さよなら お月さん
もう いないよね
優雅に じっと釣り糸を垂れている
なんて ....
あしたが
そこを
どいてくれないので
きょうも
くらり
くらり
ふらり
うずを
....
夜 が 鳴る
切れた 窓辺
背いた 天井
見知らぬ 幸
消えた 願い
....
−友情は構築するけれど
レンアイは破壊する−
アリたちが
虫の死骸に群がっている ....
水面の緩やかな起伏をもたらすものは
波の行き来
風の息
プールならば子供たち
入射 ....
そういえば
あの時のささやかな想いを
いまだ遂げられない僕でも 君は
素敵よ と言ったね ....
かすかに
しおのにおいがする
ちりちりと
おもいでが
こげてゆく
ちょうをひきずっ ....
杖をついたおじいさんが、僕の前をゆっくりと歩いていた。追い抜こうかと様子をうかがっていると、前から ....
果てしない虚しさを抱え
今、ここに生きている
悲しみは何物にも宿るが
虚しさは人の心にしか宿ら ....
白いTシャツの上
二つに束ねた髪
アミノ酸 燃やして
ショートパンツ少し鳴る
こんなに空 ....
見上げると
空は昼寝をしていて
そのすきに
雲は氷になっていた
このごろは
どうにも喉 ....
声と匂いに光を知る
曇は震えに飾られる
遠い遠い緑の音
髪に隠れた迷い子の背
....
社会と個人には決定的な相違が生じるわけはない。
社会は個人の集合体であり、どんなとっぴな思想であろ ....
壁、壁、壁、の、コンクリート、の
暗澹へ、暗澹へ、暗澹へ
投身する風の、その跡形を独 ....
君はただひたすらに自動券売機をつくっている
外、春はとっくに酸化してしまった
困るね、こ ....
カーテンレールを外れた布が
窓枠で首を吊っている
身動きもしない
六畳に寝かされた
....
あおいそらは
うかぶ
くもに
ひつじのように
つつんでください、と
おねがいすると ....
朝焼けの空の赤い色
一人で見るには耐えられぬ
夢に追われて逃げ延びて
それでも朝 ....
へこんでられるか
やられてたまるか
まけてられるか
毎日そう思っているのは大変
やす ....
変文 へんぶん ヘブン 屁文
文章は
校正 修正 訂正
生まれ変われる
....
暑い夏流れる汗もそのままに
もはや芽吹くことのない
冷たい枯れ木に寄り添って
待ちましょう
....
21rows, 1.01sec.