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歴史的なエピソードにこと欠かないこの地で

芦田川について語られることはあまりない

芦田川の河口はもちろん海とまじりあうのだが

見つめていると

この川が本質的には海であることがよくわかる

芦田 ....
地球について
しんとした時間のなかで
僕らが一秒でも考えてあげることができたら
六十八億秒の祈りが生まれるよ

気持ちを吐き出してしまいそうになるくらい
好きなひとに出会えたのもこの星だし ....
風が吹いている

青く灰色のピンクの影のなか

夕暮れの香りが運ばれている


いちにちは

誰にかやさしい終わりを告げる

よるに棲息する

わたしは無生物になるでしょう
 ....
秋の風がふとく吹いた

東京のしたの方に台風はあった

商店街は黄金いろで

人間の顔をしたひとびとが

ふとい風に吹かれて

黄金いろになじんでいるのだった


親を大切に ....
ぼくの存在は地球にしかない
あの青くてきれいな球体にしかない
夏の匂いのまま貼られたアフリカ大陸
ぼくの存在は
あの青くて半分影のあるあそこにしかない


月にはない

太陽にはない ....
泡ってなんで円いんだろう
月ってなんで円いんだろう
地球もなんで円いんだろう
ねじ穴だってコインだって
みんななんで円いんだろう

○は□よりつくりやすいからかな
なんでもかんでも
時 ....
マニラでの仕事は十分で終わった
事務所に顔を出しただけで終わらせたのだ
日本の社長の心ない言動で
まったくやる気を失っていた
まあ自分で指示を出しておいて
途中で梯子をはずしてきたということ ....
月に二、三度会うだけなのに

どうしようもなく好きになってゆく

電話ではまいにち話をするけれど

ビジネスライクな俺だから

あなたはそれに気付かない

こんな感じがいいのだろう ....
罪の報いは死

ゴルフの帰りみち

そう教会の看板にあった

こんなことを言葉にしてみた

裁かれていることに

人の命は鈍感なのではないか


きみは神を選ぶのか

き ....
世の中には

悪意というものが

確実に存在する

土曜日の夜

あらためて思った

わたしは白黒つけたがる

言いにくいことを言ってゆくのが

大人のビジネスだと信じてい ....
ためいきの

かず

きんもくせいの

かおり

なにかに

あやまるとするか

オレンジの

ひかりやかげ

おさなくて

かげやしない

つんとする

 ....
街路樹を通りぬけるたび

ドップラー効果が過ぎてゆく

記憶の海

蝉が鳴いている

呼吸する波

蝉が鳴いている

夕方の明るさに

ぼくたちはやがて戸をたてる

蝉 ....
神の轍をコピーする

それを魂に貼ってゆく


十字架を背負い

ゴルゴダの丘をゆく

神に同化する

もしくは同苦する

神はなにを喜ばれるのか

いっさいを

神 ....
スナックで知り合えば

たわいもない話をして

エレベーターで送られて

手でも振ればさよならできる

夜の屋上できみと話せば

ケンカでもしなければ

おたがい立ち去れないよ ....
夕べ好きだと

しゃがれている

透明な

ロックンロール

心のなかで

心たちが

みっともないデモ行進


泣くなよ泣くな

オレンジの沿線を

ぽつぽつゆ ....
オレンジに闇が曳かれ

精神のカルテ

群青に染まる

僕らかけがいのない宙


地球での

それはお話しか

死ぬまで

生きているのか


オレンジに闇が曳かれ ....
向精神薬なんて、鍵のひとつじゃない

ドーパミン

セロトニン

生まれもった病気のふり、やめろよな


あたしの未来になにをするんだ

医者やインターネットの

あたしペイ ....
夜風がゆるく吹いていた

さくらが銀河のようだった

カップルが一組

川向こうのベンチに座っていた

僕たちはすこし道に迷ったようだ

たまに肘があたる

あてどない人生が
 ....
夏のつぎはお別れに

ふさわしい秋なのだけれど

こんなうららかな日に

こんな普通の日に

こんなことがあっていいものなのか


冬よ、お前は

永く、ここに


夏 ....
春になると

知らない街の匂いがする

それと

なつかしい匂いもする

人の心にはなれない

だからたくさんの

心をつくってゆくのだ


きのうは啓蟄だった

お ....
ぼくたちはやっと

愛について話しはじめるのだった


ここまで逃げてきたけれど

観光地のように

あたりまえのように

ここには普通の日々がながれていた


ぼくはきみ ....
命のともしびに

季節のかわりめの風が吹く


死と戦っていた人々も

それを受けいれてゆくようだ


死との和解


ぼくらはその

和解劇の傍観者だ


命のと ....
フェルマータ

西洋と東洋が綱引きをはじめる

コンドルが飛んでゆく、

この哀切を口ずさんで家事をしていた母

仲良くなると休み時間

ふたりしてトイレに連れ立つ女学生たち

 ....
運命なんて

ないようなもんだと思うわ

別れてすぐは

たがいのこと心配だけど

あたし忘れてしまえるじゃない


風が吹くから

波があるのかしら

海流と波って
 ....
こわいです

うすらこわいです

蛍光灯の無機質さ

でもあるんです

あるんです

そんな無生物だけが

ぼくをなぐさめるということが
ハープが奏でられる

悲しみが音をたてるようだ

ちいさな背中がふと揺れる

きみは灰色の途をゆく


とぼとぼとした音色を

にぶい光のなかに見つける

ぼくはきみを見送ろ ....
俺を忘れてくれますか

ただ息がとまるのを

待つだけの身です

吹雪も永久ではありません

黄ばんだ夕日の

いずれ餌食になるわけですから


やさしく取り囲む

偽善 ....
相羽 柚希さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(27)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
芦田川にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...8*10-1-27
六十八億秒の祈り- 吉岡ペペ ...自由詩1109-12-29
夕暮れのあしあと- 吉岡ペペ ...自由詩1809-10-18
秋の風- 吉岡ペペ ...自由詩909-9-19
存在- 吉岡ペペ ...自由詩1209-7-2
- 吉岡ペペ ...自由詩609-5-28
マニラでの数日- 吉岡ペペ ...自由詩1109-5-24
無音で- 吉岡ペペ ...自由詩309-4-7
折り紙- 吉岡ペペ ...自由詩609-3-22
悪意- 吉岡ペペ ...自由詩309-3-2
あきのかぜ- 吉岡ペペ ...自由詩608-10-8
過去から降るもの- 吉岡ペペ ...自由詩508-7-18
神の轍- 吉岡ペペ ...自由詩208-7-9
スナックで知り合えば- 吉岡ペペ ...自由詩5+08-7-6
夕べのデモ行進- 吉岡ペペ ...自由詩508-6-11
僕らかけがいのない宙- 吉岡ペペ ...自由詩908-4-22
罪の色- 吉岡ペペ ...自由詩908-4-20
銀河- 吉岡ペペ ...自由詩2208-4-3
うららかな日に- 吉岡ペペ ...自由詩108-3-8
知らない街- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-7
天国- 吉岡ペペ ...自由詩708-2-24
傍観者- 吉岡ペペ ...自由詩308-2-23
フェルマータ- 吉岡ペペ ...自由詩208-2-19
運命なんて- 吉岡ペペ ...自由詩508-2-16
蛍光灯- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...408-2-14
ひかりの翻訳- 吉岡ペペ ...自由詩208-2-14
王国- 吉岡ペペ ...自由詩608-2-11

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