チェス盤の上に真っ赤な林檎置きキングを殺す君の無邪気さ 月のみえない夜空をみあげた
シャイな星が雲の隙間かくれんぼ
水面を蹴った水飛沫の粒のようにキラリと
脚に絡みつく風が冷たかった
心地良いからカーディガンを腕まくり
玄関の階段座り白 ....
プロペラから
風が生まれる
その中心を
つかんで
風を止められるかどうか
幼いきょうだいが
度胸だめしをしている

扇風機の首振りボタンで
風を分けあって
涼と熱を共有していた
 ....
転校生のせなかをおした水曜日、わたしが階段をふみはずすのは決まって水曜日、わたしたちきっとA子になる、被害者A子なのか加害者A子なのかは誰も知らない、未来だってまだこしらえてないってのに

上履き ....
ギター弾き作曲します唄います女心は掴めないです こどもが
しょくばにやってきた

こんにちはといって
やってきた

このくつのひといますかと
しょくばのひとにきいた

おこさんきてるよと
しょくばのひとがいった

 ....
北の空が明るく
白を白に束ねている
先端へ 先端へ
まぶしく 見えなくなる


空は分かれ
互いを追い
互いを行き来し
さらに分かれ さらに分かれ


雨の ....
お土産の賀茂茄子ふたつNEO TOKIO また顎を上げて 帰り道ヘッドライト

 こくんと頷きを始める 立体的に影をつけて つけて来る

苦手な左脳を噛み砕き 指し示す 柔らかい素質 大きな瞳 

 こくんと頷きを始める 動く動く ....
愛は心臓ではありません
ひと刺しくらいで死にません
悶え苦しみ血を流し
こと切れるまで幾日も
血が乾くまでに幾月も
断末魔のその姿
もとに戻るには幾年も


愛は蛙じゃありません
 ....
蜂蜜色した時間を歩く
裸足で歩いた夏の日は
今は慣れないヒールの下で
遠く揺らぐ陽炎と同じ
30℃をなんとも思わなくなって
私は私をなんとも思わなくなった
泣いて震えて地団 ....
いつの日も天使の愛に守られて純粋な気持ち思い出させる

キッチンで料理を作る後ろ姿見ている僕は君に夢中

何事もなかったように風が吹く庭の植木を手入れする叔父

長い旅人生の道途切れない前 ....
                   130717

無神論者はもちろんなんとも思わないよね
神様がいなけりゃ怖いものないと思っているんだもの
神は強い魂が生み出したものと ....
荒みゆく世に新生児風涼し 雨のなかの馬
時間さえ檻のなかに閉じ込められる
そっと名前を呼んだ
季節が過ぎて青いさびしさが満ちてくる


後ろさえ振り向かず駆けていこうとする
雫のビーズをまき散らす夢よ
どうか名 ....
   象

ふるさとの草原も夕日も君は知らない。君の母親も父親もふるさとを見たことが無いからその広大さも見事さも話に聞いたことすらない。そこに憧れることもなく、ただ与えられたスペースを歩き与えられ ....
真夏日のばんざいごろ寝哺乳瓶 夕暮れても
大地の熱は
冷めやらず

もうすでに
花も穂も枯れ
ただの茎となったすすきは
すとろうとなり
土に埋まる子らは
それを吸って
生き返る

一本であったら
孤独に揺 ....
煌めく星々の彼方に伸びるきざはしを今まさに昇ってゆこうとしている君。
地上の僕は君の後ろ姿を必死に追いかけてこの手を思い切り伸ばす。
けれども君の金色の長い髪が暗闇の中鋭い光線を放ち僕の行く手 ....
きょう美術館でシャガール展は観なかった

美しい青が踊り

悲しくなって微笑んだ

僕は僕の人生とミスマッチしている

一人の時にだけ呼吸する

奇妙な半魚人だ

夏に生まれな ....
白く反射する月を
見つめていると
見えない血がにじんで来る
無言はしたしい
いつかのさようならが
ふたたびあいさつをしている
忘れていたことを
思い出す



