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ねぇ
あの島の海燕の卵を捕りにゆくから銃を貸してよ
登れない/切り立った崖の/そのまた崖の窪みに巣はあるから
自動小銃で煩い親鳥を乱射してやるの
海燕の卵なんて食べたことない ....


クリスマスが近くなり、トイレに塞ぎ込めばつい考えてしまう
洋酒のラベルを見ると!クリスマス ! とは言わずに !レミオロメン !と言う奴がいた 。
気前はよかったが、おかしなこ ....
東の空はまだ蒼く
冷たい鼻先に白い息がかかる
ゆっくりと明けながら
低気圧は姿をかえ
霞む、冬の朝は、ふたりの渇いた喉をきらしてゆく

/傷んだ髪の刺を擦るように /  ....
風に煽られたコートの襟をたて
儚廊と千鳥足歩いてゆく/宵の街
〃霙まじり〃湿る路面を、乾いた音が鳴り響き
反射する/銀色に欠けたハイヒール
家路を急ぐ肩、肩が触れ
「酔ったみたい…」
 ....
…この夜の静けさは
かぜがつめたいんじゃない
ぼくのゆびさきのそのさきに伝わる赤い血がつめたいんだ …
北へ向きを変える_________ 季節はなにもうちあけてはく ....
不思議だね 。
宇宙から見れば高い石塔を見つめているのは果たしてぼくたちのどっちなのだろう 。
あの教会の外壁と窓には奇妙な生き物たちが飾られているから
きっとぼくたちの魂は食べられ ....
/平面を見つめる直線は遠く山道を滑り墜ち \
苔石に刻まれた文字の溝は歪に晒された銘「」無常が
背負う焦点の・遠近の先にある骨壺┌┐ 勾陵の史実に
祓い浄めし御霊の禊より【】刹那にあなた ....
地に飢えた哀しみより街に住む孤独の苦しさ

古い映画を観ればすぐに涙ぐむ癖に
アフリカの子供たちから顔を背けるわたしたち

土地を追われた哀しみはすでに絵空事で
ひもじい辛さも ....
なにもしないで 頷き
馬鹿は ただ眠る
見つめる 空虚
あなたの世界
わたしの 夢
もてあまし
すり減ったいのち
尖らずに
曲がらずに
瞳のなかで 笑 ....
そっと窓を開ければ、冬の夜空を仰ぎみる
透んだ月夜はひとつ、またひとつと星が増えていた

無臭な氷の風が、すぐに鼻先を冷たく縮ませるから
(ふぅ〜と片手で覆い息を吹きかけるとき  ....
霧のなか/片足の折れた犬を知らないか
空腹にさまよう/満月の夜
気が付くと外灯の赤い肌は暗く
置き去りにされた毛布の染みを洗い流す
裏切りの斜雨ト
/
千切れた鎖を引き摺り/畜生と ....
ある日70メートル離れて後を付いてゆく 。
ボルカ氏の散歩は奇妙だが目的地はちゃんとわかっているつもりだ 。

ゴチャゴチャした秋葉原の街。ぐるぐるとまるで空っ風のように旋毛曲がりに通り ....
雨上がりはなつかしい果物の匂いがする。ポケットからひとつ取り出してみる
小さな白い球体は瞬く間に羽ばたきながら何処かに飛んでいった 。

君の胸はまったく空っぽで、 手垢だらけのハンカチ ....
(檸檬)


哀しみを知りすぎた瞳の奥には波のない水平線がひろがるばかりで
宛てもなく旅をさすらう絵葉書のように
文字は薄れ消え失せてゆきました

わたしはレモンをひとつ皿にのせ
 ....
(小舟)


季節の風がわたしを追い越してゆく
夏のてまえで緩んだロープを解いてしまいました
桟橋に浮かぶ小舟はぷかり〜ぷかりとながされ
もう後戻りはできません

あなたから両 ....
何かちょっと足りないときは甘いものが欲しくなるから
スゥィーツをください
口のなかでとろけあいながらさまざまな後味を消し去ってくれるババロア
曇り空が晴れてきて
悪戯な人生はオマケの ....
主のいない広い屋敷に猫を一匹放したまま、今日だけは檻から出していてやろう
俺はひとりいつものあばら家で寝る
おまえも淋しいだろうが、俺も寂しいんだ
寂しいもの同士はやはり離れて寝るもん ....
夜中浅い眠りのなかで
パチン》と《冷蔵庫の氷が割れた
朧気にまたひとつあたまの血管が切れたのか‥と思った 。
ひとりまた誰かが天国へ召されたのか‥
とも
思った 。

