One day In Your Life
アラガイs


小鳥の鳴き声がする

見上げれば二羽の鶺鴒が飛んできて
曇り空に
僕は 桜の枝の葉を柿の木と見間違えた 。

こうして河原をひとり歩いていると
マイケル
きみのうたが胸にしみてくる

あの頃
上手く理解してやれなかった恋の
通りすぎていった女(ひと)の面影が浮かんできて
淡く
熱くいちぢくの実が
折れたこころ

むかし泣けなかったバラードに
いまでは懐かしく語れば語るほど
あの女(ひと)の顔が思い出せない
よみがえる遠い
遠い
一日が暮れる

窓には落葉が積もり
踏みしめれば
輝いた黄金色の靴
マイケル
きみのうたが胸にしみてくるよ
僕はいまでも
ひとりぼっちさ









マイケル ……(マイケルジャクソンよりタイトル曲に捧ぐ)



自由詩 One day In Your Life Copyright アラガイs 2010-10-21 02:30:55
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