手が
手が震える
震戦は晴れた九月の夜みたいだ
明確で 間違えようの無いことを隠してる ....
すうっと堕ちていくような感覚と
鈍いしびれがあるという
それでいて苦痛ではないらしい
幼な ....
夕暮れ時、河川敷に沿って立ち並ぶマンションに灯された
幾何学的なライトを見ながら、「太古からの結晶 ....
彼女と仕事をしてると楽しかった
たぶん仕事が終わればそんな気持ちもなくなるって思ってる
ぼくはク ....
背中を引き破り
翼を産み出しても
僕らは飛び方も
場所も知らない
翼も血にまみれ
ドロ ....
A)
暖気してる間も醒めない/鉄は塊り
換気してる間も察しない/手付かずの雨乞い
....
言葉の羅列に侵されてく
そんな瞬間の私
怯えるように痛みの先を舐めて
舌の先に灯った芳香に ....
召した、と君は言う
稀薄な意思を養生するかのように優雅を演じた
祓った筈の手に付着し ....
俺みたいなやつは、死ねば良いと思うよ。
優しさのカケラももってなくて。
どれだけの人が傷 ....
幸せだなぁなんて緩く生きてるとだめになるし
またどうせやって来る
もがいて悩めと
....
きょうもだいちにあいたたくさんのちいさな穴を
うめにいくのだと、ひとびとはかばんをかたてにでか ....
さやえんどうのかわをむく
ゆびのさきがみどりになって
ぷんとあおくさいにおい
....
０９０５２２
進化をし続けて
人にな ....
ひとのその哀しいところなんて
簡単には見れやしないし
自分のその哀しいところなんて
簡単に ....
０９０５２２
少しだけ
はなにつくのだと
苦笑い ....
コンクリートを、駆けるように失われる優しさ。
切なげに、大げさに、フラットに。
そうして僕た ....
テレビドラマを見ていたら
あまりにもつまらなくて
消してしまった
今までの人生を見てい ....
雪解けの水がつるり、と窓にいて
陽射しはひらり
春、うたまつり
じ ....
このからだをすぎるものらの
なんとせわしく弱いことか
流木が凍り ....
揺さと風 豊穣の胸に抱かれて
陽は流れ雲行きて行くこの窓辺
風の腕木々に ....
ただ わたし
いるしかできなかった
ふもとで足が
すくんでたのかなあ
呼ぶこともできなかった ....
疲れて帰宅すれば
妻も娘も爆睡中
風呂上がり、一献やりながら
ちょっと夜風に身を委ねたりして
空を見 ....
だから私は何度も何度も言い続けた。
"もしもし? もしもし? 大変です――もしも ....
会社出るなくしたスーツにぬるむ風
五輪山望むあいつの古傷に
詩の声をノートにペンを握りし ....
これからもきみが好き!
って叫ぶわたしに笑ったきみ
俺もずっと好き!
って嘘でも
信じてたん ....
僕は許せないでいる
そのことに執着している
それは精神的にも肉体的にも
道徳的にも絶対によくな ....
疲れてるの
と聞かれると
疲れてると
言ってはいけない
気がしている
休日 ....
思い出すと
なんだか
苦しくなるから
思い出したりしないけどね
遠くから
ぼんやり
....
でも
雨になりたい
土になりたい
大気になりたい
海に、葉脈に、光に
石に、風に、雷雲に
....
夏のにおいがした気がして
夜のカーテンを翻す
ヒタヒタ星が汗かいて
慌てたカエルがもがいて ....
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