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時折天井から記号が滴る

灰色の水槽の中には青白い都市が浮遊している

祭壇めいた台の上で
少年はくる日もくる日も
華奢な実験をくりかえす
時々淡いひとりごとを呟きながら

ほのかに ....
白い楽屋の中
蒼ざめた哲学がひとりきり
鏡の前に坐っている
しばらく目を閉じることと
目を開け 鏡に映る自分の貌を見つめることを
繰り返している

楽屋から舞台への通路には憂鬱な霧が立ち ....
鋭角的な警鐘が
残像する
私の眺めのどこかに いつも

おそらくあの時から
導音を失った私の音階
私はそれを
探しているのか
いないのか
果たして探すことを許されているのか?

 ....
榊 慧さんの塔野夏子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
実験室37−C- 塔野夏子自由詩16*08-2-11
待ち時間- 塔野夏子自由詩6*07-11-23
知らない黎明- 塔野夏子自由詩10*07-9-9

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