自民党の新総裁が選出された時
行きつけの喫茶店では
新総裁に対しての悪口が店主によって激しく語られていた
そして僕は投票に行ったことすらない
一枚一枚じぶんをひきはがしてゆく

夜の電車の窓に映った
つり革にぶら下がった幽体
遊隊を離脱し
こんなところに居たのか

勘違いした片恋の記憶
まだ薄皮がひりひりと痛むが
おわらい ....
ヒカルリズミカル刻々 音など立てずに滑らかに
 ヒカルリズミカル刻々 素顔の中に陰りに満たしたり リズミカルヒカル

  仲良しというより 繋がっている 味方の光 余韻の光
  メッセージの反 ....
英字新聞読んでいるふりしている 笑い、さざめき消えていく
言葉の波と一緒に全てが
笑い、さざめき消えていく
滲んだように消えて行く

言葉が波で
君が貝
僕は太陽
外は嵐

笑い、さざめき消えていく
ゆくりもな ....
腐臭が届かぬ場所にいれば
それは美しい光景かも知れない
死も崩壊も距離によって美となる
心を持たなければさらに美しい

わずかな罪悪感を
わずかな金に置き換えて
他人事の神々たちが
安 ....
            万物が一つの花ならば
            誰が愛でてくれようか
            蕾のままに枯れて逝く
            誰が涙を流すのだろう
     ....
詩をやめた
時は流れる
僕は プラットホームに立っていた
かつての自分には 戻れない
生き過ぎて
置きどころのない身を丸め
世界じゅうの
音を聞いていた

気持ちばかりが散らかってゆき
世界が
どんどん狭くなる

それから、立ち上がって

なにもかも行き届いた ....
ああだから今夜だけは
君をホニャラララ
ああ明日の今頃は
僕は拘置所の中

ホニャララな僕の心を
知っているわけないね
ホニャララ使って脅せば
何か出来ると思った
 
もしも許され ....
イギリスで朝飯を食べていた
カリカリのベーコンを
とてもしょっぱいジャガイモとともに
口の中に放り込んでいた


テムズ川を渡ると
ポンドは ユーロに崩壊させられるのだろうと
この ....
冬の海を見に行くことにした
しかし今は夏なのでそれも難しい
仕方なくわたしは「孤独」に電話を掛けた
――もしもし
――わたしだけど
――ああ、きみか
――うん
――どこか痛む ....
昭和48年生まれなので、それ以前のことは知らない。
十代の頃は、右翼も左翼も政治家も天皇もヤクザも一般人も誰でもそこらを歩いている奴
私は、全部嫌いであった
大人の事情に左右される やつらば ....
 こんなに醜い洗脳が、実際に行われるとは思わなかった。
 それぞれの国が、貧富の格差に伴って抱えた怒りを、
 ともかく外へ向けさせようと必死だ。

 誰かが誰かを悪者にし、いがみ合うよう仕 ....
夏、それは
裏とおもてのある季節
裏道はどこへも
繋がってはいない

向日葵、それは
追いかけていた肩甲骨の高さで咲いて
自転車で踏んでしまった蝉の音で枯れた

波、それは
壊れた ....
山ぶどうに覆われた丘陵地沿いに車を止め
アキアカネの静止
止みきらない雨
昼から夕へ傾むいてゆく
キリギリスたちの単調なコーラスに
ヒヨドリの絞り出すような歌声が響いていた

この辺りの ....
燃える空は急かせない
そこに生まれる黒い鳥
連れ去るもの
連れ去られるもの
何もかもを後ろ背に

窓辺からのささやかな風が
ゆっく ....
興味本位で
プライベートの事を聞き
話すと何もアドバイスしない。
損したと思う。

人を決めつけてかかり
自分の自慢ばかりをする。
やさしさがない。
自分の事しか考えない。

自分 ....
汀を歩くその寄る辺を
腕(かいな)に抱きよせると
泡沫
あるいは海が こぼれだす

この束縛を難なくとびこえる
あなたの幼さが信じられない

裸足の裏側で反発をくらうだろうか
十年後 ....
平和は何を生み出すのだろう
戦争が人を殺してきたというけれど
たくさんの中国人を虐殺し
ハワイに奇襲攻撃を仕掛けた
日本に原爆が落とされて
多くの人が亡くなった
そういったことは
僕 ....
ダウナー詩人の皆さん、
もはや自分嫌いは廃れた文化であります。
これからは粉骨砕身、
慎重に言葉を選びつつ、
適度に自分を愛し、
誰の目にも分かりやすいよう
人を愛さなければなりま ....
気温 29℃
風速 3.1m
湿度 78%





