何気なく通る道の塀の上に置かれていた置石が
一つなくなっている
次の日も また次の日も
....
アタシ
女の子でよかった
こんな悲しい日でも
アタシのスカートはヒラヒラ詠う
こ ....
交差点に立ちながら考えた
なぜ俺はここにいるのだろう
紺色の制服の中のそのまた中は
少しも ....
職場で黙々と仕事に励む
ふと気が付くと誰もいない
みんなどこへ行ったんだろう
....
梅雨明けの午後3時、
高架化成った西武池袋線桜台駅。
昼飯食いそびれた背広姿のサラリーマン( ....
さり気なく母であれば
さり気なくあなたも娘であるから
家の重さが気楽だね
愛しさは葉裏に隠 ....
細長い三日月の船に乗り
私は夜を漕ぐ
辺りには小さな島大きな島
それは人々の儚き夢 ....
私が愛読している本の一つに、フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの「存在の彼方へ」という本(講談 ....
家族と走った8万キロ
一人で走った1万5千キロ
家族に内緒の5千キロのうちわけは
君だけが知っ ....
あなたがたがそのように日々わたくしを名付けていくとしても
わたくしにとってまさしく霧のよう ....
旅立ちの道は心地よく
熱を残していたのに
いま太陽の下の冷たさは
独りの歩みを空へとつ ....
私には顔がない
のぶちゃんはグルグル包帯の
ミイラ男みたいな顔持ってた たしか
と、思って ....
朝の花瓶から落ちたばかりの
新しい百合の花の傍らに
朝の床にて閉じたばかりの
新し ....
子供の頃
山手線よりも
中央線の方が
好きだった
どこまでも
走っていくと
思っていたか ....
胸に黒い塊を飲み込んで
眠りにこの身を委ねよう
言葉にできない
どろどろした想い
弱さ
....
白いシーツにくるまって
裸の足を少しのぞかせながら
「帰るところがないのぉ」って
まるでローテ ....
エレベータで少年と会った
少年は午後から遊ぶ友達を
朝から探して回っているそうだが
夏休み ....
傲慢な蒼さに
突き刺されて肌が痛い
高揚とするのが
負けたようで憎い
潮が照り返す午 ....
再び、言葉へ思考を還そうと思う。
言葉の限界性と、想像性。それはその言葉のみにしか持ちえること ....
拝啓、ムジーク。音楽的な夜が、ルララルラとやってきます。コルゲンのようなうず ....
荒れ果てた街に 一輪の花が咲いていた
誰もその花に気がつかない
でもその花は誰のためではなく ....
ロックグラスの淵をふさぐ手の平
中身は空っぽに満たされて
そっと僕の息を閉じ込めた
....
ゆびさきから ふきこむ
ふとくてい たすうしゃへの あい
もぐもぐ して
....
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