願望の涙
荊
終始累々と線路のように
そこで止まった列車
鉄の轍と共に錆行く
秋雨
コス ....
(やり過ごせばいい)
あなたのメールで
それはわかる
もう
心はここにない
口惜し ....
「生きるには辛すぎる」と語るすべての人が流す涙の味を
私は理解する術を持たないが
しかし私はただ ....
りんごが食べたい
泣きながら
りんごを食べたら
美味しそう
わたし
泣きたいの
身体から ....
今の、この気持ちを
表現してくれる言葉や音が
どこを探しても見つからないのです
なんだか世 ....
ビルは氷柱(つらら)のようであって
交差点に、滴る微笑の鋭角が
夜はひときわ映える
....
トクトクと流動性を失うことなく
橙色の結晶が僕の掌に注がれ溢れ
眼下の成層圏プラットフォームであ ....
君の瓶が悲しみでいっぱいになったら
僕がふたを開けてあげよう
ほら、みんな出ていっちゃうよ
そ ....
夜汽車が湖のほとりで
誰かを待っている
夜は静かに寝ているだけで
何も気づいていない
誰 ....
サンドイッチマンはぼんやりと佇立している
「青い春」の原っぱで
....
しけもくのようなフェラ後味はニコチンよりも苦くおちんちん汁。
....
落ちてゆく
夕陽の触り方を
知らない子どもが多い
つるりと
何のためらいもなく
なで回すと ....
発症
気化
たこ焼きを買うといつも
棒が二本添えてあるのは
何故だろう・・・?
屋台の太ったおば ....
この地上では
人を豊かにするために 汚れを生み
それを重ねていること
そしてそのことす ....
そこまで行くのは ずいぶんだったよ
道があるとかないとか もうそんなんでなくてね
....
「水酸」の現前で針のやうに視覚が得られた塩づけを淡い
表意文字のようにこんなよるはこんなよるを淡水 ....
ラボアジェに泡がぬれた輸入している実験可能は祈りのように
燐然と発生生物学的の神話からを凝結に言お ....
1920年の総和が染めてくるさびしい
もっと騒音の複眼と単眼の眼鏡を急ぐことはない
この恒常的な ....
彼はサイボーグ
小鳥を見ては
美しいと驚嘆し
魚を見ては
汚いと吐き捨てる
川の一 ....
ひとつの
あいまいな
それでも
確かに
ちいさな明かりに
包まれていた
吸い ....
モノは溢れているけど
食い物は買えない
そんな風になるんだな
来月そうなったって
オ ....
菊月下旬の
日が落ちかけの
酉の刻
平野部のだだっ広い
桑畑の海から
ポツネンと有る
....
隣に人がいて
私が座っていて
秒針の音が無いからカレンダーを見て
生物として命があるのは自分か ....
悲しみの釣堀をひけらかす
魚の泳ぐバージンロード
手のしわが直線だらけなので
手相がすこぶるよ ....
服を脱いで皮を脱いでニンゲンを脱いで…あなたは逃げ出さないの?。
....
一つ所に留まらず
旅から旅へ風まかせ
その日暮らしと言われても
よござんす 私は放 ....
告げようとした道順はほどけてしまって
あとはただ来た道を
捨てられた花のにおう坂
そのぬるい泣 ....
わたくしは実は生まれる前のことを
かすかに覚えているタイプなのでございます
かつてわたくしは青い ....
踊っている天使のなかに私はいない私はいない私はいない
いつまでも滑り落ち続ける光ふと鳥の声 ....
結局 どこにいても
わたしはちぐはぐとしておるのです
一見 正しいようだけど
凸と凹が微妙 ....
肉も骨も脳も
いらないとおもった
ぼくはそれくらいやけっぱちで
噛み付くように吼えた
ど ....
「ずるいあたしより似合ってる。」ルージュに濡れたくちびる噛みついて。 ....
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