「誘惑」
鷲田 岳

自己中心的な誘惑が犠牲者を笑う。
君のエゴに付き合っている暇は無い。
不信が蔓延すれば昼の太陽は姿を消す。
月夜だけが、力を与え、僕は虫の声に満足するだけ。
姿が異型となり変態する。
それは、エゴに付き合わせた人間の傲慢と無責任の遠吠えに過ぎない。
夜の闇が悲劇を慰める。

いつの時代も大儀名文の理屈で僕等は動く。
その動きは特別なものでなく、単なる純酸素運動に過ぎない。


自由詩 「誘惑」 Copyright 鷲田 岳 2006-08-12 03:09:30
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