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白梅も微睡む夜明けに
あなたしか呼ばない呼びかたの、
わたしの名前が
幾度も鼓膜を揺さぶる

それは
何処か黄昏色を、
かなしみの予感を引き寄せるようで
嗚咽が止まらず
あなた、との ....
ふゆの匂いがする

ほわり、
冬のお喋りをしよう

たくさんのきらきらするものが
眠たそうに待っているのは、きみの春
あの頃の小さな息吹が
ほわり、と手さぐりしながら
追いかけてくる ....
Nice to…

ああ、キン肉マンのおでこに書いてあるやつね
違ったっけ?

あなたは苦笑いしながらも頷いてみせる

完璧主義者を気取るあなただって
お母さんのお腹から出てき ....
閃きと思いつきは違う。

置き忘れた荷物を取り戻すようなマネはしない。

必要ないからさ。

くたばり方を考えるよりも、犯す方法を模索する。

考える前に思い知らされて、及ばない時 ....
ああ、雨リア
風を吹いてゆけ雨リア

泥だらけの足は
土の匂いは
毎朝欠かさず
しみこませているよ

長いということは
古いということともちがう
近いということは
親しいというこ ....
短針が少しずつ
牛のしっぽに圧力をかけて
時計がまんなかで 手を合わせるよ

まるで「いただきます」
みたいな「おめでとう」だね

それは温もりある言葉だね 


新しくなった人々 ....
いつだって人は小さい頃

誰でもその赤い服を着た

もじゃもじゃの白い髭のはやした老人に

夢を乗せてとばしてたけど

今は一人雪降る道でたばこに火をつけ

ぽろりぽろり落ちては重 ....
ここに住む人もきっと

南十字までの長い旅路に

知らぬ間に呑み込まれてしまってるんだよ


銀河鉄道に―act ?


「此処に夏が訪れる事はありません」

翌年の不動産 ....
心を投げた

思いっきり投げた

何度も何度も
あの人めがけて
投げ付けた


ぶつかり砕けた心の
小さく泣いてる破片まで
あの人は
ひとつ残らず拾ってくれて

まあるく丸 ....
何度 歌を歌い
何度 母の料理を食べ
何度 人とせめぎあい
何度 ギターを弾き
何度 傷つき
何度 ダーツをし
何度 本を読み
何度 病を得
何度 詩を書き
何度 人と愛し合ったろう ....
そしてボクはさかなになった


流線型にふちどられ
いつまで続くかわからないうねりを眺め
光の乱反射を遠くに感じながら


このまま泳げたらいいなって
明日も明後日も
ずうっとずう ....
つまらないわがままの後
ふいに上向いた気分と
言葉を飲み込んでしまい
二度と口をきけなくなって
ずいぶん経った

元気ですか
姿なき車に怯えていたあなたが蹲っていた場所を
久しぶりに通 ....
本当に

本当に

好きだったんだ

愛してたんだ

・・・本当に




世界が反転した夜に




オリオン座流星群が
真横を通り過ぎて
その残像がある ....
{画像=081019224202.jpg}


今日は窓際の席は止めよう
曇り空にスリットが入り
わずかに日の光が差し始めたけれど
今日は明るい景色を見たくない
風に揺れる梢も
今しば ....
{引用=玉子の親じゃ、ぴよこちゃんじゃ、ぴっぴっぴよこちゃんじゃ、アヒルじゃぐぁーぐぁー。}


(一)

「兄ちゃん、コイツをくんねぇ」

カーバイトランプに照らされた
みか ....
 
 
かみさまという鏡のような未来は
ぽろぽろとこぼれながら
なにか悪い事を口にしかけて、
小さくなっていく産声
どうやらここは初めから
ちきゅうという
名前もないどこか遠いところ
 ....

掃除をすると
部屋の四隅から
無限に白い米粒が出てくる
表面は乾いて
埃にまみれて
まるで
昔わたしが産み落として
そのまま捨てた卵のようだ


遠くに見えるラブ・ホテルの ....
また今日も聴こえるよ
皆の哀しい歌声が
人は辛いときに歌を歌うものだ
自分のカノウセイを信じたいがために

 カノウセイって例えばユメ?
 じゃあユメって何?
 食べられるの?
 それ ....
毎日が閉じ込められて過ぎて行くので
こんな時は元気のいい男の子にあこがれるものです

彼のポケットに入って
やぶけた穴から外を見てみたい
木登りやブランコ、くさっぱらに寝転がって
空を眺め ....
かえでやかえで
ぼくらが うたう
くるくる まわって
わ になって

あかも きいろも だいだいも
みんな みんな
くるくる ひらり

ぼくらの てのうえ
あかく きいろく ....
飛び出してしまいたい

絶望の淵

暗い部屋

僕の部屋


声が聞きたい

幸せの音

光の彼方

最果てのロバ


雷鳴が聞こえる

僕の心は

この程 ....
砂を
体中の空いてる
穴に詰めていく
埋め立てた人工の砂浜の
ほつれたぬいぐるみが
さみしそうに息をしている
「あなたのコドモを産むよ」
と笑い
雨上がりの
草いきれで肺一杯にして
 ....
       余 熱


       そこは
       しろい花が咲いていて
       緑も若やいで うつくしい
       空気は
       いつまでも清澄であり
  ....
あの人は罪を犯した
平和で満ち溢れていた町で
私はなんの前ぶれもなく
大切なものを失ってしまった

拘置所で犯人の顔を見た
まったく見覚えのない人だった
町の人たちも誰一人
あの人を覚 ....
瞼を閉じないで流した涙に
自由の空を仰ぐ想いを
声にして届けよう

それこそ自由
何処へでも行ける心が
あるのだから
 
空の蒼を瞳に宿した狐は
俯くことを止め
泪を溜めて夜空を仰 ....
若さという加速が無くなった時
人は自分の未完成の部分を知る


完成した部分と
未完成とのアンバランスによって
アナタという人格はきしみ始める


無謀という名のレバーを引いて
空 ....
1.

すき
きらい
どちらでもない

ひとひらの

花びらを海辺にすてに行く
指先が君を呼びかけていて、長袖を捲ることが
できない
もう知ってるんだ

この先で
海辺の声 ....
細い糸のように感情がのびていく
青い空の中でゆれてる
スローで閉じていくひかり
どこでもない
誰も知らない
息継ぎのまに
電車のような時間が
みんなを乗せて
「家族」という文字が色あせ ....
もやのなかのきいろいひまわりたちみたく
呼吸する
はりつめていく明け方の透明の空中に
うでをまっすぐにのばしました
旗ばかりがばたばたして「これが本当の自由」なんだなって
コンビニのコピー機 ....
{画像=080726153050.jpg}
手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
遊佐さんの自由詩おすすめリスト(418)
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ひよこなひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*08-9-12
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