新入社員の頃に言われた
組織の長を目指して
世界に羽ばたく蝶になれと
中堅社員の頃に思った
組織の長は無理ならば
地元で羽ばたく蝶になろうと
熟年社員になって気がついた
組織の長 ....
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人はみな心の中に
自分の花園を持っていて
色々な花を育てている
私は一つの花壇に飽き足らず
ネットを彷徨い
この花園を見つけた
私 ....
ト
タトン
タタ
雨が大気にあふれ出す
地は吸い込んで
水流が闇にあふれ出す
ヒトはみな小動物
家のなか
葉陰の小鳥たちの夜を案じ
明朝の我が身を気に病む
石くれになる傘の中
....
はるか遠くの
たんぽぽ綿毛が舞い降りる
まるで初雪のように
まるで天使のように
国境も
区切りもない空の上空で
どんなねがいを背負ってるの
どこかでうまれたたんぽぽも
その背景 ....
ゼンマイ仕掛けの時間は
古い鳩時計みたいに装飾されてさ
彼女だって珍しくつけまつげをしてる
僕はピンクのカーテンの裏側は何色か考えてる
演奏者の孤独と陶酔
空から蜘蛛が降りてくるなん ....
元カノの元カレの 元カノの元カレの
元カノの元カレ は 俺 だったか
甥の 恩師の 親友の 妻の 妹の 幼なじみを
いじめた子の 曾祖父 は 福沢諭吉 です
今日も何処かでタマネギ ....
どうしようもない 気味の悪さを 感じながら
別のモノだと 勘違いしようと している
この 悪寒を
オカンのセイだと 変換してみたり
気味の 悪さは
君の割るさだと
右からの横顔にしよう ....
寂寥の砂漠に
咲く薔薇のように
あたしもあんな風に成れるだろうか
あの薔薇は
ロンリーだろうか
ソロだろうか
あたしはソロで在りたい
けど結局はロンリー
冬のベッドは寒 ....
雑踏
喧騒
愛情
談笑
電話
メール
団欒
テレビ
郵便物
すべて
独り
を知らしめる企て
朝陽も
月明かりも
そん ....
ラジオで誰かが言っていた
「小さなことからコツコツと」を
「小さな琴から骨骨と」なんて変換していた翌日
ご近所でお骨発見のニュース
家族すら知らないうちに家の中で骨になるのなら
たぶん友 ....
ふと見上げた先
無数に輝く星たちがいて
漆黒の闇があって
一際光を放つ月があって
そして私がいる
その断片に過ぎないワンシーンに
貴方を加えて
手を繋いで見れたなら
....
生存率1%の1%で今日も生きている
花に吹かれ風が揺れている
今年も行った サーモンデー・フェスティバル
鮭が地元の川に戻ってきたことを祝う
アメリカ・ワシントン州イサクアという町で
毎年行われているフェスティバル
お祭りといっても
焼きそばやお好 ....
春に生まれた掌が
今 燃えている
血管に赤い血をめぐらせて
秋の沸点はとても低い
燃え尽きたあと
何もつかめないまま
地に落ちる たったひとつの
例外もなく
執着もなく
燃え ....
もう、十一月だ。
現フォもすっかりサボッてるけど、ここんとこ畑仕事もサボってる。
十一月は関西では玉葱の植え付けシーズンです。休日の朝、買ったばかりのラパンに乗って、玉葱の苗を買いに行きました。十 ....
海に心を映してみれば
おんなじだよと
波がいう
満ち足りぬ
満ち足りる
くりかえす
やさしい
さざ波
きみのことばは
秋の冷たい雨のようだね
仄かな愛の燃えかすを
ひとつ ひとつ 丁寧に
つまむように消して行く
夏の陽射しに彩られた
一輪の記憶が今しがた
明け ....
立冬の一日分のバイト代
点滴にロマネ・コンティ入れてよ
貴重な存在だからこそ
歌にもなる
とんてんかん とんてんかん
侮るなかれ
つちうつを
貴君等はどうぞ知り給え
肌寒い夜
「此処は何処?」
手を伸ばしてみても闇
目を凝らしてみても闇
ひとり
取り残された僕に
星たちは微笑んではくれないらしい
視界がぼやける
それが涙のせいだなん ....
消えた家族のその後は誰も知らない
あのあたりの地主だったという 長男が
次々とこさえた借金を返済するために
土地を売り飛ばし とうとう最後は自宅まで
手放したらしい
跡地にはマンションが ....
もうすぐ君の好きな
冬が来る
冬が最愛の
季節だなんて
高村光太郎みたいだねと
僕が言ったら
そんな人は
知らないと ....
一つ数えて 春を越え
二つ数えて 夏を越え
三つ数えて 秋を越え
四つ数えて 冬を越え
五つ数えて
軽く握る拳で
ポンと胸を叩く
吐き出した想いが
突如 目の前に現れる
誰に ....
眠れはしない
この心臓から伝わる
僕の音 貴女の音
瞳を閉じれば
より一層 残像が支配する世界
「声さえ隣に居て欲しい」
言い放つ言葉は夜の闇に溶けてゆき
僕の中で連鎖されてゆく ....
星屑
光輝き
散る定め
瞳を閉じて
開けるころには
何事も無かった様に
頭の隅には
あの時のあの空の輝き
密かに残っている
また空を一回転
夜空には星が浮かんでいる
晴れた日曜日に車を走らせれば
道々に白いけむりが立ちのぼっている
枯葉を燃やしても
人を燃やしても
家を燃やしても
出せなかった手紙を燃やしても
その煙の色は白い
かたち在るものは
燃 ....
かき鳴らすギター
踊る君のつま先
私はただ恋の歌を高らかに歌い
きらめく君の瞳だけみつめていた
枯葉の舞い散る
落ち葉のステージの上で
娘たちは恋のステップを踏む
君の黒髪が揺れ ....
男と別れた夜
ひとり寝の布団の中
音が聴こえる
肋骨の奥のほう
ピシッピシッと
何かが砕ける音がした
心の薄氷を踏む音か
未練の鱗を剥がす音か
遠ざかっていく男の靴音か
....
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