とりたてて特技もない私は
いつも空想に耽る
例えば自分がどこかのお姫様だったら
「じいや」なん ....
いつもいつも瞳で泣かずに
手首で泣いている夜があった
手首がチクチク痛み出す
だからあたし ....
くちびるから突然漏れる息があって
今ぼくがそれを名づけるから
太陽
坂道を自転車で繰り上げてゆ ....
ヘイヨ〜
腐った時代
マジくだらねえ
そんな現代つらくねえ?
だったらやろうぜ
ダンスダン ....
バナナの河が
するする、流れていくから
滑って転んで
黒い斑点も良く見ると茶色っぽく ....
空の鋭角
小鳥は啼く
野の終わりのしるし
小鳥は啼く
碧のようで ....
閉ざされた空をこじ開けると
夜だった
これはもうするしかない
赤い花びらをそっとめくって
ま ....
複雑な想いを孕んで熱風が吹く
季節は夏
まぶしいほどの青空と憎らしいほどの太陽
白い雲は元気よ ....
美しいものを 握りしめては いけない
すべてを込めて それに触れ
壊れぬように そっと ....
真夜中に
何の前触れもなく
何かが 来て
全て 崩れ去る
拾い集めることができず
崩 ....
残された言葉は 過ぎ去った花束
夢見るように 色とりどりの
風にゆれる やわらかな花びらの
....
風の岬にきてごらん
なにかがきみを待っているから。
風の岬にきてごらん
化石になれない詩が ....
あなたのうたは
桜の煙。
あなたのうたは
時には恐れ。
あなたのうたは
おひなさま ....
都市に乱立している細く伸びたあの自然物は
休むことなく今日も増殖しつづけている
近所の子供ら ....
こうべをたれて 落ち込んでいるきみに
そんなポーズは いらないんだよ と 話しかける
そうしたら ....
グラスの中に
いっぴきの金魚をかっている
パンくずを散らすと
指までたべるようにふあふあと
....
ウルトラマンは公園のベンチに座っている
子供たちのいない公園でひとり
ペンキのはげたブランコへと ....
いっそ
流せばよかったんだ
流せたなら。
溜めすぎて
ココロにカビがはえました ....
隙間ではなく透間
あたたと私の間にできた谷
風が吹くわけでも雨が流れるわけでもなく
ただ谷が泣 ....
黒というよりかは藍色の夜空を羽虫が通過した。深夜のコンビニエンスストアー。壁面ガラスには黒い点が、 ....
今日が終らないうちに
明日が終ってしまうと言うので
なにか記念 ....
地蔵菩薩の前に 立った
声がする
私のものでもあり 私のものでない
声がする
聞こえ ....
あれはてた
さまざまなものに
みちみちた
さまざまなものに
ふれて
めをと ....
寄せては返す
波の中で
僕の足は柔らかく
砂に沈む
ひっそりと
息をする貝 ....
あなたと私の間には
細い細いくもの糸
風が吹いただけでも切れてしまう
いつでも
ゆらりゆうら ....
1 関係の 関係に対する 関係が 関係を生み 関係を絶つ 関係として 関係するのは 意識が意識を ....
飛ぶ鳥は水平線を濁しながら渡る その足が青いのを見て追いかける 何か落とした! 青色一号の入っていた ....
昔の男の子や 昔の団地や 昔のビデオを探しても
あのころのあたしにはもうあえない
いまより乳がで ....
夕立が来る
7階の窓から
君と
西の空を待つ
真っ黒な雲が空を覆う
風が
ビョウ、と ....
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