きみの囁く二月で、ぼくは誰にも似ていない冬を過ごした
ちぇりこ。

冬をしまい込んだ
きみの乳房は
しゃりしゃり凍ってて
口に含むと
もはや冬である言語すらも凍りつく
(ツンドラとか
(シベリアとか
つめたい言葉の体温が
二月の真似ごとをしているよ
そろそろ
あたたかくなる頃合いだから
おやすみよ
朝から遠くはなれた国で
ぼくは
誰にも似ていない冬を過ごした


自由詩 きみの囁く二月で、ぼくは誰にも似ていない冬を過ごした Copyright ちぇりこ。 2024-02-25 09:15:15
notebook Home 戻る  過去 未来