行き遅れなのか
貰い遅れなのか
今は男女関係ない
行き遅れの男子もいるよね
ベンツや
ベンベや
フェラーリに乗りたいけど
それだけ
の
男の隣はゴメン
....
粉雪
白いベールを纏った
氷
掴みたくて
手を伸ばしてみても
そこに在るのは空っぽの手のひら
無限に届かない
その距離には
寂しさが苦しいほど降り積もっていて
吐く白い息 ....
気持ちが沈み込む日には
煮込み料理を
作るに限る
強すぎる想いは
香味野菜と一緒に束ね
鍋で煮込んでしまえばいい
「生野菜で出されたら
たまったものじゃありません」
....
「不安が消える時」
木の若芽
斬新でいる必要はない
ありのままでいつづける そのほうがいい
空にちょっと同意を求めたら
にこっと光ってみせてくれた ....
「サーカスに行こう」
木の若芽
世界という名のサーカス
さあ始まり始まり
天球の円蓋に星の明るいライト
玉乗り 道化 ジャグラー 一輪車 空中ブランコ ....
このせかいをみつめて
だまって泣いている
それだけが
神さまのできること
このせかいをつくった
小さな神さまの
「一人遊びしながら」
木の若芽
休んでいるあなたのそばで
静かになわとびをする
とぶたびに足もとからしゃぼん玉がわいて
虹色に夢ことばのせて飛んでいく ....
羊の顔をした王様が
宝の山に
背を向けて
ばたりと
雪崩れ込む。
なんでこんな顔になったんだっけかなぁ
背中にエメラルドが、金塊が
ちくちくと主張する
壁画にはこの ....
去って行くのなら
それでも良いから
ちかづいて
みえて
きえて
なにも
ないから
あったように
おもっていた
遠くだから
壁の向こうだから
電話の先だから
あっ ....
何もかもが見えなくなる
突然飛び込んでくる
その眩さに
心までも奪われて
どこか儚げなばかりに
奪われた心も行き場を失い
光の中の悲しみに
光の中の希望に
祈 ....
雪がひらひら
揺れ落ちて溶けていく
残るは冷たい水滴
雪の中の思い出
夢のように
過去の残骸に埋もれていく
雪はポロポロ
涙のように
それはあの日を思い出しているの?
雪 ....
秋の海は幻想的だから・・と
男が女に誘いをかける
秋の海は思い出が振り返す・・と
女が男を拒絶する
男と女が言い争う
互いに引く気もなく
男と女の口喧嘩が終わったみたい ....
目を見て
と言われる
視覚優位の
人体の脳
脳の統制は
ある種の幻想
見るためには
もはや目を開かない
涙のためにだけ
目を開閉する
耳で聞 ....
地縛霊でしょうか いいえニーチェです
リーゼントよりもアフロね よく燃える
げんじつがはろーとわらう はろーとかえす
剥き出しのナチュラルメイク愛のため
人妻じゃないけど団 ....
いなくなったあの子
背中を向ける細い体
人工的な色をのせた唇は動かない
2012年10月30日 満月
かぼちゃ色の光が浮かぶ
ハローウィンにはフライング
あの子と私は同い年
闇色 ....
空はまだ薄暗く、街はまだ起きていない。
風は身体の熱を根こそぎ奪い去っていき、知らん振りしながらどこかへ流れていく。
ポケットに入れておいた、カイロの役割を持った缶コーヒーは熱を失いかけていた。
....
鏡の中で紅潮した私がこちらを窺っている
小柄な体から伸びる肢体は
年に見合わずに隆々と天地に抗う
風を切る快さ
山の心地よさと厳しさ
教えてくれたのは父だった
いつかの黄ばんで ....
121102
本番までに修正するので
ばんばん注文してくださいねと
軽やかな笑顔で湯がいているので
1対0で破れた口惜しさは分からない
若い頃は新人歌 ....
秋の野に草冠をそっと載せ誰もたたえぬここは萩国
五芒星わたくしの摘む紫の桔梗を君は星だと教え
撫子はまわるまわるよ幼子の見つめる先でかざぐるま
日が経てばすすきの紅い穂もはじけシャン ....
引越しの朝は
言い換えれば
旅立ちの朝
窓を開ければ梨畑が広がる小さな部屋であった
季節が巡れば白い花が再び咲くことだろう
春の雪のように
ほんの仮住まいといえ
思い返せば数年の愛着 ....
秋の海が荒々しく呼吸する
うねる波 遠く水平線の少し上に
厚く濃く垂れこめた雲また雲
ただ一人歩く砂浜は
自らの心象を行くよう
波に打ちあげられた貝殻や
流木のような言葉を拾いあげては ....
手を伸ばして
求める先に
貴方がいてくれればいいのに
でも距離はほど遠くて
寂しいなんて
思ったところで
貴方が寄り添ってくれるわけでもない
貴方が私を好きになってくれるわけ ....
暖かい陽にあたっていると
不思議なのは
不似合いな哀しみに包まれることだ
何もまちがってはいない
いないのに
ただただ
まっすぐに
包まれていただけなのに。
賑やかな街 ....
今日で十月もおわる
今日は楽しい日らしい
でも 災難のさなかでもあるらしい
どこかのだれかが泣いて
どこかのだれかが笑う
それでつりあいがとれるなんておもわない
どうして右と左があるの ....
年末へ走る 暖かい太陽とのお別れ
待たなくとも瞬く間に走って来る 最大の節目の結び目
ほどくことの出来ない 毎時耽る刹那の積み重ね
年末に走る 雪が土に馴染むホットココア色
待ちに待た ....
こころがとどまってるね。
カーテンのそばで
くちを結んでいる。
ちがう。
ちがうのよ。
もっとひらいてみてごらんなさい。
だいじょうぶだから空気をぬいて。
どうしてそんなにかたま ....
ネコマニア
さようなら いつの間にか居なくなった友達へ
悲しいけれど すぐに忘れてしまうかもしれない
お墓を建てよう 冷たい地面の上じゃなくて
まだ暖かい 心のずっと奥の方に
い ....
晴れた日に口紅を買う
いろいろ遠回りをしたけれど
やっと自分に似合う色をみつけた
女はもともと紅い口紅をつけて
生まれてきたのに
日々の雑事に追われて
いつのまにか
それは色あせ ....
摘みたての金木犀を
ポケットティッシュの袋に入れて
そっと胸のポケットに忍ばせる
体の熱を帯びた柔らかな匂いが
歩く度にぽっぽっぽっと溢れ出す
ぽっぽっぽ
なんだかスキップでもしたいけ ....
「憧れの錬金術」
木の若芽
奇跡は起きているんだ
それに刻々気づけば
奇跡を起こすのと同じなんだ
今ここに奇跡がある いつも
真夜 ....
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