{引用=

ぼくたちの言葉がどんどん無くなって 今は「あいたい」、それしか言えない。


いつだって当たり前に感じてた きみのからだが傍にあること


右肩に名前を書いても良いですか? ....
幸福はひとさじのスープいつもよりお腹すかせて食べるのがいい ももの花 すいせんの花 ビオラ、すみれ
春が咲いて、歩いてる
じぶんのちからで
背がひくいから、ぼうしだけ見えたよ
花の散歩 よいしょ、よいしょ あるけ、あるけ
夜感情のボタンを長押しして電源を切るおやすみなさい。

しろいろが通るくろいろの上をぺたぺたと痕を付けてまっしろに。


かみさまを消しゴムで消したらそれ ....
冷たさと温もりの色が混ざる道 日なたばかりを選んで歩く


やわらかな風と陽射しの午後の二時 黙った君に少し近付く


雨の前 ぬるい匂いを吸い込んで 家路を急ぐ 青い夕方


 ....
眺めれば 眺める分だけ せつなくなる まあるい月の 形に恋して


甘い蜜 赤い果実が すぐそばに むせかえるほどの かぐわしい薫り


美味しいね 赤い果実を 食べたこと 月は知らない ....
人魚が落とした真珠のピアス
水の都の旅人を
沈む陽が遠く海を染めるまで
静かな寂しさに導いてくれる

遠い日の面影だけ映して
消えた貴女を追いかける
黒く塗られた渡し船は
揺れる水面の ....
波音に吐息は溶けて泡になり水の香りを身につけた肌 雨が射抜いたまだら模様の私が
顔のないまま通り過ぎていった
3月の雨は まだ冷たい

たくさん着込んでいるのに
袖口から 襟首から
風も雨もはいってくるから
ふたつの目を開放して 送り出 ....
ただいっしんに首を振りあたまの中の炭酸ソーダを泡立てる。

ぱちぱちとはじける泡の数だけあなたに言いたいことばがあるの。


泡も抜け残酷なひとが通りすぎ鏡 ....
ふるさとの母の手縫いのつるし雛 幾とせもの春のせてゆれてる 桃かじる 熟すたびに 苦くなる 重ね重ねた 年齢の味


かくしごと 二人だけの 笑顔だよ あの子にちょっと 分けてしまったけど
またひとつ
誰かがクシャミをする

ハナからハナへ
クラクラするよな黄色い粒子
シカイもシコウもむず痒く霞んで
オン着せがましいIgE抗体

もうひとつ
誰かがクシャミをする
 ....
心はいつも溢れる洪水の岸にあるけれど
この身は独りモロッコの砂丘にある。

鳥が落とした棒切れを拾い上げ
星形の砂漠に
蜘蛛と猿の地上絵を描く。

砂紋を横切るように
てんてんと残 ....
{引用=
冷たいコールタールに沈んで
薄い唇を堅く閉ざせば
沈黙が真実さえも無に返して
上辺を撫でる風には奪うことができない
追憶の時間を抱き締めている

強張らせた体が化石になって
 ....
きのうの満月を空に探すのを忘れていた

期末が三月なので売上のサキヨミとその検証、P/Lのシミュレーションなどでこんな時間になっていた
クルマから出ると春の夜の匂いがした
涼やかな水っぽい匂い ....
こんなにいたいことば突き刺して今夜あなたの涙がみたいの、

深く刺しすぎた耳掻きはこうばしい脳みそのにおいするなんとなく。



かたつむりの逃げた後をたど ....
きみよりも 月は遠いね 雲隠れ 離れていても 届くよ光

さみしいよ 月が結露で 見えないよ 零れるしずくが 僕を映して
春雨に濡れるこうもり傘を閉じ君をついばむしなやかな夜 太陽の下で、町には向日葵が咲き乱れていた。

待望の赤ん坊は、女の子だった。
腕のなかに眠る小さな娘をみて
母親は待ち望んだ願いがついに叶えられたことを知った。

夫は、妻である母親を顧み ....
樹皮の裡に青年さらに蝉しぐれ少年が行く地球回しつ
少年の消えた浜辺の波がしら寄せ来て浚う貝の墓さえ
頁繰る老眼鏡の横顔はツェペリンさえも侘びて聞かしむ

