邂逅
そらの珊瑚
大寒の朝
フロントガラスにいくつもの
小さな雨粒たちが
縦に並んでいる
球体の接地面で
ふるふると
ふるえてる
ああ、ここにあったのだ
糸から外れても
ばらばらにならないで
ここにあったのだ
わたしの首飾りが
どこからやってきたの
白い空から
その先は
遠い海から、よ
たくさんの時間を借りて
時間というものもそう悪くはないよ
悲しみのたどり着く先を薄めてくれる
パーティーは終わり
もうこの胸に飾ることはない
過去さえも透きとおる
わたしのきらきらたち
自由詩
邂逅
Copyright
そらの珊瑚
2024-01-20 11:00:41
縦