すべてのおすすめ
またやってしまった
と煙草を吸いながら彦蔵は懊悩した
それは毎夜のことである
だからもううんざりしている
今日も何もできなかったということに
一日を無為に過ごし
それを繰り返し齢を重ねるだ　.... 夏が始まる。普通の出だしだと、落語で言う枕と呼ばれるところだと、夏が終わる、なんてぇひとさまはよく話を切り出すもんですが、みたいな感じで始まるんだろうけど、残念ながら始まるのは話、そして夏、さらには上　.... 夏の縁側に腰かけて
入道雲が真っ青な空に湧き上がるのを
見ている

背後の部屋は暗くて
ひんやりとしていて

もらい物の生菓子を食べようと
手を伸ばした瞬間

チリリ

（一陣　.... いつまでやってんの？

一度留保したものを
あとで思い返し
取り上げするようなものが
果たして何人いるだろうか
すべてなあなあにする生き物だろう。

君、蛸とサブレおどりたまえ
きみ　.... びっこの野良犬の顔が父親の顔で
「まさこ元気か」と語りかける
精神科の待合室で半狂乱し押さえつける人を噛みちぎる老婆
これが妹

段ボールの下に新聞紙を敷き詰めてネズミたちが家族のよ　.... 酷い映画は
暗くて見えない部分が多い
もしくはカットが早過ぎる

吐きそうなほど空は酒に塗れてる
内臓は太陽だ
吐く息は言葉で
お前は出来事の中に没しろ

Ｇｏ
一気に滑り落ちて帰　.... 信じることから始めるつもりが
疑わないことに気を取られ
信じることで救われるつもりが
疑わないことに疲れている
もうダメだ　もうダメだと嘆くうちに
まだダメか　まだダメかと唱えるようになった　.... ついてくの

まえ歩いてる
羊にね

そいつがさ
どんな惨めな顔しててもね



羊はね

ついてくんだよ
一緒にまわりと

まえ歩いてる羊にね


それとね
習　.... 急坂を滑り落ちてくる鯖に
足を取られて転倒する人々
なんて愚鈍な人種なのだろう
さあ皆で軽蔑の眼差しを送ろう
上からの目線で躊躇なくいこう
健康な肉体を誇示して勝利を勝ち取ろう
カーストの　.... 夕べ　君がのこした背中の爪痕に
荒塩を擦り込んだら非常に痛かった
そのまま暫らく悶絶している内に
段々と患部が熱を帯びてきた様で
じんじん疼いて我慢が出来ないので
夜間救急のある病院に駆け込　.... 熟れたトマトを股間に挟んで
ふざけながら歩いているお前と
熟れたマンゴーを小脇に抱えて
京浜東北線に乗車している俺が
ひそかに交わしたテレパシー
その内容が周囲の人に筒抜けで
来週の週刊新　.... 新しい季節へと
かわっていくなにか
さがすように風を嗅ぐ
子犬になれそう

　　正しいとかまちがい
　　とかはしらない
　　模造できないほんとうを
　　さがすように風を嗅ぐ
　　そん　.... 今年は逆チョコが流行るというので
私も早速チョコを買いに出掛けたが
行きの電車賃を払ってしまったら
財布に全然お金がなくなって
チョコを買うことが出来なかった
こうして流行に乗り遅れた私は
　.... はたらきたくねえなあ　と　そんなにおもっていないのですが
はたらいていないです
ニュースで言うよりは
東京だし
しごとはあります
バイトルドットコムのデータ入力のしごとが
渋谷駅についたら　.... パワートゥーザピープル
その意味を履き違えた人が
ユンボに乗って大暴れ
往来の人の頭をつぶして
得意になっている姿が
全国のお茶の間に生中継され
それから半月ほど
世間の話題を独占したが　.... 会社を解雇された父親は
鹿煎餅しか食べなくなって
どんどんやせ細ってしまい
やがて単身勇躍奈良県に飛び
鹿として第二の人生を歩み出したが
本物の鹿にひどく苛められたようで
泣きながら往来に　.... すかすかで
ふっとんだ、ヨタ
しょっぱい木霊がかえる空気より
真空の宇宙のほうがいい
なにもかにもが
ちりぢりと
ぶちまけられて
なんにもどれも
だれもかれも
ひとつたりとも帰ってこ　.... 俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
俺は頭がおかしい
　.... 　マクドナルドの隅で自慰をして
　汚い安食堂のうどんで身体を温める
　指の指紋が剥がれるくらい
　心が痩せて
　今日も化粧のノリが悪過ぎるわ

