ふと口からもれた声は
どんな言葉のはじまりでもなく
そのまま枕にどさりと落ちた

わからないのは
今日のことと明日のことだ
そのあいだに佇めない弱さで
布団にたおれこむ
それさえひとり ....
風が吹いている

青く灰色のピンクの影のなか

夕暮れの香りが運ばれている


いちにちは

誰にかやさしい終わりを告げる

よるに棲息する

わたしは無生物になるでしょう
 ....
秋の風がふとく吹いた

東京のしたの方に台風はあった

商店街は黄金いろで

人間の顔をしたひとびとが

ふとい風に吹かれて

黄金いろになじんでいるのだった


親を大切に ....
クラゲになりたいな
必死に生きたくないな
ぶよぶよってさ
波に呑まれてさ


必死に クラゲになりたい
    わけじゃないんだ
ぶよぶよってさ ただ自然にさ
クラゲは 生きててさ
 ....
遠い日の想い出も
甘い記憶の中に輝いて
朝の光にまどろみながら
指先が貴方を探してる

さっきまで直ぐ傍に居たのに…
目が覚めると私の瞳から消えてしまう

嗚呼、貴方には
夢の中でし ....
飼っていたのは、音のない荒野
はちがつの、日なたに置かれたたまごのように
だきすくめるたび
わたしのりんかくを剥がすもの


透明な模型のような日々
を、くみたてる


 ....
煙草の煙で出来た雲が蛍光灯の太陽を目指して昇って行く
それを見つめるお前さんの瞳には
瑠璃色の右と
金色の左とに
それぞれの空が宿り
色違い、二色のビー玉のレンズがころころと回り出す

小さな君の ....
眠れない夜を
乗り越えて

カーテンを
開ける

おはよう

朝が来たよ

今日も
世界は
美しいよ

ちゃんと
地球は
回ってるよ
インストールがとまらない
きみのサイボーにかきこまれた家族のDNA

浸透圧で水がにげていく

あの、、コントローラーが調子わるい
AボタンのBボタンのLRのLR‥‥

いつだってL ....
ぼくの存在は地球にしかない
あの青くてきれいな球体にしかない
夏の匂いのまま貼られたアフリカ大陸
ぼくの存在は
あの青くて半分影のあるあそこにしかない


月にはない

太陽にはない ....
泡ってなんで円いんだろう
月ってなんで円いんだろう
地球もなんで円いんだろう
ねじ穴だってコインだって
みんななんで円いんだろう

○は□よりつくりやすいからかな
なんでもかんでも
時 ....
白雨や
ほつれたる心に
針千条
叶はぬ夢みし
罪咎めたり


村雨に
道を違へて
涅槃坂
逝きつもどりつ
吾にもかへらず


闇惑ふ
私雨に
濡れそぼる
褥よせたる
 ....
マニラでの仕事は十分で終わった
事務所に顔を出しただけで終わらせたのだ
日本の社長の心ない言動で
まったくやる気を失っていた
まあ自分で指示を出しておいて
途中で梯子をはずしてきたということ ....
言葉の羅列に侵されてく
そんな瞬間の私

怯えるように痛みの先を舐めて
舌の先に灯った芳香に焦がれた
貴方の瞳が夜明け色なら
私の瞳は最果てを映してた

言わないで口を紡いでて
綺麗 ....
熱い生成りのロウで封をした
真っ黒の布をかけて見えなくして
夜みたいな部屋に投げ捨てていた
そんな忘れかけていたものが

ふとした、はずみで
なが、れる。

止める事なんて出来るはずも ....
見つめる眼
いつも共に
ゆらめく
私のかわりに歩き 飲み
酔わせてくれる
話し 聴き

二十
滑らかな腕
年季の入ってゆく
けっして来ない別れ
いつか気の休まるときまで
もっ ....
うっふふふーだようふふ。
うっふふふーだようふふ。
ふふうふーただようふふ。
うっふふふーだようふふ。
うっふふふーだようふふ。
ふふふんーただようふふ。
うっふふふーだよふふふ。
うっ ....
 
 
考えても
仕方のないことを
考えている

スターバックスコーヒーで
名前を
間違えてしまった

マクドナルドの
喫煙席で
あなた宛の手紙を破る
 
 
いつか本当の
「もうやめて」
が聴けると思って

何度も何度も
手首を滑った
白くて赤い線

やっとで
気づいた
本当の孤独

それは
孤高に独歩せねば
ということ

 ....
深夜に起きる眩暈で
眼の前は白の世界です
青い弓張り月が煌々と
部屋を満たしていました

此処には僕ひとり
虚ろな眼で光の影の動きを
追ってはみますけれど
其処に僕は映っておりません
 ....
遠くまで続く
薄紅色のアーチ

やわらかな風
さくら舞い散って

ぼくは走り出す

トンネルの向こうに
キミがいる気がして
待っててくれる気がして

全力で、
走って
走って
月に二、三度会うだけなのに

どうしようもなく好きになってゆく

電話ではまいにち話をするけれど

ビジネスライクな俺だから

あなたはそれに気付かない

こんな感じがいいのだろう ....
私は未だ
まどろみの中
目覚まし時計が
鳴っている
わかってはいるけど…


地上に舞い降りた
織姫と夏彦
感動の再会も早々に
夏彦は両手いっぱいの
高級ブランドの紙袋を持って
 ....
竹やぶ輝くきらきらん
おじいさん竹切り驚嘆
小さき姫現る忽然
大判小判もどんどん
家屋敷豪華絢爛
大事に育てる過分 

かぐや姫の美貌 皆賞賛
三人の男持ち込む縁談
姫突きつける難問 ....
そんなもんなような

まだまだなんだというよな

そんなままでいたいような

まだまだまだまだまだまだだ

桜吹雪にまかれて

寂しさと楽しさと窮屈と使命感と

広がる世界を満 ....
宇都宮へ行くときも
帰るときも
今日は晴れていたから
ボーっと運転していた
ラジオの
ショートストーリーを聴きながら
頭の中で場面を想像して
そんなことさえ
じゃまされずに済むひとり
 ....
宙に打つ
神の標
春のしるし

幾重にも
幾重にも
彩陰を重ね

時の無い静寂に
さやけき歌の
無間に響きわたり

夢幻うつし月に映え
淡きは命か
ゆるやかな風に揺れ
 ....
父の命日がある季節


お墓参りもあまり行けず
貴方がどんな人だったか

よく知りません

私が私として生きている中で
一番イヤだったのは
貴方の世界に引きずり込まれ
貴方の ....
私の口から吐き出された
原色の雲が、
部屋の中を漂っている
これは煙ではないのである
その証拠に
部屋の中には雨が降っている
これは涙ではないのである
その証拠に
私は悲しくなんてない ....
罪の報いは死

ゴルフの帰りみち

そう教会の看板にあった

こんなことを言葉にしてみた

裁かれていることに

人の命は鈍感なのではないか


きみは神を選ぶのか

き ....
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