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思慮ぶかい目がゆるんだ

楽しいことをゆっくりと見つけるんだよ

ぼくはこころのなかでメッセージした


手をくわえて震わせた

シャボン玉を浴びせてた

花びらで髪をかざった
 ....
雨の夜すぎゆく車窓

アスファルトに

コンビニが映っている

置き去りにされた

一瞬

それがいずれ


『この花の種だったのか』


そう思い出す日が

そう ....
見渡すかぎりは夜だった

関東平野は夜だった

マンション明かり遠くの底

自由で豊かでちんけな広大

関東平野は夜だった

見渡すかぎりは夜だった


みんななにかになりた ....
あたまのなかのあたし

あたまのなかのあなた

あたまとは

臓器のことではなくて

イメージのこと

イメージとは

実体のないことではなくて

憧れの果てのこと

 ....
大切なものを落としてしまった

それは方法のようなものだった

それは機能のようなものだった

それは祈りのようなものだった


新たに買えばすむようなものではなかった

代替に ....
運ばれているのだろうか

それとも運んでいるのだろうか

品川が近づいてくると

直方体の容れ物に

行儀よく整頓された明かりたちが

穿たれているのが見えた

いろんな種類の ....
駅から流れる

家路を辿るひとの群れのなかで

ただ恐かった

人生や血脈が

にほん足でとぼとぼ歩いていた

それが恐くて


点滅する信号を見つめていると

生きてい ....
ポールマッカートニーのように

絆がばらばらになりそうになるのを

ぼくは繋ぎとめようとしていた


だけどぼくは聖人君子ではなくて

ひとにとやかく言う資格などない

取るに足 ....
孤独じゃないと感じてる

孤独じゃないと案じてる

二人でぐっすり眠りたい

月あかりだけ浴びながら

青いツラの皮うかんでる


きのうの戦争銀メダル

世界で何位なら満足 ....
つかみどころのない

微熱にうかされたみたいな

深刻で他人事のような寓話が

ぼくの星の王子様だ


ちいさい頃読んで

ぶ厚いハードカバーの絵本なのに

絵が白黒だったり ....
8月の夜が湿気に

汚れては波止場で吠える

中華街から

仕事に出掛ける女姿

触れたのは埃かぶった

アロエのぐんせい植木鉢


ピアノの連弾

サックスの軽快

 ....
ひかりだけ

音のない

ひかりだけの洞窟

その洞窟のなかで

郷愁に身をさらしながら

ぼくは透明になっていた


今年いちばんの暑さであるのに

まだ蝉さえわんわん鳴いていないのに

今日ずっと ....
想い出は夏の汗とともに気化してゆく

ひやされて秋の透明なひかりになる

わたしはひとまず泣いていた

少年の郷愁が空を翔けてゆく

存在の影にだけ風が吹いている


空虚なくら ....
この道は

いまも昔もこれからも

朝も昼も夕方も夜も

悲しかろうと嬉しかろうと

これが今生のお別れであろうと

そこにある

それを平和というのだろう


病にたおれて病をかくして

おおきくお ....
広島と山口を旅した春

26年まえの薄曇りの駅

初めて泊まったビジネスホテル

飲み慣れないスーパードライ

吸い慣れたマイルドセブンライト

深夜番組見つめながら

予定などないあしたをぼんやりと ....
森を見つめていると宇宙に見えてくる

宇宙を見つめているとそれが湖に見えてくる

そして湖を見つめていると

やっぱりそれは緑の木々に見えてくる

そんなところからこの詩ははじまる
 ....
ひとり寝の小窓から

隣の家のひかりが射していた

腫れぼったいオレンジのそのひかりが

いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた

不安定な感情の波に

もはや難破などしないだろう

ああ、ぼくは、静 ....
身ひとつで悩んでいる

可憐な花が逡巡している

体の調子を整えようか

発信音、着信音

花を喜ぶ顔を見ようか

可憐な花が逡巡している

身ひとつで悩んでいる


疲 ....
おばあちゃんが

広い歩道で立ち止まっている

休んでいる

キャスター付きの買物袋

それに手を預けてじっとしている

ぼくは遅い昼食をとりながら

目が離せないでいる

 ....
雨好きです

雨があがるように

死んでゆきたいと

うたった詩人は誰だったろう

雨があがるように

死んでゆけたのか

ぼくが死んだら聞いてみよう

雨好きです

 ....
井上雄彦のスマイルを見つめていると

それがぜんぶあなたの顔に見えたのです

みんな笑いたかったんだ

できれば一緒に

みんな笑いたかったんだ

できれば何処かで


老若 ....
童話にとじ込めたかっこと

それは嘘偽りの教訓などではなかった

あの人の夜をとじ込めたかった


童話は宝石箱だった

そうすればあの人の夜が宝石になる

エジソンが夜を明るく ....
60ぐらいの爺さんに

ちくちくと批判されていやな気持ちになる

耐えている

それでも


批判してくれるひとに

耳を傾けると成長できるなんて嘘だ

無責任な嘘だ

 ....
幸せについて考えたことがある

小学二年生だった

結論がだせなくて

茶色いサインペンで童話を書いた

空になった女の子、という題名だった

一行めは、これはロシアのお話です
 ....
ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せるほど

ぼくは澄んではいない


吹き消されない光の源

その物真似をしている


ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せる ....
永乃ゆちさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水いろのすき間- 吉岡ペペ ...自由詩415-4-10
この花の種- 吉岡ペペ ...自由詩315-4-10
武蔵野の夜- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-6
あたまのなかのあなた- 吉岡ペペ ...自由詩514-11-6
祈り- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-6
品川まで- 吉岡ペペ ...自由詩512-10-29
横断歩道- 吉岡ペペ ...自由詩1312-8-25
ポールマッカートニーのように- 吉岡ペペ ...自由詩312-8-24
ねむれない夜- 吉岡ペペ ...自由詩1112-8-7
星の王子様- 吉岡ペペ ...自由詩512-7-28
8月の波止場- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-26
秋の夕映え- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-7-16
少年の郷愁- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-7-16
平和- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-7-16
遥か空のした- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...812-7-15
貧しき想い出- 吉岡ペペ ...自由詩1412-7-13
隣のひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-7-10
きみのメルヘン- 吉岡ペペ ...自由詩812-6-12
広い歩道で- 吉岡ペペ ...自由詩712-6-12
雨好きです- 吉岡ペペ ...自由詩2012-6-8
スマイル- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-11
夜の童話- 吉岡ペペ ...自由詩312-5-10
それでも- 吉岡ペペ ...自由詩7*12-5-9
幸せについて- 吉岡ペペ ...自由詩812-5-8
ふたりで見た海- 吉岡ペペ ...自由詩2012-2-4

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