春の強い風に吹かれて宙に浮いている
さくらの花びら
ひらりひらひら
あなたの大きな肩の上に落ち ....
プランクトン)もろくほほえむ あいまいなかたまりをなんとよべば(さみしさ
月を浴びて淡 ....
トンネルを行く蝶もあり 坂の春
夏の蝶を映さぬ流れ 石を放る
蝶乾く 風来る街の曲がり角 ....
そんな気持ちなんてな
瓶に詰めたって
蓋して
冷蔵庫の奥に
突っ込んどき。
そ ....
この先には何があるのでしょう?
私には分かりません。
みんなが笑ってる?
それとも泣いてる ....
360度
僕らは背中見せようを
合い言葉に
それぞれの方角 ....
すべては初めから闇へ向かっていたのかもしれない
すべては初めから終わりを速めたのかもし ....
最近、黒い手袋が
落ちているのをよく見かける
ある時は職場の廊下
ある時は駅の構内
....
ひまわり
ひまわりが
こんなにたくさんのひまわりが
ひまわりの花たちが
....
どうやら、眠れない、なんてことはなさそうだ。
しかし、緊張していないわけでもない。
初めての受験 ....
外苑公園
ある6月外苑でカワリに刺されたとき、
そのときの彼女は多分まだ僕のことを憎みき ....
祝祭日のパレード 鼓笛隊の南半球へと向かう隊列
虹色マーチのアコーディオンとリコーダー
目の前 ....
ボタン押し 悪党飾る 終花火
悪党が ボタン押し咲く 春花火
ボタン取れ 胸の隙間に やませ ....
東京で傘を買った
気温が高くて雪にはならなかったから
雨なんて何ヵ月ぶりだろうと思いながら
コ ....
あなたが私のことを子供みたいだといふものだから、私は内心腹が立つた。
だが、少し経つと、成る程いい ....
漁色に耽った
日々に
思いを致し、
日は暮れてゆく。
俺が
舌の先で
乳首の ....
机の上で
ふとこくり。
一瞬が十秒になり
十秒が一分になり。
かすれていたイマージュ ....
弥生より手前のPM3:00
窓の向こうから
くちぶえが
まだ、おぼえたての、うた
ぴゅ、 ....
片すみで祷るのをやめて。
居ることに嘘をつかないで。
....
その眠気で東京へ向かう事になる
絨毯の水郷
利根の先は銚子の方まで消えていて
墨の筆でゆら ....
空が好き。
何も隠さずに自分を見せてる青空が。
自分も空みたいに大きな人間になって、 ....
みぞれが止んで 宵の冷気は重くなった
北風は示威をやめて 死に絶えた
庭木 ....
御機嫌いかが、と
埃っぽい風が吹く
どの窓にも猫が一匹いて
ぐりぐりした目玉でこちらを見ている ....
狭くても
遠くでも
学生の賑やかが同じ
産み出そうとしたひとに
海がそうっと手助けをする ....
俺は君とSEXするとき
毎回やり方を変えてる
同じように思えても
毎回微妙に違うんだよ
たと ....
なんでもはなせるといいながら
なんにもはなせていなかった
ふたりは
おたがいはなすこと ....
忘却の波が渦巻いて
私はやるべきことをやらず
ただいたずらに先延ばしをし
己の責任 ....
女の子が来る!女の子がやって来る!
しかし何もやらずにやってきたそれより政治家を思う
遊ぶ貧乏人 ....
白いのかもしれない全部
ざらざらしている、
ソプラノ歌手 ....
昨日の雨は上がって
今日はよく晴れた日だ
大きな音楽をかけて通り過ぎるのは
灯油屋の ....
好きな人が好きで
好きな人が居るの
好きな人なんて居ないよ
好きな人に抱きしめてもらいた ....
有線でイマジン聞くは春日なり
老松に話しかけるは夕日暮
ほころんで梅の香微笑はに ....
両腕にカタパルト独り占め
弾丸は稲妻か?素早くて
つくづく色気づく二の腕に
絹の折り鶴置いて息 ....
何年前だっただろう
車の運転が出来た頃だった。
精神病院に隔週通院していた。
八月だったかも知 ....
詩は直線
半透明の窓をつらぬいて
雲の向こう側へと延びている
どこまでつづいているのかは誰もし ....
舞い落ちる白い雪を
情緒の思案も関係なしに
ゆらゆら、と
ばたばた、で
必死に避けようと ....
兄さんが帰ってきた
兄さんは
少し自信のなさそうな
顔をしていたけれど
兄さんの声 ....
右斜め、肩の上にはいつも
くだけた表情の君が当たり前のようにいて
「ずっと傍にいる」とささやく、 ....
単位なんか気にしないで
酒と煙草に溺れていたい
就活なんてしないで
先の見えないギャンブルがし ....
背景の石塀はそれと見紛うやうな模様と色彩に
変質しいづれ去らねばならぬ愁い
にたちどころにやりこ ....
赤血球とか、白血球とか。深夜に光るのはそれだけで、あとはずっとだんまりを決め込んでいる。寒い、と震え ....
海の中を泳いでいくと
別に何があるというわけでもなく
乗り物の魚を空に見たりして集まられてきた
....
電車の窓に映る姿
流れる瞳や鼻に心の形を委ねていた
地下鉄は暗いので
ガラスに特によく見て取れ ....
男は声をはりあげる
もう何も言わせないようにと
しかし女は声を潜める
男に ....
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