深海魚の朝
濃くなる陽射しが
少年とベッドとの境界線を
徐々に明確にしていく
窓を開けると
雨上がりの観覧車と
同じ匂いがする
生まれてくる場所を
間違えたわけではないと思 ....
この妄想第二頸椎66Bは
インジェクションブロー成形の
ポリプロピレン製で
UV&抗菌コートが施されています

くたびれた乳白色の外観はもとより
重量感や質感まで
平均的な成人男性の第二 ....
{引用=

世間が
大きな怪物に見える

それよりももっと恐ろしい怪獣が
他の場所にいる

麦畑が
静かに揺れている

彼らも
約束された平和の中に
揺れているだけ

刈 ....
悲しみをすえ、そうじきよ。ぞうさんの長いおはなも彼に届かぬ tongueという怪物の棲む洞穴にまず招待の愛の共食い
歯の裏を口蓋打ちつ舌踊る孤独吐くだに異国語になる
恋人は菓子パンに似て買う前と装裂き食らう刹那が美味し
たとえば鉄の味のする夜に
街がプラタナスの樹木にかわってしまうと
ひしゃげたかみひこうきが
ポストに突っ込まれる
それを開いてみると
不在票と書いてあり
ぼくに郵便物があって
差 ....
自傷天才詩人の
ブラックモア君は
半端な綺麗事ばかり書くなと
僕を罵った

確かに
君の本音剥きだしの綺麗事は
美しいけれど

明らかに
臆面もなく格好つけていいのは
君のほ ....
水を飲むように
音楽を採る
人は 僕はもっと音を聞くようにならなければいけない
ピアノの
ギターの
あらゆる楽器の
そのものの音と感触
とてもおおきく広く多角的に偏在するよう ....
気がつくと、俺は漂流していた
大洋のど真ん中に、俺ひとりだった
広い海は恐ろしいほど青く、そして黒かった

小さな板切れに横たわっていた
頼りなく波間に揺られながら
自分が置かれている状況 ....
墨いろの街道

放たれた欲望は

雨上がりの夜にさえ

涙ながして飛んでゆく

飛んでゆく


好きだけじゃ

足りないみたいだ

このせつなさを

春の切実と名づけ ....
クレパスのさくら色だけ短くて買いたしにいく春の自転車 青白く光る 脊椎に

透き通る 鎖骨に

規則正しく並ぶ 肋骨に


指をつぅと這わす

吐息をほぅと吐きながら


その 

冷たくて怪しく光る写真を眺めながら

私 ....
私には
赤いゴムの水枕に
特別な思い入れがあります

私が夜毎に使う枕
その枕は{ルビ理由=わけ}あって
  たぷたぷ
  揺らいで水を鳴らす
  赤いゴムの水枕です

水道の水を ....
冬空をひこうき雲はまっすぐに。どこまでもゆく、どこまでもゆけ。 口笛を吹いて、絨毯を呼ぶ
輝く絹と金糸で幾何学模様に織られた、翡翠色の絨毯
絨毯は主人である僕のもとにすぐさまやってくる

魔法の絨毯に乗り込むと僕は
月夜の花に埋もれて眠る
君の夢の ....
かぐわしい酒はこれかとディサロノを娘の森に注ぎ乾杯


楽土への鍵はアーモンドの香り
私の口移しで召しませ


最後の夜彼のカルピス飲みほして身に焼き付ける初恋の味
やわらかな光をたばね菜をゆらす瞳に春を住まわせた人 屋上でバニーガールは恋に落ち月のベールをまとう十二時 {引用=

絵具を溶く指から香るあなたの匂い。だから時々描けなくなるの。


滲み出す画面の先に春があって たまらなくなるから青色を塗ろう


大好きなふたつのものを区別する、わたしの ....
あのころあたし失恋したら

生き方までかえなきゃ気がすまなかった

だから名古屋で派遣してやった


カレの親友が好きだった

カレも親友も研究なかまだった

カレに結婚してって ....
千夜一夜
回転しながら
浮き沈みするリビドー。

スルタンの青い宮殿の奥深く
幾重もの厚い石壁に隠され
永遠に閉じ込められた
千人の女たちが抱く
太陽の宝石
飽くなき欲動。
薄いヴ ....
あの空はきっと誰にも描けない{ルビ薄紫=うすむらさき}のグラデーション ぼくらは海岸沿いのバーで飲んでいる

昼間から飲めるような身分なのは

ぼくらが考えることを仕事にしているからだ

海岸のひかりのなかに

いつもの女の子があらわれる

彼女は母親 ....
病室の君も宇宙を駆けめぐる秒速30キロのランナー まず、声を変える
あー、あー、
自分にとって、いちばん低い声を確かめる。

鏡に向かうと、
バリカンで髪の毛を短く刈り込む
思っていた以上にサッパリとする。
大仕事はこれからなのに
 ....
いつだって留守電のままの息子たち声が聴けない寂しさは闇

バス降りる園児の声がよく響く日本の未来君らに託す

牡蠣フライフワッと揚がる瞬間に別れを告げたあなたを捨てた

赤い薔薇悪いイメー ....
青灰色に輝く海岸沿いに
小さな赤い屋根の家が立つ
その家には
ブラウニーの妖精たちが棲んでいる


小さな妖精たちは
茶色のボロ着を身にまとい
いつからかその家に棲みついている
 ....
私のふたつの乳房は
アムリタの豊饒に満たされている
明けたばかりのこの夜
現世が終焉するその前に
私のアムリタをあなたに飲ませたい
真っ赤な舌をチロチロと動かす毒蛇のように
長い
この腕 ....
ストレートなんか

この世にあるんかな

比較的、

ストレートなだけとちがうんかな

比較的ストレートに

いかんことのほうが増えてきたわ


感情をコントロールせな

 ....
雨の日は虹の七色探索す。ポスト、au、ロフトにハンズ。
ハイドパークさんのおすすめリスト(600)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の場所- たもつ自由詩8*10-2-28
66B- nonya自由詩9*10-2-28
空気- 真島正人自由詩8*10-2-28
cleaner- ことり ...短歌9*10-2-27
オーラル・エクスチェンジ- salco短歌510-2-27
かみのひこうき- コーリャ自由詩1110-2-27
綺麗事- nonya自由詩8*10-2-27
2010/2/27- 鎖骨自由詩1010-2-27
アホウドリの島- 楽恵自由詩810-2-27
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1910-2-27
さくら色- ことり ...短歌810-2-26
レントゲン中毒- くろきた自由詩410-2-26
私の秘密の宝もの- みずまく ...自由詩8*10-2-26
冬空- sh短歌7*10-2-26
魔法の絨毯- 楽恵自由詩710-2-25
のむ- 紅林短歌310-2-25
菜の花- ことり ...短歌910-2-25
bunny_girl- ことり ...短歌3*10-2-24
いたばさみ- あぐり短歌9*10-2-24
名古屋で派遣- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-24
ハレムの女たち- 楽恵自由詩710-2-24
薄紫- sh短歌3*10-2-24
海岸のひかり(イパネマの娘)- 吉岡ペペ ...自由詩710-2-24
公転- ことり ...短歌4*10-2-23
男装- 楽恵自由詩910-2-23
寂しさは闇- 夏川ゆう短歌610-2-23
ブラウニーの棲む家- 楽恵自由詩13*10-2-23
乳海撹拌- 楽恵自由詩12*10-2-22
ストレート- 吉岡ペペ ...自由詩510-2-22
Symbol_Color- ことり ...短歌5*10-2-21

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