お父さんと、お母さんは仲良し。
それは子供にとって、かけがえのないもの。
大切な心の宝石。
た ....
二十六だった
そういえば
こんな季節、三月も終わりの頃
夕暮れの商店街を歩いていた ....
人はいつまで経っても、一人なんだろう。
誰かと繋がってたって、いつも一人で。
独りで、淋 ....
朝日が眩しい
視線の蛇行を
押さえ付けようとして
けものの息を吐く
人語を解さない内耳
に ....
春の列車が
終着駅についたので
降ります
列車はまた
新たな終着駅へと
折り返していき ....
とおい秋に
実るものはなんだろう
わたしが実家の門を通るときに
ふと、かいだ
祖父が築い ....
単線の川を何本も越えて
夏も冬も残滓などという
あやしい斑点に化ける
枕の肌木に叩きつける ....
知られざる神殺さむと闇に伏す汗の額の酷く光れり
ネフド砂漠越えれど海は見えず{ルビ身体=か ....
紡いでいく
で、あろう/はずの
ことば
と呼ばれたものは
意識、という
....
小さな公園
いつもの様に
早起きして
円柱型の椅子の上
この世界は我がもの
なんて演じてみ ....
口内炎が痛むのが、僕のせいではないように。
きっと、この心の痛みも、僕のせいではない。誰かのせ ....
青ざめた夕暮れの中で
世界のすべてが滅んでしまったような
そんな気がした。
地図のような ....
4月1日から当駅では
全面禁煙になります
と書いてあった
ご丁寧に駅長って署名まで
....
身を粉にして働く
マメねー!
と言われる。
そうですマメですよ。
愛をばら撒く
皆が可 ....
とりあえず死んでくれと言われて
刺された私は魚の釣り針になった
奥歯は虫歯になっている
口内炎 ....
自分と対話し過ぎて 圧力で死んでいくのと
自分と対話できずに 流されて死んでいくのは
同じことだ ....
十字軍は戦いのさなか、異教徒への征伐を御旗に掲げた
一向一揆の門徒は、南無阿弥陀仏を唱えながら抵抗 ....
駅前の百貨店には、入口に警備員が常駐しているけれど
強盗団がやってきたら
彼らは無線で連絡を取っ ....
しあわせを数えて
ありがとうを発信する
予報よりも少し早めに
桜のつぼみが開き始め
....
{引用=時折胸を締め付ける、
この糸はなんだろう。
どこからきて、いつ消えるの?
....
風の中で震えていた瞳
あの日突然奪ったくちびるを
二度と忘れはしない
美しい少女よ
一生 ....
夜の花畑や
夜の川は綺麗だっただろう、
けれど君は
こんな腐れ切った世の中の方が好きっていうか ....
むしろ、さくらではなく
今朝の濁った空色が
薄灰色の風となって
じんわり染みこんでくるのを
....
ここは、テーマにそって詩を書くところです。
― 決まり事 ....
飛鳥の旅
雨にぬれ水のたまれる野に立ちて朝は涼しく小鳥鳴きつつ
山にいれば鶯の声耳にちか ....
そうゆうんじゃない
肌に頬を押しあてて
脈打つ血の
ほんとうの色が浮き出すのを待ちながら
し ....
湯舟に浸かると
そこは港
ゆっくり岸を離れてゆく
目を瞑れば見えてくる
この ....
今あるものを
捨てていく
何かを削るように
思いきり
ほとんどの
荷物を手放しても ....
その店の前には男が独り
その手は確かめるように
古ぼけた樫の扉に触れる
退廃的な空気に惹 ....
愛犬ガラス戸に>―<の字に飛びかかり はかなきはI love you
ぬくぬくと陽だまりに ....
君は俺の事を好きといってくれたのに
俺は君の事を好きだといえなかった
君は何度も俺の名を呼ん ....
{引用=たとえば、
透明な風が吹いて
きみがぼくだよと言ったら
信じてしまいそうに ....
? 蝶
シ/モクレンの一秒は
蝶の魂と同じ
奇妙に歪んだ美醜の契りが
爪先で蠢いて翅にか ....
?さなぎ
蝶になる夢は決して見ない
蝶はさなぎの絶命
羽化を怖れる振り子は
細かく震 ....
喉元を不快さが過ぎる時
改めて今日の終わりを感じ
過ぎていくテールランプの向こう側
誰かの背負 ....
初めて空白に書くわ ときとき雲を見守るわ
我ながら姫つち
鞄のなかに神経が入ってる 音楽を描 ....
捻り出された想いは
ホースを伝い
溢れる言葉に変え
シャワーヘッドから降り注いで
散々になっ ....
たくさん
たくさんたくさん
たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさん ....
{注=*高尾山口〜陣馬高原下〔東京都・神奈川県境〕}
☆
鉄路行くひとはしらずや檀香 ....
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