如月の雨に打たれて泣く君を優しい羽根で包んであげる ばーばに手を引かれ
ゆるい坂道をてくてくいけば

「コカ・コーラ!」
わたしは畑に捨てられていた瓶を指さして叫ぶ

ママ、という言葉は知っていたけれど
ママ、と呼ぶ対象がいなかった
日 ....
しろく しかくい たてものの中から かわいた無数の命の声がするのを
しずめるかのような噴水

しろさ きわだつ 広島平和記念資料館を想いながら
床についてみた夢は
しろい塩で できた ....
純粋に考えられる柔らかさ子供の視線光そのもの

様々な言葉で遊ぶ詩人達多くの人に愛を伝える

美しい夕焼けを見て感動する体の邪気が消えて無くなる

夏蜜柑甘酸っぱさが広がった雨の降る日はゆ ....
おにいちゃんの夢を
巻きとった滑車が落ちて
あたりは一面トルエンの泉になりました

うつくしい場所です

眠っていると
肩にとまったツイバエに憑りついて
3秒前のことはぜんぶ忘た

 ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色

大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す

 ....
  バーガー・ショップの狭いテラス
  台風のあとで椅子が倒れている
  ケチャップでよごれた君の唇
  文脈を外れた一行のごとく
  包み紙はテーブルをこぼれて落ちる
  恐怖
 ....
病院の待合いの長椅子で
おじいさんがあくび
おばあさんがあくび
その隣のおにいさんもあくび
くたびれた私もあくび
うっかりもらっちゃったけど
あくびの正体は知りません
からくりがあっても ....
アスファルトを
冷やして
しゅわりと水蒸気
たちこめるにおい
苦しくなって
でも深呼吸

冷えたのは一瞬
生ぬるい温度が
足を伝って
透明な傘から
にじんだオレンジが眩しい
喉 ....
人魚になりそこなった君へ

あれから3度目の夏がやって来たけど
僕らは未だ海に還ることができずにいる

君のお気に入りの水着も
タンスの奥に仕舞い込まれたまま
一度も日の目を見ることもな ....
父と子が同じポーズで寝ているよ 月はもう出てるの?
舌っ足らずの声がした

こころの底のほう
波の音に気付いたんだ

カメレオンに似た目の動きで空を見てる
今んとこはまあそんな感じなんだ

染みになった今でも君は邪 ....
いくつもの季節が血を流したあとで
しだいにかたむいていく水面の
ひたむきさばかりを空白に浸して
そうして
ここに
たくさんの誤謬が積もったら
それはとてもうつくしいことだと
ひとは言うの ....
      

           いかれた月を舐めたい 
           ひりひりする 
           ひかりで
           けがれた 
            ....
草原の中、黄色い自転車に乗って走り抜けてゆこう。
強烈な夏の日差しにも負けない冷たい風を全身に受けながら。

なんて爽快な午前。
この体にはびこる日常の現実が気持ち良く透き通った空間へ飛ん ....
罌粟は魔性を見開いた
空の喀血の真中から
影だけが祈る 青く
静かな蜥蜴のように

 ミツメルカワタシヲ

陽炎を纏った男がひとり
抱えた鞄は石ころだらけ
左手で心臓を握り潰 ....
)))))ゴキブリが這いまわる
((目がまわり
)夜がまわる
助けてよ
熱がまわり
わたしの部屋の時計が止まる

風がまわる
猫もまわる
壁は空と
屋根に止まり
花の咲き ....
冷房の効いた部屋では落ち着いて眠れない夏
棚に置いた幾つかの花瓶には底のある大きな口が空いていて
這い出そうと暗い肌触りの途中で待ち構えている
ずる賢くて冷たい虫たちの気配を感じる触手
使 ....
鍵無くし玄関先で立ち尽くす離婚したこと後悔してる その古い家には
ちいさなあかりとりの天窓があって
夜ふとんに入ると
その窓がいやに気にかかってたまらなくて
ぎゅっと目をつぶった

