みんなといってみたかった場所がある

それは地平線が見えそうな草原に
暖かな風が吹く海辺に
木漏れ日が揺れる森に

みんなはもう土の中だね
墓石も何も無く
静かに僕の庭にいるんだね
 ....
朝9時香港の少女は
まどろみながら一つの夢を見る
それは白い牡牛にまたがり
全世界を練り歩く夢・・・
朝8時東京の少女は
自殺する夢を見る
せいせいした自分から遊離して
魂だけが離れてい ....
青い闇に消えていく道端に 忘れられた扉がある
雨を避けて階段を下り 遥かな約束の場所へ
詩人が破壊で蘇える 口元にナイフを咥えて
燃える稲妻で焼かれたこの街が 静けさを取り戻すまで

新しい ....
星よりも烏が降ってくる
夜 瞼を閉じても街灯が見える
燕の子が群衆を見下ろす

群青色がまぶしい
永遠に上下する踏切に
死をシュミレートしている

虹色の蝶が平衡感覚を失う
縦横の網 ....
夜の一部分が破れ
青空が露出していた
抜けるように
青い
イタリアの
空のように
井上雄彦のスマイルを見つめていると

それがぜんぶあなたの顔に見えたのです

みんな笑いたかったんだ

できれば一緒に

みんな笑いたかったんだ

できれば何処かで


老若 ....
そしてまた梨の花が咲いた
記憶の裏窓に
梨の花が咲いたのだ

少年の横貌を
咽喉の線を
正しく記述する春の香気

    咲いたよ 微笑む
    咲いたよ はにかむ

その指が ....
季節の変わり目に窓の外を眺めている。
外は雨 外出

細い両目から差し込む光の筋
不足するイメージの光量
暗い頭蓋骨の内部を照らす
プラネタリュームは暗く
毛穴ほどの大きさの星の光のみ
 ....
{画像=120511115342.jpg}
小さい頃 私は
イチゴは木になるものだと思っていた
あの赤い実はサクランボのように
枝にたわわに実っていて 
それを食べるのだと信じていた

 ....
野の花が
あんなにも
優しげに微笑むのは
きっと
手向けの花であるから

肉体を持たぬ人に
花以上に似合うものが
あるでしょうか

空腹も感じないので
食べ物はいらない
物欲も ....
運命って残酷だよな
俺のダチは雨上がりに
バイクに乗っててさ

高速の小さな水溜まりに
スリップしてバイクはフェンスに
激突してダチは投げ出されて
下の道路に飛ばされて
丁度来たトラッ ....
根付いたまま、窓硝子の曇りでわかる
明日はきっと爽やかな風が吹くでしょう
…おかあさん…と呼べなくなってしまうおふくろ
自分を愛することを捨てた 。
あなたの背中を拒否するように
 ....
あなたの肌に聞こえるものが
他の何処にも聞こえぬという
蝕のあとには何も無くなり
皆あなたの肌を聴きたがる


カーニバル
雨の針
グライダー
嘆いても嘆いてもはじま ....
そんなこんなで途中下車
ここはどこだか畑が広がって
葱ばかり
綺麗にぴんと立ってます

空を眺めたら
雲ったら
そんなにすがすがしく
ゆったりと流れていたら
私は馬鹿のパカパカみたい ....
午後を夜に変える光を
首にまぶして遊んでいる
声の無い鳥たち
枝のなかのはばたき


土に臥せるほどかがやく花
枯れ野を歩む枯れ野の足音
砂と光が
空をなぞり 花 ....
午後3時のバス停で
細身のスーツを着た
若い会社員が
苦しそうにしゃがみ込んでいます
卑怯者は
忙しそうな素振りをして
バスに逃げ込むことしかしない

暮らすとは
そん ....
私がクリームを塗るあいだ
兄たちは指さして嘲笑っている

私がクリームを塗るあいだ
妹たちは人形を投げ合って騒いでいた

私がクリームを塗るあいだ
彼氏たちはクイーンのベッドでTVを観て ....
ちゃんと蓋をして

死が漏れてしまうから

雲を払わないで

詩が見えてしまうから

時間をしまった箱は青い。
くらやみを大きな箱でまっすぐ
ぐねぐねと 山越え
べっどたうん に 帰る
疲れた背中たちをみている
眼は うつむき 遠くを見てる
あきらかに この中に明るみはなく
ただ ....
海のひし形 マンタ
波を揺らすマンタの先の 梵字の語尾の様な揺らめき

