ビー玉
花形新次
私が見ている方向には
いつも私を見ている人がいて
その人の視線を避けると
避けた方にいる人が
やはり私を見ている
その結果
避けて避けて
ぐるぐる回って
後ろの正面に立った人の目に
アイスピックを突き刺して
引き抜くと
眼球👁️が視神経ごとヌルッと取れた
「何だろう、この爽快感は?」
サザエの身を殻から肝ごと
抜き取るのに似ている
取り出した自称詩人の眼球を通して
世界を見てみる
えっ、こんなショボつまらなく見えているの!?
それじゃあ、おまえらの自称詩が
こんなクッソつまらないのも仕方ないね⤵️
自由詩
ビー玉
Copyright
花形新次
2017-08-21 23:51:17