呑んだくれた父が
血まみれになって帰宅したことがある
前歯が三本折れていて
目の周りは真っ黒だ ....
僕はここでプカプカしている
いつもと同じ顔で
少し微笑んでみたりして


僕はここでプカプ ....
涙が、とまらなく

チョコも、とまらなく


脳は自然に手を
チョコの袋にいざなって ....
そうです
世界から隠れて
潜って居られる場所が要るのです

まじりけない初期衝動とだけ
ひ ....


 
寒さが嫌で仕方が無かった
温度の無い末端を晒して歩いている
其処は白の降る道 ....
恐れてもいいんだよ


強く繊細な瞳に映るその全てを


それでも僕らは待っているから
 ....
振り上げた足から外れてラバーソールが飛んでゆく
オレンヂ色の夕焼けに
水色のラバーソール
よく ....
袖引かれ落つる校舎の三階で血走る瞳が五時を変えた

ポッケからレシート取り出し皺の数数えてラララ ....
きみの器用な指が欲しかった
鋏で切りとったなら、僕のものにしてしまう
そっとやれば 易しくすれば ....




朝の海には光しかなく
頂をすぎる風
うすい雲を呼吸するものには
既にそれは海で ....
二つに重なった影が

合わさって闇になっていた

崖っぷちに立たされた僕は

翼が欲しい ....
我が子の繊細な横顔の
そのとりわけゆるやかな{ルビ頤=おとがい}に触れたくて
私は
そっと静か ....
吐き捨てられた 数々の言葉は
傷となり 痛みとなる
いくつもの傷は やがて結晶となり
心を凍え ....
 五つの黒い眼のドアのある病院で
受付の詩の入門書が体温計を持って来て、僕に質問した。
(今日は ....
シュレーディンガーの仔猫たちは
母を捜して彷徨っていた、
小雪ふる池のほとり、
量子の石榴をも ....
本当に誰かを好きになったなら
皆はどんな言葉にするのだろう

本当に伝えたい気持ちがあったなら ....
向日葵の花が燃えて
灰に変わるまでのあいだ
僕は目を閉じて
何を考えよう

銀の指輪をはめ ....
夜になると
考え事が増えて
朝も考えているけど
いつでも
今から
考えることができる
た ....
真昼の路上で、水溜まりがゆっくりとその温度を上昇させてゆくのを眺めながら、
チェリーソーダに浮かべ ....
ここ最近の寒さに慣れ
僕の街では冬の華を
見ることないままに
この時期を終えてしまう

テ ....
目をそらさないでください
鼓動が波つくる海の底から
危うい腰を{ルビ掬=すく}い上げて
一つの ....


いつもの時間に
スーパーのプラスチックの袋を
振り回しながら
その女の子はやってくる
 ....
夢で泣いてる人を抱き締めた
泣かないで
泣かないで

其れはとても晴れた夢で
抱き締めれば ....
なんか…



あなたへの想いが

頭のてっぺんからつま先までじゃ入りきらなくて

 ....
昨日、ゆるせないことを話すひとがいた

その瞳は私に向かってまっすぐ
しかしその瞳の奥にぎらり ....
心は消さない

バックしてそのままで

ずっとこのままでいたけど

一体どこまでバックし ....
あたたかい空気…しあわせな部屋

あなた 
じぶんの係累捨てて   
来い   
ここまで ....
誰もが自分を特別だと思って
誰もが自分を主役だと思って
誰もが自分を一番だと思って
そうして夢 ....
驚くほどのことはない
わたしは、空中に髪をほどき
視線を結着させている
あこがれは、あこがれ
 ....
困ったようなその笑みで
私を見るのはもう止めにしてほしい

その微笑を私はもう
まっすぐに見 ....
例えばこの世界に きみとぼくしかいないとして

そしたらぼくは すべての愛をきみに捧げるけど ....
「あぁ、十分承知しているさ、
 自分に感性も才能も無い事くらい
 けれど、若さに負かせて、勝利を ....
紅い夕日燃えた
だから最後に聞かせて・・・
橙々に乗っかって紫が喪心を与えると云うの
・・・其 ....
そこがそうなってて
あれがああなってて
これがこうなってて
数えればきりがない

自分の欲 ....
無理難題を あげて
彼女が 仏門に 入るという
魔女だったのに

三味線を 奏でる 指が
 ....
にほんごではなそ
にほんごだいすき
そのにほんごでせかいをはりたおしてみろよ
ちいさなおまえ
 ....
世界地図の富士山あたりにひとつ穴をあけて
そこから乳首を出してごらん
大きい世界と小さい世界は紙一重 ....
「あげる」 
キミはそう言って僕に両手を差し出した
けれどその掌には何も載っていない
僕はキミ ....
私は何も無いものを持っている