   ダイアモンド散りばめ
   灼熱のティーダを柔らかく 撫でる

 南の島の底をくぐり 界上は描かれた弧の丸み和 ....
橙色の絵の具しか
見つからなかったので
君を描いてみた

夕焼けなんかじゃ
痛すぎると思ったから

青色の絵の具しか
見つからなかったので
僕を描いてみた

海なんかじゃ
 ....
お月さんに置き忘れた悲しさを
誰もが今夜の夜に見ている
そんなに見つめちゃ月も恥ずかしがってる
月夜に踊れ
はやしたてろ
憂鬱な気持ちを打ち破って
自分の夢を叶えるために
くよくよと昔を ....
ここに今日しかない風景
いつまでも同じじゃないあなたと私
田んぼに張られた水面の見方を少し変えてみれば
流れる雲の切れ間からわずかばかりの青い空
徐々に徐々に赤らんでやがてやがて黒ずんで
一 ....
黄色は、斜面から突き出て
首を左右に、ゆったりと揺らしている

赤色は、2階から見える屋根のそばで
うなずくような仕草で、小刻みに震えている

緑色は、尖った頭で整列し
独唱するテナ ....
雨が降る
誰もいない海洋の上を
雨が降る
殺人者の泥濘んだ足元を
雨が降る
高地の笛吹きの笛の上を
雨が降る
思索する哲学者の頭蓋の上を
雨が降る
愛人と並んで店に入る男の毛皮の上を ....
(振り返る
)ここには何もない
ただ山がある海がある
血はながれている

(繰り返す
)ここには何もない
夜が閉じ空が明けたら
静かに眠るだけ






 ....
よみちをひとり
あるいてると

よぞらがぼくを
おいかけてくる

はしっても
おいかけてくる

どこまでも
あきらめないで

けどぼくだけじゃ
ないんだな

 ....
あるスピードをもって
街の夜明けをめぐっていると
かどを曲がるたび
まあるい月が現れては消え
消えては現れるのだ

四角い建物の影に
あるいは影から。
黒い樹々のあいだに
あるい ....
童話にとじ込めたかっこと

それは嘘偽りの教訓などではなかった

あの人の夜をとじ込めたかった


童話は宝石箱だった

そうすればあの人の夜が宝石になる

エジソンが夜を明るく ....
朝にそれは
にぶく光り
夜になると
横たわり眠る

昼まに
のぞいてみたときには
四年まえのわたしを
しずかに抱いて
泣いていた
永乃ゆちさんのおすすめリスト(382)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
最初の森- ちゃむ自由詩412-5-12
少女の夢- yamadahifumi自由詩312-5-11
雨に濡れた街角で- terada take ...自由詩212-5-11
不問- ブロッコ ...自由詩2*12-5-11
イタリア- 和田カマ ...自由詩3*12-5-11
スマイル- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-11
裏_窓- 塔野夏子自由詩9*12-5-11
退屈な自我- ……とあ ...自由詩11*12-5-11
【_想像の芽_】- 泡沫恋歌自由詩17+*12-5-11
- そらの珊 ...自由詩26*12-5-11
Strange_Fruit- HAL自由詩9*12-5-11
遺言花- アラガイ ...自由詩12*12-5-11
ノート(49Y.5・9)- 木立 悟自由詩412-5-11
五月晴れ- 灰泥軽茶自由詩9*12-5-11
ほとり_しずか- 木立 悟自由詩612-5-10
暮らすとはそんなことだろう- 御笠川マ ...自由詩312-5-10
クリーム- salco自由詩18*12-5-10
ブルー・ボックス- 高原漣自由詩4*12-5-10
見ていた星- 唐草フウ自由詩13*12-5-10
琉神- 朝焼彩茜 ...自由詩9*12-5-10
絵の具- nonya自由詩22*12-5-10
ムーンライト・ダンス- 黒髪自由詩3*12-5-10
[今日に馳せる]- 東雲 李 ...自由詩3*12-5-10
木々- 風呂奴自由詩212-5-10
雨が降る- yamadahifumi自由詩112-5-10
虚血- アラガイ ...自由詩10*12-5-10
夜道- 小川 葉自由詩412-5-10
- シホ.N自由詩412-5-10
夜の童話- 吉岡ペペ ...自由詩312-5-10
それ- はるな自由詩512-5-10

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