変なひと影は満腹うつせみの君も君もだチ ....
南風吹けよ荒れろよ春の歌



どこからか香る日溜り梅の花



水仙や雨水の頃の風に揺れ



四十雀高く囀る屋根の上



人知れず訪う春や仏の座
{引用=

まどろむ{ルビ瞳=め}、蜂蜜に濡れたラディッシュ (ねぇきいて I'm crazy for you.)


{引用=
まどから顔を突き出すと
この静かな町に
雨が迫っていた

雨粒を抱え込んだ
雲のにおいがする

そのとおり、
空の向こう側に
雲の壁ができていた

雲は
群がって
 ....
いったい何人のひとを

じぶんの最前線に巻きこんでは

かれらの精神を

やわらかな灰色にしてしまったのだろう

ぼくは強い

ぼくは運がいい

ぼくは優しい

ぼくは頭が ....
気の抜けたとんびが空をとんでいる。コペルニクスに会いにいこうか 我先にと群がる群れより遠ざかり自分ばかりを見る私



土曜日の夜明け切らぬ電車はバラバラな人達を乗せひた走る



上りは楽しみを乗せ下りは疲れを乗せ日曜日は過ぎ行く



 ....
如月の温くき休日二人して柿右衛門展思い出になる

洋服を二・三点も出されけりどれも似あいて妻はみめよき

妻出勤部屋を出でゆき戸を開けば横顔見せて運転席に
銀の雨、初めて君を知ってから37℃微熱のくちびる 僕は今、月のパルス・エピデミアルム、病の沼に来ている

病の沼なんて、とても不吉な感じの地名だけど。

ここは月ではずいぶん南の地方になる

僕の銀色の船はこの病の沼の北西部、
 ....
ハイドパークさんのおすすめリスト(600)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとり泣いた- あぐり短歌2*10-3-5
スープ- sh短歌7*10-3-5
花の散歩- 唐草フウ自由詩7*10-3-5
「_しろいろが通る。_」- PULL.短歌4*10-3-5
ボーダーラインの中に立つ- なき短歌3*10-3-4
遠距離観測- 朱印短歌2*10-3-4
ゴンドラ乗りのセレナーデ- 楽恵自由詩1310-3-4
人魚- ことり ...短歌610-3-4
3月の雨- 朧月自由詩610-3-4
「_炭酸ソーダ。_」- PULL.短歌4*10-3-4
つるしかざり- ことり ...短歌410-3-3
桃祭り- 朱印短歌410-3-3
花粉症- nonya自由詩6*10-3-3
チェビ砂丘- 楽恵自由詩1010-3-3
Babylon- 高梁サト ...自由詩9*10-3-3
三月の夜- 吉岡ペペ ...自由詩510-3-3
「_みみ。_」- PULL.短歌1*10-3-2
月、月、結露- 朱印短歌110-3-2
春雨- ことり ...短歌810-3-2
Mother,_Wife,_Sister,_Daughter- 楽恵自由詩8*10-3-2
王国- salco短歌410-3-2
浅春- 蒲生万寿俳句2*10-3-2
朝露- あぐり短歌2*10-3-2
あたらしい記憶- 真島正人自由詩4*10-3-2
Barco_Negro- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-1
とんび- sh短歌6*10-3-1
週末- 蒲生万寿短歌2*10-3-1
月曜の朝- 生田 稔短歌310-3-1
微熱- ことり ...短歌7*10-2-28
月面航海記(病の沼)- 楽恵自由詩610-2-28

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