すべてのおすすめ
中性子鉄琴の
下方から湧いた
白球形した幻燈を凝視する



万能の数は軽々と思案し
風化した仮死色ローズが
口々に提案する
あれは
大猿のめくるめく集団Suicideだ

 ....
それは
現代詩の塔の北東にある
救済の香りあふれる果樹園に
傷口を大きく開けて
毒々しく熟れている一個の柘榴の実だ

流れ出る血の
暗赤色のインクで写し取られた
闇の中の星々の煌めきが ....
軽快な彼女だ
これがまた肉体は
なかなか形式的だった
彼女の重い頭を
両手に抱え
彼はその息吹さえ感じなかった

若い絵筆は
束縛を解こうと
青石の上で跳ね回っている

笛の音は ....
そこにひとつの「o」が
存在する時
輝く不在が
痛みとなって主張し始める
通過されない「o」と
見えないものを要約し続ける「o」とが
朽ち果てた「o」を媒介に
あらゆる内容を形成する
 ....
海水の知る
捕食者の死のショー
君は戦争を覆い尽くし
看護婦の眼球を
蹴り倒す
暗転

半音の脳
溜まる無肢
ナイーヴな北部エイドに
神託は得られた
鼻腔の奥の
葡萄の絵よ
 ....
   1

東南の守り神
ルーとバーベインそしてべトニーよ
あの小さく可憐な私の兎を
どうぞ邪な力から
お守りください
恐ろしい行為や忌まわしい意思から
どうぞ私の兎を
お守りくださ ....
煙草に火をつけて
まずは一服
それからゆっくりと
あなたの詩を覚えましょう
ほら ほら
すぐに現れる
眼前に
夜の万華鏡

  ☆

船乗りのバッド・コニ―
彼はK.T.に欲情 ....
8歳の少女が
星に願いをかける時は
指を交叉し
顎を上げて
こう言うそうだ
「イクサル・スプレンデー
 イクサル・スプレンデー
 イクサル・スプレンデール
 私の妖精
 降りて来い
 ....
戦いの中心に
幾群れもの薄が足踏みし
記号の弓が
裁きの矢を射切る
天井のない住処に
狐が一声
御覧 神が怒って暴れ狂う
橋も間近じゃ 間近じゃ、と
竜女の住むあばらやに
川縁の匂い ....
ヘルメス!ヘルメス!
実体のない男!
匿名性の頂点で
随一と言われた
あらゆる男供の寄せ集めよ
鷲頭牛体の化物よ
考えることはあっても
感じることは決してない
人間は常にそれらを
畏 ....
肋骨にカタツムリを飼っていた女が死んだ後
螺旋を放物線に変換する男が現れて
星を数えるのは
真夜の電柱の傍だ
男が拾い損ねたものがいくつか
弱い月光に
点滅している
辺り一面
生臭いよ ....
二枚貝の裂け目から
たくさんの血とともに
ユーモアのある満月が
6つ産まれた
君がそれを食べちゃったんだから
君がもう一度
産まれなくてはならないのに
あのお爺さんは
そんなこと気付き ....
彼女の尻にささった巻き貝が
彼女を内側から照らす
ああ なんて明るい尻
なんて暖かそうな腹だ
そうして彼女は一個の
ジャンヌ・ダルク風キャンドルとなって
僕をも照らし
慰める
形態だけのもの
君にもあるでしょう
例えば脇の下
「逆立ちした生殖器」と聞いて
すこし考えてみたんだが
やっぱり僕らはすこし
滑稽だ
どうすれば君に分かってもらえるか
庭のグミは毎年花 ....
見るからに美しいのは
スーパーマーケット前のベンチで
横たわる
私のクリトリア
それはおかしい
何故なら私は
処女懐胎のできる筈の定め
有形と無形に
何の差別があるか
遠心分離機は
エッセンスを抽出する
知りたいことだけを
願いたいものだけを

眩暈のたびに
模様のようなニューロンが
脈打ちながら
大きさを変える

暗喩を駆使して
本能を唄う
 ....
濁流にのまれて
螺旋状に壁を廻らした
塔を くだるのか
のぼるのか
もんどりうって 腰骨を折って
はい おしまい
お前ってちょっと
黄色すぎやしないかい?
3丁目の煙草屋の
3軒隣に住んでいる
3人の悪魔に魂を売ると
素敵なワルツを
3曲ばかり
ご指導願えるそうだ
そんな話を聞いたので
僕は喜び勇んで行ってきた
ところが どうだい
教え ....
イライザ・ダルムー女史が
口角泡をとばして
答弁するには
その男には確かに翼があって
足は馬の蹄で
胸毛がやけにすごかった
ということだ
でも僕は信じない
自分を売り込むのに一番便利な ....
マルスリーヌ マルスリーヌ 裸になりなさい
君の馬が駆けてゆく
そら 行ってしまえ!
麦穂が頭を垂れて
風の道を僕らに教えている
マルスリーヌ 君のお碗のような乳房を
緑の風にさらして
 ....
口唇をぴったりと寄せて集中して意識して大きく吸って少しずつはく
むせない為に気分を変えようと試みる
アルベルトゥス・マグヌスの人相学
歯科診療
ボギーとベティ−の息子のスティーヴ
吸って、は ....
  
ドライヴに行った
内側をぐるぐる回転して とうとう下に落ちたっけ
でも大丈夫 船長デイヴィッド・ウィルソン
俺たちはとても上手くやったから
でも上手くやれなかった俺たち以外の1人の彼は ....
六崎杏介さんの鏡文字さんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢魔ガール__Anagram_of__「Amalgam」- 鏡文字自由詩3*07-8-14
Amalgam- 鏡文字自由詩1*07-8-13
羚羊- 鏡文字自由詩3*06-7-18
ホムンクルスの王- 鏡文字自由詩206-4-23
羽の内部の聖堂- 鏡文字自由詩205-11-30
東南の精霊- 鏡文字自由詩205-9-20
夜の万華鏡- 鏡文字自由詩3*05-9-20
少女の流儀- 鏡文字自由詩305-6-15
逆巻きの竜- 鏡文字自由詩205-5-12
逆喩- 鏡文字自由詩105-4-16
秘数- 鏡文字自由詩105-4-16
ヴィーナス- 鏡文字自由詩3*04-12-12
貝殻と勇気- 鏡文字自由詩3*04-12-4
自家結実性- 鏡文字自由詩4*04-12-2
昔話- 鏡文字自由詩204-12-1
恋文- 鏡文字自由詩104-11-5
批判未遂- 鏡文字自由詩3*04-11-3
3月33日に- 鏡文字自由詩9*04-10-18
証言- 鏡文字自由詩204-10-18
死んだ獣の赤い背を- 鏡文字自由詩304-9-17
R.U.R- 鏡文字自由詩304-8-23
船長デイヴィッド・ウィルソンが直ちに俺を不能にした時の歌- 鏡文字自由詩604-1-28

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する