「 質問 3 」
椎名

あなたと私の間には
細い細いくもの糸
風が吹いただけでも切れてしまう
いつでも
ゆらりゆうらり揺れている

ああ
お願いだから側を通らないで
揺れが大きくなってしまう

朝日を受けて輝く様は綺麗だけれど
夜は見えなくなってしまう
いつでも明かりが必要

二人で灯す明かりは
あまりにも幽かで
消えないように細心の注意が必要

細い細い糸を伝って
あなたの声が聞こえる
耳を澄ませてやっと聞こえる
幽かな囁き

物音をたてぬよう
風が吹かぬよう
明かりが消えぬよう

いつでも
心を研ぎ澄まし

いつか
そんな暮らしに疲れたら
どうなるの?

ねえ
どうなるの?




自由詩 「 質問 3 」 Copyright 椎名 2004-07-12 02:07:42
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