つまり何を信じていたとして
終わることしか選択肢は、僕らにはない
確率では
コインのその、裏と表のフィフティ:フィフティでは
等式の、左辺と右辺のイコールでは

だから何を疑っていたとして ....
コートジボアールばカカオ農場で奴隷ん子どん
鞭打たーて作らーたチョコラータば色事に使いなすな
とごえとるばい ほんなこつ不埒ったい

だけん なんさま ぬしにゃうちの実家ば長崎で取ーた煮干しで ....
顕微鏡の中で人工のひかりをうけて
雪片が光る
結晶が無言でのびてゆくのを
ぼくは視ていた

浅くつもった雪の中を
きみを迎えにゆく
ローカル線の駅は雪につつまれ
こどもの夢のように光っ ....
ぼくらの道は まがりまっすぐ
ときにはハンドルを取られ
側溝へタイヤを落としそうになる.。

横転しなくて良かったね。

心が小さく小さく震えた。

もっと素直に もっとゆっくり
僕 ....
西大路さんと東大路さんにも同じチョコ贈りました。
三個のうち一つは激辛ハバネロ入りのチョコレートです。
放課後、「誰が食べたでSHOW?!」を開催します。
女子みんなで誰が食べたか当てて盛り ....
綺麗すぎて壊したくなるから
透明だから近付いて汚したかった
雨に濡れていたいんだって
誰かに逃げてばかりで
肩に髪が張り付いていた

瓦礫の中から積み上げていくもの
崩れた僕 ....
傷だらけの食卓机は、薄いクリーム色をしている。木目の中には家系図が描かれていた。名前は皆黒く塗り潰されていた。父はその上にあぐらをかき、フローリングの床に釣糸を垂れる。

「釣れますか」
「いつ ....
私の方が恥の多い生涯を送ってきました
いえいえわたしの方が

回り道はしたくない
高効率の優れた人材が
大量に繁殖する
演技派の俳優達は
メトロノームの正確さと物憂さでテンポを数える
 ....
大きくなったらお父さんみたいになりたい
保育園で描いた父の肖像画を掲げて
恥ずかしがりながら言って
グローブみたいな手で撫でてもらって


四角い輪郭
プツプツの髭?
目?が三つ?
 ....
時折天井から記号が滴る

灰色の水槽の中には青白い都市が浮遊している

祭壇めいた台の上で
少年はくる日もくる日も
華奢な実験をくりかえす
時々淡いひとりごとを呟きながら

ほのかに ....
まよなか
くらやみの中から線路が延びている
金属のレールの上に耳を触れると
同じ路線の上を歩く子供の足音が遠くに聞こえる
もう帰らない
もう帰らない
稲穂が風にしなう
線路か ....
冬の寒さは
かじかんだ老婆の
指先にも容赦なく

夏の日差しは
悪臭放つ乞食の
乱雑な頭上に放たれる

あぁ 頭痛い

あんたの声が

甲高い

鼓膜突き破って

内耳 ....
カラビナ、切っていくんだろ
お前の自我が燃えている
こちらの電車が燃えている
スタンダードな鉄柱の
かすれた声は裏側に
山手線の内側で
正しい摂理を殺したら
徐に雨が降っていた

足 ....
ハモンドオルガンの音
心が澄む。
悪を吸い取ってくれる
反省して、己を恥じる。

疲れた、
疲れきった。
もうこれ以上
できない。

心の奥底の叫び
心の悲鳴
助けてくれ、助け ....
死に髪の匂いをまく

夭折のバイオリニスト

ひとから愛を引き出して


古いピアノたたかれている

旧ソビエトの優雅なさ迷い


死に髪の匂いをまく

夭折のバイオリニス ....
皮を剥きながら 
話しかけることの虚しさに気をとられて
滑ったナイフの 
切っ先のその先からながれでた 
一筋の金属のさまは
川を流れいく繊維の 
けっして移ろわない影のように
ただ 
 ....
中東にバーレーンっていう国あるやん
「タイン」はアラビア語で、祭りみたいな意味やねん
発音としては「バハレインテイン」のほうが近いかなぁ

紀元前からチョコレートに似たようなもんはあったん ....
邦楽なんか
と箒をかき鳴らし
セックス・ピストルズを崇拝していたクラスメイトが
品出しをしている店で
立ち読みだけして帰る
あんなに笑い合ったのに
ロクに目も合わせない

書き置きを残 ....
朝一 電線が雪を溶かす。そこには五千二億ターブの熱がある。
鋏でちょん切れば分かるよ。溢れ出た言葉が
地面できらきらするから。地面を溶かすから。
何を言っているかさっぱり分かりはしないけど、
 ....
伝えたいこともなく君は背中の彼方に
誕生日はただの24時間であり
裸もただの曲線であった
一つも通じないランゲージが
シーツの上で収束していく

こうしてまた季節は過ぎるのだった
今年は ....
牌にさわってしまえば朝まで麻雀

好きでなくなった愛人でさえ

会えば卑怯な純情で愛してしまう


もったいぶった冷たい男さ

キースよオレを粉々にせよ


牌にさわってしまえ ....
血と、ローズダストの色彩が濃く染みた粗い石英の粒子。そしてジルコンを含んだ研かれた花崗岩の階段がつめたい光沢をともなって果てしなくオリンポスの山の頂から薄紫の色に滲んだ淡い雲の間にのびている。エーゲの .... 独りでクルマに乗ってるのに
ニヤニヤしながら運転してる人
気持ち悪いから
すき


牛乳を何日放置すれば
ヨーグルトになるのか
試してみたい
って言ってた
スーパーのレジのおばちゃ ....
一秒ごとに
とどまる
時間が
抜殻として
輪郭を残し
なだらかに
連なる

呼吸と
思考
いくつかは保たれ
いくつかは置かれたまま

ふりむけば
うすい
半透明の
殻が ....
鹿の眼の半球は
酸素と水の被膜の下で
微動だにしないで
こちらを向いていた


つややかな悔悟の眼差しは
きっと
通り一遍のあいそなのだろう


表も裏も同じものなのに
 ....
(いつだったかよく覚えていないけど
 まだ寒い季節のこと)

シャッターの下りた商店街を
手を繋いで歩いたね
ふたり

(生ビール×5杯
 芋焼酎ロック×4杯)

酔っ払って
お ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
誰の手にも負えない
お前たち自身の肌寒さが
漏れ吐く息の、
ごくまぢかに訪れて

今日もくたくたの
ダンボールと引換えに
アレやコレやすべてを燃やし、
煙りながら一日が終わる

  ....
隠せない傷跡を見られたとき
後にうまく接することはできないだろう

人との出会いが生み出すメリットとデメリット

両者が生み出す不協和音と神


寂しがりやな僕には
音楽を聴かずには ....
巨人のパティシエの仕業だろうか
車の中から見える景色は、ケーキの上を走っているのかと思わせる程の出来栄えだ
案外遠くにあるのだろう、あの山も
その梺に広がるやや段差の作られた田畑も
国道との接 ....
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