星も見えないようなちいさな天窓
月明かりだけはぼんやり ....
満塁で走者一掃タイムリー打てるようなら独身じゃない ボルトより速く走ると気まずいな能力者だとバレてしまうぜ 妄想も思い出にしている ゆるやかなカーヴ描いて
夕暮れは無言のまま
裸足の気持ち連れて
だれにも知られず
森に帰ってゆく
透明な跫音響かせ
かさかさと風を編んでいる


青の終わりが
テーブルのうえに
 ....
傾いた径を
傾いた柱がなぞり
森を巡り
坂を下る


傍らをすぎる見えないかたちの
わずかな動きにひかるもの
夜の端
夜の痛みを照らすもの


枝から枝へ雨 ....
亡き母の生まれ変わりかアカイエカ 水曜日よりもやさしく頬杖をつく
その右手に嘘を書き連ねて
一生かなわない横顔の
うつくしいものだけを蒐集する
水に濡れてふやけても
するどい視線を有する縞模様
ながい脚に液化した永遠を垂ら ....
憂いでも
蔑むな

笑っても
嘲るな

怒っても
憎悪を飼うな

泣いても
己ばかりを憐れむな

楽しめ存分に
できることなら誰かと一緒に

叫べ
耳は塞がずに
 ....
土曜日の午後
コーヒーショップに子象が入ろうとしたが
ドアに胴体がはさまって
そのまま動けなくなってしまった
店の外から象使いの少年と通行人が
しっぽを掴んでエイヤッと引っ張っている
 ....
{引用=
文月二十日
 解剖のひつようもなく
 わたしの うちに
 命の 砂時計の残りをたしかめる日


オメデトウ 
 オメデトウ


神々が休むことのないように
 あゆみを ....
佐東さんのおすすめリスト(175)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
如月の雨に打たれて泣く君を優しい羽根で包んであげる- 北大路京 ...短歌113-8-6
もらい乳- そらの珊 ...自由詩24*13-8-6
- るるりら自由詩26*13-8-5
夏蜜柑- 夏川ゆう短歌113-8-5
シネマ- 平井容子自由詩613-8-3
夏休み- nonya自由詩21*13-8-3
恐怖- 草野春心自由詩513-8-3
うつるんです。- そらの珊 ...自由詩16*13-8-2
雨上がり- 森未自由詩3*13-8-2
人魚になりそこなった君へ- 未有花自由詩21*13-8-2
父と子が同じポーズで寝ているよ- 北大路京 ...川柳713-8-2
Autistic_Me- 有無谷六 ...自由詩213-8-2
_- 紅月自由詩613-8-2
泥のように透明なぬくもりさえも月は舐めたいという- マーブル自由詩513-8-2
自然的感傷- ヒヤシン ...自由詩4*13-7-30
終わらない夏- ただのみ ...自由詩13*13-7-30
)_))が- アラガイ ...自由詩8*13-7-30
夜と静物- アラガイ ...自由詩7*13-7-28
鍵無くし玄関先で立ち尽くす離婚したこと後悔してる- 北大路京 ...短歌413-7-28
しょうけらのいる窓- 佐々宝砂自由詩9*13-7-27
満塁で走者一掃タイムリー打てるようなら独身じゃない- 北大路京 ...短歌4*13-7-27
ボルトより速く走ると気まずいな能力者だとバレてしまうぜ- 北大路京 ...短歌513-7-27
妄想も思い出にしている- 北大路京 ...自由詩1513-7-27
サーカスの日に咲く花- マーブル自由詩8*13-7-26
いつつ_ながれ- 木立 悟自由詩513-7-26
亡き母の生まれ変わりかアカイエカ- 北大路京 ...俳句313-7-26
今夜も砂漠に雨が降る- 青土よし自由詩313-7-25
政治家にはなりたくない- ただのみ ...自由詩18*13-7-23
あんた誰?- 壮佑自由詩25*13-7-23
文月の紙ひこうき- 月乃助自由詩13*13-7-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6