全て捨てさってしまった日から
いったいどれだけの月日が流れただろう ....
あの人は
自信と大の仲良し
あの人は
自信と少し疎遠

言っていました
自信は人を輝かせ ....
彼は過去の雨に当たらぬようにと

いまさら傘をさす奴だ

「それじゃあ過去の雨になど

 ....
だぁれかさんが
だぁれかさんと
歩いていった
獣道
腕を切られて
足打たれ
腕を切られて ....
片道切符だ
行き先が書いてない
好きなところを書いていいと言われるが
字が少しにじんだだけでも ....
冷たさで冷たさを感じ取る
寒い方へ寄り添うようにして、いつも隣に座る


よく晴れた、長い日 ....
平和の島
カニバリズムの島
人を喰うことを
習慣としながらも
 ....
それは水面下の氷のように
暗く重く
そして冷たく。
拒み鎖されている。
先輩が威勢良く{ルビ梯子=はしご}を駆け上がり
天井近くの狭い{ルビ頂=いただき}に腹を乗せ
{ ....
手のひらを組んで祈りのかたちなら無人の廃虚に風だけが舞う


街中にひかりあふれてもう星は絵本 ....


紫陽花の頃
手をつないで買った気早な花火に
火を点すことは結局なかった


意地を ....
輝くような明日が待っている



誰もが思わなくなったって

明日にしてみたら

 ....
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2006年1月13日
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海に出るつもりじゃなかった佐々宝砂自由詩17*06-1-13 23:43
まんぼう日朗歩野自由詩206-1-13 23:13
涙も、チョコも、何もかもまなみ未詩・独白3*06-1-13 23:12
Hide-and-Seek塔野夏子自由詩11*06-1-13 22:48
凍傷自由詩206-1-13 22:39
先輩大城 小町自由詩206-1-13 22:36
LA,LA,LA,ラバーソウル虹村 凌自由詩0*06-1-13 22:03
まりの気配第二次テーブ...短歌006-1-13 22:02
便乗鴎自由詩1*06-1-13 21:54
降り来る言葉 XXI木立 悟自由詩506-1-13 21:50
こめ自由詩006-1-13 21:11
温度日和自由詩10*06-1-13 19:58
優しい空気自由詩0*06-1-13 19:45
病院前田ふむふむ自由詩8*06-1-13 19:22
量子と猫と鬼子母神佐々宝砂自由詩10*06-1-13 19:06
詩を書く理由maumi自由詩6*06-1-13 19:02
空の色が変わる程の自由詩2*06-1-13 18:56
冬空石川和広自由詩6*06-1-13 18:49
ポップな生煮えの憂鬱大覚アキラ自由詩306-1-13 18:41
君の街海月自由詩2*06-1-13 18:16
夜明けかや自由詩4*06-1-13 17:57
*まど*かおる自由詩5*06-1-13 17:37
夢の記憶*くろいうさ...自由詩106-1-13 17:17
大人の恋Honest...自由詩1*06-1-13 17:05
朱い飛沫と君の鋸あまくちペル...未詩・独白2*06-1-13 17:05
スモークこめ自由詩006-1-13 15:59
捨てて阿麻自由詩4*06-1-13 15:34
We are sadness和泉 誠自由詩006-1-13 15:12
偽りなき髪こしごえ自由詩10*06-1-13 14:46
ことは自由詩3*06-1-13 14:10
多分、そういうこと。Honest...自由詩2*06-1-13 12:25
地に薬缶。麗魅自由詩106-1-13 10:44
金星の色(ゆろひ)自由詩006-1-13 10:43
We are happiness和泉 誠自由詩006-1-13 10:15
魔女が 仏門に 入るとき奥津 強自由詩5*06-1-13 10:06
7さいのおれへ---自由詩406-1-13 7:41
無題未詩・独白306-1-13 7:19
キミの掌のAKiHiC...未詩・独白206-1-13 5:26
I have nothingベンジャミン自由詩4*06-1-13 4:48
Dear・・・FUBAR自由詩1*06-1-13 4:20
時雨GENDOU自由詩006-1-13 3:05
渓流行北村 守通自由詩306-1-13 2:49
ゆくえミキ・オキタ自由詩2*06-1-13 2:21
花の一枚、空の一筋、約束までの一秒霜天自由詩306-1-13 2:08
エロマンガ島遊羽自由詩8*06-1-13 1:39
明空自由詩006-1-13 0:39
穴の中 〜冬眠の詩〜服部 剛自由詩9*06-1-13 0:37
遭難本木はじめ短歌806-1-13 0:31
水花火コトリ自由詩6*06-1-13 0:27
今でも明日はブルース瀬戸...自由詩7*06-1-13 0:24

加筆訂正:
門出/服部 剛[21:29]
2ヶ所推敲しました。 
石ころ/服部 剛[21:24]
2連と最終連を推敲しました。 
手おくれ/阿麻[02:58]
改題その他
穴の中 〜冬眠の詩〜/服部 剛[01:59]
誤字があり訂正しました。
50rows, 1.06sec.