すべてのおすすめ
瞳を閉じて
静かにしていなよ
いまのおまえには
むずかしいことが多過ぎる
瞳を閉じて
自分が呼吸している事を確かめるんだ
空気が鼻から来て
また出て行くのをたしかに感じるんだ ....
抽象画の中で生きる者達よ
もう思想はいいから 具体案を見せてくれないか
あなたの身体感覚は 世界の果てまで続いているか
まさか身近な人々の素肌にさえ 触れる事ができないなんて言わないだろうね
....
大空の広がる屋上も、
そこを飛ぶ飛行機も、
カッターシャツの影も、
檻に思える、
例えば、煙草を1本2本と吸う事が経験ならば
投げ捨てるわけにはいかなかった。
高い山も地球のまるみ ....
好意施したのなんて
そんなの単なる客としてだから
お前はタツノオトシゴでも食ってろ
と言われ路上に放り出される
曲がりながら伸びて行く道筋を
たどるナメクジですら
確固た ....
ああ
レジよ
世界中のレジよ
全世界のお買物よ
日常の消費よ
不断の反復よ
支払い前の人々よ
支払い済みの家族たちよ
おつりよ
払い戻しよ
計算違いよ
反応の悪いバーコードよ
....
メロウ おまえ ちい先生を見たか
庭の大きな老木に しあわせにしがみついて
羽化をする せむしの 背から
ギラギラとした 出てくるんだ
真っ昼間から 羽化だぜ
メロウ おい メロウ おまえ
....
ぼくの体をニコニコ動画にしてください
みんなの言葉で突き刺して殺してください
自己の再生 および 前頭葉のフラッシュ
コメントの文字数制限は 年齢×1文字です
段々ぼくの顔が ニコニコから へ ....
綿密なるマーケティングの上に成り立った復活劇など見たくないのだ
飲まなきゃやってられない、素面じゃ笑うしかないのだ
文学なんて暇つぶしだ、音楽なんて穀潰しだ
いつの時代でも貧乏くじ引いてる奴が好 ....
おれ、カサかぶってんの嫌いなんだな。
馬鹿に見えるからな。
どーせ馬鹿だけどな。
ほんでもここで休むときはカサを外すよ。
外すとイッポンダタラと見分けがつかん、って?
ああ、おれの方が馬鹿だ ....
誤解だ誤解だ
俺は君が思うような人間じゃないんだ
一日中だらだらと音楽を流し
夕方になれば酒を飲みだし
わけのわからない詩を書き連ね
惰性でオナニーしたり
いけなかったり
ウィークデーよ ....
あれはいつの頃だっただろう
こたつに横になりながら
テレビでミュージカルをみていた
うとうとしながら
主演の女優さんの歌を聞いていた
ボリュームのある豊かな声で
彼女は悪者達に負けない ....
頭のいいふりをしないでください。
文語調などの古くさい言い回しを多用しないでください。
やたら難しい当て字とか
常用漢字以外の漢字
最近知った難しい言葉等々を使うのを止めてください。
俺に伝 ....
秋の夜の
冴えた月を見ようと思い
夕餉の前に
門を出る
静まり返った虫の音の
時折闇の茂みに響く
川沿いの道を歩く
背後から
車の近づく音がする
ステッ ....
もういいかい もういいかい
暗闇に響く声
夜はだんだんと日を食んで ほおら 冬がくるよ
寒い寒い冬だよ 秋ですら変わらずにはいられないのだよ
子供が一人 そう口ずさんで
杜若が咲いていた ....
ふわりとしたなかに
グワリと揺れていく内耳を
参拝
ね
泡が散らばる空中に
飛んでいける浮力は
いつも心臓で作り出されているね
白ゴマを口にいれ
たくさん喋りだす骸骨は
人類愛の ....
星の砂は生きている。
あれは一種の虫で、海藻に付着し表面の殻を通して息をしているのだ。
何も考えていないから滅びるのではない、
と誰かが言った。
思考するから、滅びゆく ....
譫言のような、
垂れ流した汚物のような、
あなたとわたしの行為
が、
恥ずかし気もなく赤線地帯を飛び越える勢いで、
作用していく
秋だった
幼さには拍車をかけたし、
さ ....
桔梗の匂いです
ほんのりぼかした地平線は
花のうねりが続いています
その上をすべる
乳白色 あおい月
輪郭はまだうすい
夜はさらさら
風はさやさや
月は花の ....
まだまだ書けるだろう
夕陽の違いはSMだろう
おれの母ちゃんでべそ
そこから生まれたおれは最高にカッコいいオジンガーZ
なんでかね
貧富の差が激しいのは
きっと絨毯に乗った男が
手招きし ....
土色の声が
緑を曲がり
今は失い川を流れる
明るすぎて
からになる鏡に
満ちてゆく寒さ
地に残りつづける
光の矢のしるし
ただ置き去る音のほうを向く
....
強く蹴ると高く昇つて弾じけた
砂利道をざくざくと、ざくざくと
街灯の暗きままに月は明かりて、
仰げば君も見やるらむ空はきらぎらし
月のやうに日の沈むまま、夜もすがらあふとも飽かぬ、光をくれ
....
いつの間にか
私たちは忘れてしまった
追いかけっこに
夢中になっていて
周りを見れば
誰もいなかった
ただひたすらに
走っていたから
疲れ果てて
たくさんの時間が過ぎた
数の計 ....
ここから見える景色は
いつも同じで
夕日が沈む頃になると
誰かが食事を用意してくれる
食べる物には困らないが
自由がない
いつかこの狭い空間から
逃げ出そ ....
アナタ言えますか?
グラサンかけてマスクして銀行に行き、モデルガン持って窓口で・・・
「貯金したいんですけど」
アナタ言えますか?
大火事を消火活動中の隊員 ....
夕暮れのきいろは
ゆれる
ドレス
ドレープ
みえないまま
つめたく
とりこんで
さそうよ
あちらへ
あらがえ
あなた
みもと
こちらへ
おいておくためには
冷え ....
つぎつぎに矜恃の
虹をかさねて重く
はじけないように
あふれないように
みずからを律して
小石がはねた
みっつめのところで
沈んでいった
それはそれは
穏やかに
すこし左右にゆれながら
底を目指して
落ちてゆく
水面に
たくさんの輪を残して
さような ....
わたしの神さまは 光にしようかしら
綺麗なまあるいものにしようかしら ううん わたしのために命を失ってしまう食べ物にしようかしら
神さまは やさしく 与え続けてばかり
わたしは光 ....
俺の仕掛けに引っかかた魚
あいつ等はもがいてる
逃げようともがいてる
半島の様な堤防の上
雨水と海草で凌いでいる
憂い無かった楽しかった
俺は晴天を闊歩した
でも俺が目 ....
らんぷ一つのテーブルに
湯飲みはひとり
ねじれた影をのばして立っている
窓の外から聞こえる
鐘の音や鈴虫の唄
歪んだ唇を開いた{ルビ縁=ふち}からすいこみ
器の形のままに入 ....
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