まどろんだまま
深く吸った息で
体中に雨が透る
窓辺においた手紙が
濡れているのは雨のせ ....
この夏が始まる頃に
僕にはわかっていたんだ
僕には二度と
夏がやってこないだろうということを
....
小雨の降る
窓の外で
葉っぱが踊る
明日は雫
見せてほしい
その両手で
久しく会 ....
荒れ地に自由が生まれた
わずかな緑が生まれ
小さいながらも花も咲く
荒れ地はどんどん広 ....
｛引用＝あなたはいつも
あなたらしく
わたしはいつも
いったりきたり｝
鈎針で編んだような想 ....
ああ これは
そう これは
圧倒的な、圧倒的な緑だ
辺りをぐるりと見渡しても
密 ....
君が
国境を越えて
生きよう ....
訓練と鍛錬の違いを考える
歩くのは訓練
階段を歩くのは鍛錬
エスカレーターを歩いて登る ....
ねぇ
呼び止める声は口にならない
君の背中を静かに見送った
陽炎は左右に揺れるだけ ....
あれは忘れもしない
一年前の８月６日
仕事を終えて
家に帰ると
あなたは待っていた
フ ....
ネイルのはげた爪のまま 電車になんて乗れない
寝起きみたいな眠い目のまま 学校になんて行けない ....
あぁ人生は苦労続きだぜ
悩みはいつも尽きないぜ
涙は我慢しなくてもいいか？
誰かの役にた ....
笑う満月の下で
ぼくらの明日は
三日月のように
尖足している
医者は
なにごとも
な ....
世界が終わる
何も言わずに
世界が終わる
全て隠して
世界が終わる
嘲笑うかの様に
世界 ....
まばたきするように暮れていった群青に
あなたはなにを覚えたのだろうか
と
スーパーの広 ....
あなたの夢は遠くとも
歩み歩めば辿りつく
前へ前へと進みゆき
自ずと見える日々の道
あな ....
自己中心的な誘惑が犠牲者を笑う。
君のエゴに付き合っている暇は無い。
不信が蔓延すれば昼の太陽は ....
夕方の 空がキラキラと光るころ
川原で見つけた 小さな命
キミはまだ なにも知らない
小さな雛 ....
涼しげにながれる声は
緑陰のひぐらし
川床で 大鉢に盛った
豪華な ....
石灰岩を持ち出すと秘密が暴かれる
理科室の白衣はいつもハンガーにかけてあって生きてるみたい
夜十 ....
キミはキミで幸せになる。
ぼくはぼくでしあわせになる。
ｽｺﾝと落ちた銀の針、君の名前を呼ん ....
一人の夜に赤々と土気色を二時の方向に指す赤月
温水プールが街に広がる午後八時の暗闇の渦 ....
加筆訂正：- 生 /九谷夏紀[20:18]
- タイトル忘れで。
22rows, 1.04sec.