 ....
ずいぶん遠くの砂浜には
朝方に打ち寄せる小さな流木が
たくさんありました。
きっと誰かの海辺の
記憶の果てにあるはずです。
どのぐらい時間をかけて
どこから来たのか
わかりません。

 ....
どの道も
少し進んだところでたち消える
草原の三叉路
生い茂る草は風の方角に
倒れては起き上がる波

恋慕い
探し求めたものを見失い
(つまり触れ得た事のないものの喪失のあげく)

 ....
夢中になって
崖から落ちてしまうのを
すくってあげる
夢中になって
崖から落ちてしまうのを
すくってほしい
しなる稲穂の
カーブのような腕で
白い、手
やわらかく ....
コーヒーをひと口飲むと
下腹部に非常に強い便意が襲ってきた
そう言えば今日は朝方から
何となくお腹が妙な具合ではあった
この店では駅構内のトイレに行くしかない
けっこう遠いんですよこれが ....
夕焼けに染まる枯野や六地蔵 太陽のしたり顔を避けて
君の水辺へ下って行きなさい
蜉蝣の翅のように影を透かしながら
夏の斧で頭を割られるその前に

美しく人目を避けながら
地下のカフェへ逃げ込みなさい
壁画を歩く蛇の ....
 ここに記述されているのは、
羊に関する私見であり、特定の羊を
誹謗・中傷するために書かれたものではありません




         *




羊は まじめである
羊は ....
光が届かない場所で賑やかな音楽   天窓からの陽射しでカレンダーは
  上のほうだけが日焼けしてしまった
  うんとこしょ、どっこいしょ
  ヤマメが冷たい川の流れを
  いそいそと掻きわけてゆく
  うんとこしょ ....
佐東さんのおすすめリスト(175)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チェス盤の上に真っ赤な林檎置きキングを殺す君の無邪気さ- 北大路京 ...短歌713-7-23
翅虫- マーブル自由詩313-7-21
【凪】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩2013-7-21
カエルの親友A子- ざらざら ...自由詩813-7-21
ギター弾き作曲します唄います女心は掴めないです- 北大路京 ...短歌5*13-7-20
- 小川 葉自由詩1213-7-20
午後と秘名- 木立 悟自由詩413-7-19
お土産の賀茂茄子ふたつNEO_TOKIO- 北大路京 ...俳句313-7-19
こくんと頷く波紋- 朝焼彩茜 ...自由詩513-7-19
ひとつの愛の死- ただのみ ...自由詩21*13-7-19
夏、暮れる- Mélodie自由詩613-7-19
キッチン- 夏川ゆう短歌213-7-19
食べ物を残すと祟られるのだろうか- あおば自由詩17*13-7-18
荒みゆく世に新生児風涼し- 北大路京 ...俳句413-7-18
雨のなかの馬- 石瀬琳々自由詩18*13-7-18
動物園(2)- Lucy自由詩19*13-7-17
真夏日のばんざいごろ寝哺乳瓶- 北大路京 ...俳句513-7-17
すとろう- そらの珊 ...自由詩20*13-7-16
Always- ヒヤシン ...自由詩6*13-7-15
きょう美術館で- ただのみ ...自由詩28*13-7-14
回帰- こしごえ自由詩5*13-7-14
海辺の夜空に小さな灯かりがきらめいて- りゅうの ...自由詩7*13-7-14
旅の終わり____渡らない鳥に- Lucy自由詩23*13-7-13
水の言葉、結晶の音- 水町綜助自由詩613-7-13
奈落へ- 壮佑自由詩16*13-7-11
夕焼けに染まる枯野や六地蔵- 北大路京 ...俳句3*13-7-11
地下のカフェで- ただのみ ...自由詩24*13-7-10
透明なふち- 月乃助自由詩7*13-7-8
光が届かない場所で賑やかな音楽- 北大路京 ...自由詩413-7-8
ヤマメが冷たい川の流れを- 草野春心自由詩7*13-7-7

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