鋼鉄の肌に汗がつたう
夜空をきりとった 明かり窓」からの月光
ウラン235の心臓の鼓動


「「 父さん、ここはひどく蒸 ....
 私はもっと人に心を使って、気を使って、物を言う、話をする、言葉を発するべきだと気づきました。詩人でありながら言葉の使い方に気を使っていませんでした。
 人の心を無視して来たのです。もっと自分の感情 ....
梨の実が旧い館の椅子の上に置いてある。
静物画を描く青年がブロンズ製の髪の毛を流しながら、
河のマネキンを浚い取る掃除夫に腕を授け渡す。
それは広間へと続く廊下の壁掛時計に引っ掛かってい ....
堕天使眩惑眼球標本、熾天使血統位階論、ああ「無辜」
草木図譜観察記録、修道院箱庭遺伝論、ああ「有罪」
悪魔答弁系統発生学、軍天使鉄鑓甲冑論、ああ「無実」
動物図鑑絶滅目録、孤島北端的進化 ....
母が
乳房を膨らませる過程で
ほろほろと
無くしたもの

父が
涙を忘れ去る過程で
ほろほろと
無くしたもの

それは僕です。


光と量子とのけし粒が揺らめく
生暖かい感 ....
奈良の大仏 ふさの国
ならは 国の意
奈良の都は遠い過去
盧舎那仏にはほど遠い
寂(すた)れた山里の如来立像

並木の参道 山桜
古木巨木のスダジイ、銀杏
木肌と瘤の古色な造形
その ....
光が速度をはやめて
影をうみおとした
次の瞬間 車窓からの景色は、融けあい
流線の模様をなした_


ユ−ラシア・ライト・トレイン
光速の旅は、心地よく
重力抑制された コンパ−トメン ....
Kさんとお知り合いになったのは、かれこれ9年前。フォーラムに投稿をはじめて少したった頃、Aさんという方から、「新しい詩のサイトを作ったので遊びにきてね」とお誘いを受け、行ってみたらいらっしゃった。
 ....
                      120730


音がして目覚める
不倫の後の目覚めは健やかで
配達人も遠慮する静かな午前
ギタリストのピアスを付けて
往来に立つのです
古 ....
哭翁さんのおすすめリスト(265)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無味乾燥- 番田 自由詩212-9-27
脱皮の記憶- 梅昆布茶自由詩1812-9-26
ヒカルリズミカル刻々- 朝焼彩茜 ...自由詩912-9-26
英字新聞読んでいるふりしている- 北大路京 ...自由詩912-9-26
白い消失- yamadahifumi自由詩412-9-26
安全圏の神々- 自由詩512-9-24
____________夕日のように微笑んで________ ...- ただのみ ...自由詩26*12-9-18
詩の外側- 番田 自由詩212-9-12
ばらのジャムを煮る- はるな自由詩2012-9-10
心の闇- 花形新次自由詩3+12-9-7
一人だから楽しい- 番田 自由詩312-9-7
“い”はイチジクの“い”- 青土よし自由詩4*12-9-5
天皇制- 馬野ミキ自由詩112-9-4
日本と韓国と中国- Ohatu自由詩2+*12-9-2
夏に濡れている- Rin.自由詩14*12-8-25
境目も変わり目もなく_ただ足音が響くだけ- ただのみ ...自由詩14*12-8-22
平和ボケ- 中山 マ ...自由詩112-8-22
人を大切にしない人- ペポパン ...自由詩4*12-8-18
八月十八日(省察)- 綾野蒼希自由詩3*12-8-18
戦前の人- 番田 自由詩112-8-16
根暗・根明両方向に凡そ100キロの渋滞が発生しています。- faik自由詩13*12-8-9
テニアンの少年- 月乃助自由詩21*12-8-8
「告白」- ペポパン ...散文(批評 ...4+*12-8-6
雑草の花・鯨の皮膚- 高濱自由詩212-8-5
天堂球体仮説・箱庭考- 高濱自由詩312-8-4
僕です。- 飯沼ふる ...自由詩5+12-8-3
ふさの国の大仏- ……とあ ...自由詩6*12-8-2
4o12- 月乃助自由詩9*12-7-30
Kさんのこと- ふるる散文(批評 ...6+*12-7-30
バン- あおば自由詩3+*12-7-30

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