うつらうつら
赤椿
朽ちない白い 小さな花と
朽ちゆく赤い 大きな花と
今夜は何の夢を見ようかと
腐りゆく水に 足を浸しながら
ぽつり ぽつりと 言葉を落として
顔を上げると
月はなくて
ああ みんなで昨日 食べてしまったねと
涙して
それはやがて 夜空の銀の星になる
時計の針を折り捨てて
今日も僕は眠りにつく
自由詩
うつらうつら
Copyright
赤椿
2018-09-16 00:50:59
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