逆巻きの竜
鏡文字
戦いの中心に
幾群れもの薄が足踏みし
記号の弓が
裁きの矢を射切る
天井のない住処に
狐が一声
御覧 神が怒って暴れ狂う
橋も間近じゃ 間近じゃ、と
竜女の住むあばらやに
川縁の匂いが忍び寄る
夕暮れ
自由詩
逆巻きの竜
Copyright
鏡文字
2005-05-12 10:47:06