりの言葉を書留ようと伸ばした指先に触れていた昔の私の頭皮
とてもさらさらとして ....
夕焼けが夕闇に変わる頃
僕のタメイキと一緒に
物憂げな三日月が昇っていく
二酸化炭素で充ち ....
ジャングルジムのぽつんとある
くらい公園
ここが最後だ
ここからこころ ....
あめんばうの生み出す水の陰ひかり
弥陀堂の板目をそむく素足かな
だだちゃ豆和紙を透 ....
扉の向こうで
君は待っていたのだろう
扉の開け方が
分からないのだろう
それとも
開けない ....
爪の
ニオイをかぐ
わたしがまだ
わたしであることを
ひそかに確かめる
....
場所前の濡れて八日の飾り哉 ま のすけ
*「八日の飾り」…仕舞われずにいる七夕飾り ....
開け放たれた窓からは
初夏の高台から望む
雨上がりの小さな街が一望出来る。
マッチ箱のよう ....
強くないって私は惑うけど
それでいいんだよ
強いと私にあなた
依存してしまうから
....
墨色
窓が悲鳴をあげる
どうせ また雨さ
会いたくても会えないよ
きっとこれも誰かの ....
ベッドの上で背中合わせに座る
言語で相手を欲情させる
触れずにイかせる
卓球のラケットを2 ....
そんなに自分の躰を切り刻まないで
鮮血がほとばしる
その朱(あか)は誰を救えるの?
傷 ....
君の人差し指と親指には一筋の花の茎
梔の香りが一斉に私の鼻をついた
茶色く錆びた真珠色
....
よんで こたえて
コミュニケーションと
むずかしく言わなくても
ほしいものは
みんな ....
気だるさに押されて足を進めた。
雪が降った道路は
ひとに轢かれ続けたから、
淀んで色を ....
よるのあいだ
またたくほしを見上げて
そのひとは言う
あいつらが
ここまでくるのに
ど ....
オレの言葉に意味はない
オレの思想に深みはない
何か考えている
フリしてるだけさ
....
夢は言う
海に成れれば
楽になる
その日、檻から放たれたイングランドのすべての男たちは女房から逃げるようにスタジアムへ駆け込んだ
....
わたしのきおく
うすくとけてかけてゆく
おかされてゆく
いとしいひと
かつて
わたしにねつ ....
あたしは
しがないサラリーマン家庭の
家族
毎日の献立に数円の違いを見出し
家計を切り ....
さかみちを
くじらがおよいでいく
つきをさがしにきたのだ
きみとふたりで
みてい ....
さよならもいえないのに、
ありがとうなんて
いっていいのかな。
わたしたちのじ ....
きもちきづいた
きみがさそった
きみとみたつき
ただのうそつき
かけたみかづき
ゆ ....
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