　明日が春で
　あさっては春
　.... ビタミンが欠乏しているから
女にもてないと主張するFさん34歳
彼の朝は一杯のカフェオレから始まる
お気に入りのBGMを聞きながら
優雅に紫煙をくゆらせて
カフェオレを口にするたびに
苦み　.... 金髪の豚野郎が
昨晩 家を訪ねてきた
何があったのかと訊けば
金髪豚野郎はもういやだ
もっと格好いい感じの
例えば銀髪狼少年がいい と言う
しかし狼少年とは一般的に
嘘吐きを指す言葉だと　.... 私だけが世界からビミョーにずれてゆき
最後には意味不明なところにたどり着き
そうな気がして百万遍詣る百万遍祈る


ケータイだと時々
変換したいのに漢字がでてこない
だからこれは武器には　.... 今日が終わった。
果して収拾がつくか
はなはだ疑問だった
10ダースの艱難辛苦のうち
7ダース半を片付け
2ダース半を明日に残し
おつかれさま
のあいさつのもと
くそったれと表現すべき　.... よっこらせ
腰掛けた瞬間
今日という日が僕の横を
他人の顔ですり抜けた

野ざらし
雨ざらし
吹きさらし
黒い脈を空に伸ばす枯木に
何もない
野の吹雪

赤い動脈が伸びていって　.... １　両手を前に差し出します。

２　人差指と親指でかぎかっこを作ります。

３　なるべく今のあなたに
　　素直な言葉を挿入します。

４　そのまま両手を中心に向かって近付け
　　長方形　.... 「急に泣きたくなる」
という設問を読んで
泣きそうになる

つきつめると
あふれてしまうので
空みみのふりをして
「いいえ」に丸をつける

+

淡い花のきもちになって
窓の外　.... 新しい人が来たので
かじかんだ指を暖めていた子は
背中をまるめてそっと
席を立った

それは
あまりにも静かに行われたので
だれかが席を立ち
新しい人が座ったことに
だれも気づかなか　.... 世界最小の牛に乗って
全国を謝罪して回るのは
罪深き私の父親
人々に投げつけられた
モロトフカクテル
暗殺された父親と牛
人々はステーキを食いたがった
だけど誰にも見分けがつかなかった
　.... 英雄の庭には
二羽鶏がいて
彼らが媒介する
様々の伝染病が
人々を苦しめている
二年間は我慢しなければ
二年間は耐え忍ばなければ
英雄の庭から
出ることは出来ない
通信は遮断され
　.... 悩み事を聞かされて
感想を求められて
私は言葉に窮して
座布団の縁を掴んで
ほんの冗談のつもりで
真上に跳び上がってみたら
大気圏を突き破って
家に帰れなくなって
息が出来なくて苦しく　....

鎖骨さんの自由詩おすすめリスト（477）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
彦蔵	- udegeuneru	自由詩	3+	09-6-3
明らかに代謝の域を超えているのだが君はどう思うのか	- aidanico	自由詩	6	09-6-2
Ｒへえへくくらへら	- ｋａｕｚ ...	自由詩	17*	09-5-10
シットマン	- udegeuneru	自由詩	1	09-4-13
野良犬	- モリマサ ...	自由詩	8	09-4-13
荒れた若者の皮膚を採取	- 狩心	自由詩	4*	09-3-18
さんか	- 佐々木妖 ...	自由詩	5*	09-3-9
ヒツジ	- よーかん	自由詩	2	09-3-9
檄文	- セガール ...	自由詩	2	09-2-17
爪痕	- セガール ...	自由詩	1	09-2-17
残夢	- セガール ...	自由詩	2	09-2-16
ライカ・シンドローム	- たりぽん ...	自由詩	14*	09-2-16
転落	- セガール ...	自由詩	7	09-2-10
ぽむぽむぽえむ	- ともちゃ ...	自由詩	12	09-2-10
パワー	- セガール ...	自由詩	3	09-2-9
鹿	- セガール ...	自由詩	3	09-2-9
ふっとんだ、ヨタ	- 構造	自由詩	6	09-2-6
新日本昔話その１	- udegeuneru	自由詩	2	09-2-6
若い女	- ヨルノテ ...	自由詩	14*	09-1-30
抗議	- セガール ...	自由詩	8	09-1-29
金髪豚野郎	- セガール ...	自由詩	4	09-1-26
百万遍	- udegeuneru	自由詩	1+	09-1-14
TODAY	- 構造	自由詩	4	09-1-13
疲労破壊	- 餅月兎	自由詩	4	08-12-22
「＿」	- かいぶつ	自由詩	18	08-12-10
選択肢	- 佐野権太	自由詩	30*	08-12-2
新しい人	- ふるる	自由詩	27*	08-11-26
焼肉	- セガール ...	自由詩	2	08-11-20
英雄の庭	- セガール ...	自由詩	2	08-11-19
塵芥	- セガール ...	自由詩	2	08-11-19

---

1　2　3　4　5　6　7　8　9　10　11　12　13　14　15　16