もくれんの
白いたまごが
割れると
たちどころに
小鳥が生まれ
空にむかって
さえずりをはじめる
風が吹けば
はばたく真似事もする
翼は
永遠に無垢なまま
飛び立つことをしないま ....
気まぐれな嵐は
ときおり吹き荒れて
数え切れないほど
散り始める
桜の花びらが
舞い落ちては
ゆったりと流れる
どこかの運河の水面を
どこまでも薄紅色に
染めるように
この春は過ぎ ....
寒露踏む幼子の影カレーパン
やぎ座の流星群を
サーフボードにしてる
うさぎにさらわれた
君を迎えに行こう
夏休みの自由研究
ペットボトルロケットで
今すぐ月を目指すのだ
離陸直前 スリーツーワン
未知の世界
子 ....
嗚呼朱く赤く紅く
秋に明け暮れ飽くことなし
移ろうものこそ美しい
去りゆくからこそ愛おしい
不変の美は仮庵から
渡り鳥のように飛び去るのだ
文字の檻に閉じ込めるなら
ソレハヒトツ ....
131008
満員のスタジアムからはみ出した歓声が
ここまで聞こえてくる
敗者の立場がないと思うのだけど
彼処では誰もそんなことを気 ....
三角のラピスラズリや水の秋
まっすぐに
引けたためしがない
まっすぐに似た線なら書けるのに
フリーハンドで書く
まっすぐは
ほんの少し曲がっている
骨が湾曲している
私のなかに
直線がない
失ったわけではなく
....
詩にならない言葉ならべてインクのな
くなったボールペンに私は告白したの
です。今までありがとうずっと好きで
した。ボールペンは息をひきとり今は
コンパスの隣りで眠っています。退屈
していた言 ....
母の手作りする洋服は
大体において
あらかじめ寸法が大きかった
未来が足されていたから
子どもはすぐ大きくなっちゃうからって
それは言い訳というより
有無を言わせない印籠のように掲げられた ....
海風にめくれる詩集さらさらと夕陽が射せば金が散る窓
夕立が過ぎて誰かを恋しがる覗く青空痛みにも似て
潮騒が胸裡に満ちてはなれない朝に夕べに打ち寄せる君
かなしみは魚のよう ....
時々
じょうごがあったらなぁとおもう
たとえば
砂の粒を透明なびんにあつめる時
たとえば
湖水を小分けして胸にしのばせる時
{引用=いちみりも
こぼさずに
うつくしく
やりとげな ....
焦げついた蜜
油照りの午後2時08分
萌えたぎるアロカシア
茹でられた風のカーヴ
(Lent et douloureux)
(:ゆっくりと苦しみをもって)
(Lent e ....
白いコーヒーカップが
モジモジしている様子なので
どこか痒いのかと思い
指先でひとしきり掻いてやった
すると紫色の煙が立ち昇り
ケータイの着信音みたいな
安っぽいファンファーレと共に
....
詩人の方々
告白します
手元にある数十冊の詩集
八割以上は古本屋で買いました
おまけにほとんど百円コーナー
いくつかの本には裏表紙に
詩人のサインと送った相手の名前
生々しく痕跡本です
....
ポケットに溢れるほどの夏の恋
なつかしい蜜柑色した夕の街
白い鳩しみわたるほどのあおぞらに
ちいさな手 氷のグラスを握りしめ
白 ....
8月の戯れに嫌気がさした
僕はとろけたチョコレート色に
世界を塗ったくりたい気分で
ほんの数秒ずれた
シャッターチャンスで
笑っている
夕陽が落ちてきて
浴槽をレモン色 ....
とうめいの
とじひもが
ゆるむ
午睡から目覚めきれない
漠とした意識のなかで
たとえば
カムチャツカ半島からの
かえりみち
{引用=わたしはだれであったのでしょう}
とうめいの
....
人類は死を克服しました。
誰も死なない世界では、妊婦だけが、処刑される。誰も死なない世界で、やはり誰かは死んでいく。温度の少ない電流が臓器を浮かせて、細動を引き起こす。使いものになら ....