 ....
風の強い日には外へ出たくないね
仕事してると一服したくなるだろ
ビタミンが足りないからすぐに風邪をひく
もっとセックスしたいんだけど相手を探すのめんどくさいし
貯金がないから旅行にも行かれ ....
ひとはみかけによらぬものと
ははを三度叱れば
四度言い返される
そうしながらも雪は溶け
湿地に辛夷の花が咲く
わたしもすぐにははになる
水は瓶を零れ白い指先をつたう
冷たい大理石/泉の奥底に
褸褸と血はうすくながれ落ちた

女は腰に蛇を巻きつけ、小脇に山羊を抱えこむ
秘部を隠す羊歯の葉はかたく
その陰部を突き刺し ....
森を乞う
雨というサークルがあるなら足を踏み入れてみたい
それは穴という穴から
窪みという窪みに媚びりついた悔恨の手垢が
思い出の活性剤となるようきれいさっぱりに落としてもくれる
 ....
地球にない道を僕はオルゴールとともに歩いている
そんなことを想い描いていると、うしろの誰かが遠い神秘な世界を指差しながら僕の小さな肩をポンとひとつたたいた。
「おまえの遊び相手は田んぼの蛙に ....
火は明示する

ひとは木を育て
木はひとを育て

風はひとを舞上げる

ひとは土のために生き

水は
はじめから水に流れた

ただ自然になりたいと

あのひとは ....
空と
毎日の
事を欠かない食事


眠り
ぷらす
飽きない質のセックス


そして
幻に映る
ガラス玉があればいい


きみは何も言うな


僕はそ ....
うたた寝から目覚めた
午前五時
/熱い湯を注ぎ忘れたカップのなか/コーヒー豆と砂糖が溶けていた‥
‥僕は生きているのでしょうか
それとも
息をしているだけなのでしょうか

朝刊 ....
分岐する世界の壁が壊れるとき、わたしはユートピアを求めてまた飛び立つだろう 溺れかけたのですか
ありもしない愛
などと/暗く
底のないつぶやきを
ぶくぶくと、泡と海藻だけが纏わりついて
よく見れば
そこに近づいてきたのは海蛇で
あなたは必死に藻掻 ....
砂と瓦礫の上、子供たちが石のような目をしてそれを投げ合うとき
わたしはぼんやりと胃凭れ気味な朝を迎えます。
やわらかくなめらかな肌にすりつぶして、塩コショウとマヨネーズをかけてそれを食します  ....
小鳥の鳴き声がする

見上げれば二羽の鶺鴒が飛んできて
曇り空に
僕は 桜の枝の葉を柿の木と見間違えた 。

こうして河原をひとり歩いていると
マイケル
きみのうたが胸にしみ ....
森の猫さんのアラガイsさんおすすめリスト(137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海燕の巣- アラガイ ...自由詩3*10-12-12
レミーマルタン- アラガイ ...自由詩1*10-12-12
冬のサボテン- アラガイ ...自由詩4*10-12-12
一夜だけの再会- アラガイ ...自由詩3*10-12-10
あかぎれ- アラガイ ...自由詩2*10-12-8
大聖堂- アラガイ ...自由詩7*10-12-7
_御意〃愚行- アラガイ ...自由詩2*10-12-6
‥メッセージ- アラガイ ...自由詩6*10-11-30
天才はバカボン- アラガイ ...自由詩3*10-11-29
_One_by_One_(冬の星)- アラガイ ...自由詩3*10-11-29
畜生ト吠え- アラガイ ...自由詩5*10-11-27
ボルカ氏の散歩- アラガイ ...自由詩4*10-11-24
ボルカ氏のポケット- アラガイ ...自由詩3*10-11-22
海へ____‥Ⅰ- アラガイ ...自由詩7*10-11-15
海へ____‥Ⅱ- アラガイ ...自由詩5*10-11-15
dessert- アラガイ ...自由詩3*10-11-14
飼い猫- アラガイ ...自由詩5*10-11-13
睡魔- アラガイ ...自由詩3*10-11-12
一般的社会人の様態(男性編)- アラガイ ...自由詩4*10-11-10
辛夷- アラガイ ...自由詩3*10-11-6
不幸な女- アラガイ ...自由詩4*10-11-6
酸性雨- アラガイ ...自由詩6*10-11-5
_道‥(端)- アラガイ ...自由詩6*10-11-2
__悟- アラガイ ...自由詩2*10-10-30
悟るまえに- アラガイ ...自由詩4*10-10-29
午前五時- アラガイ ...自由詩3*10-10-28
緑のモニュメント- アラガイ ...携帯写真+ ...5*10-10-27
君がみる死海- アラガイ ...自由詩4*10-10-26
じゃがいも- アラガイ ...自由詩7*10-10-24
One_day_In_Your_Life- アラガイ ...自由詩1*10-10-21

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