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とどくきみ電話の声にねころんで
正しく蒔いたわたしの母音


はじまりの予感にまみれ匂い立つ
いとおしい小さな過ちよ


今日もやっぱり晴れたよねわたしたち
多摩一番の ....
からからにかわいた猫とはす向かいぬるくて不味いビールを開ける

背伸びして届かない空、 十二月、とり残された犬はびしょびしょ
湖のほとり

水面に揺らぐ波間に鴨泳ぎ神おわします琵琶の湖かも

山かすむ対岸の雲眺めつつ今日も二人でささやかな席

テーブルにコーヒー二つ今日もまた喫茶に興ず夫婦のきずな

青草が緑 ....
薄暮してコーヒー・カップに話し合うそばかす増ゆ妻冬支度

ぬばたまのくろかみのつま伝道で陽に照らされて雀斑のふゆ

午後5時の自動車屋の店先で待つ間の妻のドフトエフスキー
こころさえ、雲を光を追い越してひるがえる風みずいろをよぶ


雨はやく言葉を奪い流れゆくたどる指先このうすみどり


風だけがよんでいる道二人ぼっち朽葉いろした秘密かぞえる


頬杖 ....
持ち前の笑顔とやらの裏にある疑心のやり場がまだ見当たらず


舞い込んだ平穏にさえ整合性 求めてしまうみだりなユーウツ


孤独だと自惚れるより幸福を受け入れるほうがよっぽど難儀


 ....
山道を行く
 
水流れ青き木立の杉林曇り空には静けさがある

オレンジの紅葉咲きけり西教寺気恥ずかしげに四人で歩む

敷物を広げて座り妻語るハンミョウという道しるべ虫

山道はなだらか ....
もさもさのイチョウを見ると思い出すビッグバードよ君は元気か


ぼくはもうはちねんまえにしにましてそのままずっとしんだままです


さらさらの砂を瞳にかけられたように溢れる星満ちる夜
 ....
【漕】
自転車のペダル漕ぐ足弱ってる 若いころならすぐ着けたのに

【芯】
よく飛んだ 真芯で打ったホームラン 子供相手にフルスイングし

【なう】
「恋なう」と君がつぶやく毎日を  ....
代わりなどなりえない者のことばしか震動させないわたしの空気



残像を遠ざけるように海をみているうつくしい海をみている



右下の頁の数がにじんでく、数えられないあなたが増える、
 ....
【さっぱり】
さっぱりとした後味のタイカレー そんな男になりたい私

【至】
舌肥えた彼女の心掴むため腕によりかけ至高のメニュー

【寿】
寿の文字が遠くへ消えていく おひとりさまに慣れ ....
二人して並んで座る公園のベンチに印す秋の秘め事

お手紙にほのかに香るスミレの{ルビ香=か}可愛い人とからかっちゃ嫌

セーラーの襟にはらりと舞い落ちた紅の使者秋を運んで

お揃いのリボン ....
 

雪の下 紅梅の如 鮮やかな縮まる猫の寒(カン)と鳴く口


今日は和煦 明日も和煦かと思い染め 猫毛のや宿命 冬衣(ふゆごろも)湧く


なでしこの我を呼ばわる若し声 早朝(つと ....
チクタクと
正確に刻む
カウントダウン
何に向かってるか

ずっと知らない
ティールーム 星をひとさじ入れ混ぜて ひとくち 甘い、苦い、甘い


切り口から こぼれ落ちるのはビーズです ぽろぽろころころ 赤赤赤赤


夏が来る 迫る暑さと怖い日々 日に照らして ....
『曲者!』と 座敷わらしを槍で刺し あれから彼女 音信不通

マンションの隣の部屋は家賃安 やたらめったら自殺ある部屋

驚いてもらえぬ私 幽霊をはじめて5年 まだ未熟者

気がつくと起き ....
踏み出せず 躊躇する君の背中を{ルビ戦=そよ}がす 小粋な潮風 わがままな迷子のためのひつじ雲
お日さま連れてあしたもおいで



迷いのない軌跡を示せ飛行機雲
だれのものでも、いつのものでも



先端の爪にひそかに願いごと
 ....
秋風に

どうしてか白き花咲く蕎麦の花食料になる花は素朴だ

萩の花庭に散りいてゆうこくの秋風が吹き妻と帰宅す

ローマ書を書き写しつつ楽しみて次は更級日記写さむ

未来には何が待つか ....
どうすれば眼からビームが出せますか
おでこじゃなしに
ポーズもなしに



とりあえず使い捨てでも結構です
翼をくださいお古で良いので



目に見えぬ宝があると云う ....
 .... コナゴナ .... いたんだら
なおせばよいと
よくもまぁ
おしえてくれて
じつにサ ....
 .... 動物の




 ....
 ....  ....  ....  ....  ....
殿上 童さんの短歌おすすめリスト(265)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
多摩のうた十二月- たちばな ...短歌1811-12-13
猫と犬- はるな短歌411-12-10
湖のほとり- 生田 稔短歌411-12-8
薄暮- 生田 稔短歌211-12-8
Colors- 石瀬琳々短歌7*11-12-8
憂鬱になれる内が花- faik短歌9*11-12-1
山道をゆく- 生田 稔短歌1011-11-28
日々の粒- 木屋 亞 ...短歌3+*11-11-24
題詠blog2011_051-060- 北大路京 ...短歌18*11-11-20
遺される- 伊月りさ短歌311-11-19
題詠blog2011_041-050- 北大路京 ...短歌17*11-11-14
秋の秘め事- 未有花短歌9*11-11-2
- mortalis短歌111-10-20
カウントダウン- やや短歌2*11-10-17
ビーズ- やや短歌2*11-10-9
おかると- 北大路京 ...短歌27*11-9-30
やさしさ- subaru★短歌12*11-9-24
◆雲のまにまに- 千波 一 ...短歌5*11-9-13
秋風に- 生田 稔短歌7*11-9-12
◆ないものねだり- 千波 一 ...短歌4*11-9-2
あしたてんきに- TAT短歌111-8-29
サン・ファン- TAT短歌2*11-8-24
Washington- TAT短歌111-8-21
趣味とも呼べない動物の営み- TAT短歌111-8-19
PAIN- TAT短歌211-8-17
バカにつける薬- TAT短歌2*11-8-13
ワイオミング- TAT短歌111-8-11
ベロイト- TAT短歌111-8-9
ぼくは花火大会なんか大きらいです- TAT短歌311-8-6
ぼくはほんとうは知ってるよ- TAT短歌2*11-8-4

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