朝顔がブラスバンドのごとく咲く
背番号小さくなって野球の日
きのう人間になりました
大人になるために諦めた恋や夢の墓を荒らしている
プラヌラスキフラストロビラエフィラ
呪文のように覚えているのは
予備校の先生が絶対にこれだけは
おぼえておいて損はないぞと言った
生物の秘密兵器
必ず出題されると信じて
歩きながら
....
いまは何一つ好きにはなれない
しろい夏に鳴き終えて落下する少女
夏は夏らしく振舞うことで時を虚ろにする
日に焼けたこどもたちよ
謎が謎でなくなる未来
夢に見たものの本 ....
{引用=
小学校の桜にいつか辿り着く 吉田右門
}
学校前の坂を上っていくと
コンクリートで固められた左手の斜面に
ぴたりとはめ込まれた形の地蔵がいて
土の猛威を抑えているのか
背中を見 ....
ベランダから晴れ 涼しげでさよならを漂わせる灼熱
今は灼熱仰ぐ 四季がめくれてゆく 優雅に無音に
余計な奇麗事も悟らせず めくれてゆく
命をまた再び運んでくる 一期一会の一瞬を
時に浅はか ....
象のような花が咲き
絶えぬ浪を踏みつづけている
霜が静かに鳴っている
海をすくう
手のひらが光る
すぐに消える
すぐに光る
わだつみではない
一滴で ....
友人の家に行った
友人の家は行くたびに違っていて
今度は旅館だった
居ないはずの息子が玄関に居て
背を向けたまま
こちらを一度も見ることはなかった
誰かが
ひ ....
君と手を繋いでいたいいつまでもチャーミーグリーンを使わなくても
佐東さんのおすすめリスト
(175)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
もくれん
-
そらの珊 ...
自由詩
16
14-5-1
小さな春のタチェット
-
りゅうの ...
自由詩
17*
14-4-30
寒露踏む幼子の影カレーパン
-
北大路京 ...
俳句
4
13-10-8
月へ駆けろ
-
サトウチ ...
自由詩
4*
13-10-8
邂逅
-
ただのみ ...
自由詩
25*
13-10-8
バタフライエフェクト
-
あおば
自由詩
9*
13-10-8
三角のラピスラズリや水の秋
-
北大路京 ...
俳句
2
13-10-7
まっすぐ
-
そらの珊 ...
自由詩
20+*
13-10-7
題名が決まらないまま
-
左屋百色
自由詩
16*
13-10-4
ぶかぶか【詩サークル「群青」九月のお題「音」から】
-
そらの珊 ...
自由詩
22*
13-10-2
孤独の窓辺
-
石瀬琳々
短歌
9*
13-9-18
遠い日_おもちゃのラッパでした
-
そらの珊 ...
自由詩
22*
13-8-12
ジムノペディ
-
eyeneshanzel ...
自由詩
7
13-8-12
The_Wind_Began_To_Howl
-
壮佑
自由詩
17*
13-8-11
告白と言い訳
-
ただのみ ...
自由詩
24*
13-8-11
夏(九)
-
青色銀河 ...
俳句
1
13-8-10
レモネードサンセット
-
マーブル
自由詩
5
13-8-10
【とじひも】詩サークル「群青」八月のお題「漠」から
-
そらの珊 ...
自由詩
11*
13-8-10
克服
-
破片(は ...
自由詩
2*
13-8-10
朝顔がブラスバンドのごとく咲く
-
北大路京 ...
俳句
4
13-8-10
背番号小さくなって野球の日
-
北大路京 ...
俳句
3
13-8-10
きのう人間になりました
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-8-10
大人になるために諦めた恋や夢の墓を荒らしている
-
北大路京 ...
自由詩
6
13-8-10
ミズクラゲの一生
-
Lucy
自由詩
26*
13-8-8
何一つ好きにはなれない
-
ただのみ ...
自由詩
18*
13-8-8
別府湾
-
春日線香
自由詩
5*
13-8-7
秋麗の羽音
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
5
13-8-7
葉月_震動
-
木立 悟
自由詩
3
13-8-7
ノート(空と海)
-
木立 悟
自由詩
3
13-8-7
君と手を繋いでいたいいつまでもチャーミーグリーンを使わなくて ...
-
北大路京 ...
短歌
4
13-8-6
1
2
3
4
5
6