無言の朝
ミナト 螢

理由もなく
ただ休みたい

生活の音を
聞きながら

ゆっくりと
過ごしたい

パジャマのままで
目玉焼きを作るから
僕の代わりに
世界を見て来て

薄っぺらいパンに
寂しい言葉を挟んで
黙々と食べてしまったから
誰も心配はしない

胃袋が満たされて
涙袋が膨らみそう


自由詩 無言の朝 Copyright ミナト 螢 2022-09-08 19:14:12
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