行かないで正解だったよ、とか
来て正解だったな、とか
終わってから言う
何かしてしまってから言う

生まれてきて正解でしたか
生きてきて良かったですか

失敗でも
生まれてきて良かっ ....
君と会うため
黒服を着た 男たちをさけて
繁華街をライブバーへ向かう

半年ぶりに会う君は
また ひと回り細くなっていた

バーへ入り君を目にして
ハグし合う

いつもと同じ
申 ....
手は内側を流れる音楽を運動に変換して紙の上に文字としてしたためる。紙に落ちる手の影は皮膚の内側の湿潤で深く染め上げられている。私は友に手紙を書いているのだ。友は声として仕草として視線として輪郭として色 .... 月を見ていた
月が見えていた
今もまだ見えている
月と、木星と、照り返し白い雲たちだけ
他にはなにもなかった
空には
光るものたちは
もともと夜とはそういうものだ
飛び回る ....
チャペルの鐘の音 
ハレルヤのゴスペルの響き


祝福の音色を浴びてキラキラ輝くのは
淡いパステル色の金平糖
小さな羽根を羽ばたかせ
あなたのキューピッドが運んでくる。


甘い砂 ....
テッポウユリではないのです
夏の終わり
花期をたがえて
今頃に咲く白い花

例えばアカザやブタクサ
夏草でいっぱいの四角い空き地の真ん中に
丈高く唐突にすくっと一本だけ
そんなのがタカ ....
{引用=
夕方の交差点にあふれだし出会う
苛立のつぶては骨までずぶ濡れにして
肩の汗に流れず浴室は
からだの痛みと感情の軋みをうったえる場所
真夜中につぶやきをひとつぶひとつぶ垂らし ....
ゆく道の車の窓に
雲を光らせ 幟旗を押し立てて
見知らぬ男たちが手を振る
起きぬけの笑顔で

すぼめて垂らした傘の先を
水たまりに映して
参議院選挙の投票に行く

昨日死んだ紺の背広 ....
孤独でない人間なんていない。
その事実だけが、私を安堵させる。

職場の上司が、手品を始めた。カード手品ってやつだ。時々、その成果を披露してもらう。だいたいは金曜日の飲み会である。飲み会自体が手 ....
朝の訪れるたび
切り離されたからだを思う
昨日との交信が途絶えて
寄る辺ない
なまぬるい風に
輪郭を確かめる


季節がしみこんでくるのと
季節に染み出していくのが似ている ....

その絶望



把手


のある

の胸
あるひは穴
のある

の腕


「夜の要素」の冒頭の二連です。
この奇妙な形式の詩の作者は北園克衛(きた ....
忘れられた小さな空がある。

初夏の風を受けて
駅に続くなだらかな坂道を
歩く途中にある
金網のフェンス越しに

名も知らない花の群生
赤紫の小さな花を
背の高い茎にたくさんつけなが ....
海岸線に寝ころんで
国の皮膚が破れたところを見ている
ざぶざぶと水が侵入しては
さらさらと砂を溶きほぐして
ありきたりに
去って行ってはまた侵す
起き上がり
波打ち際に立って
まだふれ ....
遠距離恋愛ができても
遠距離セックスができない
これが人類の大きな欠点だ

昔、友人とお笑いコンビを結成して
「エスパーのキス」とか「エスパーのセックス」というネタをやったが
今 ....
あのひと
どっかで
こきゅうしてる
がたがた
ふるえる
じめんの
ように
とうぜんの
こと

きのうおそうしきだったよ
おやまのふもとで
やかれたよ
こころのこりだったろうね ....
ときには素直に
夜の空の暗さをみる
ただ光がないだけの話で
じつは日中となにも変わらないように
ぼくの思うことも同じだ

々という文字を子供の頃
不思議に思った
それをつなぐだけで ....
ここの雪は重かろヒマラヤユキノシタ

食べたいし花も見たいし菜の花みどり

桃が咲くのは節句を過ぎた頃だろう

同じ鉢のアザレア同士の鮮やかさ

一木のマンサクちらりほらりと満開

 ....
庭の中では
わたしは園丁です
剪定ばさみ片手に
いろいろ切り詰めてまわります

あおあおとした小枝
みずみずしい若葉
手を入れるべき季節というものはありますが
どれも好きなだけ伸びても ....
どこかのビートルズ○チガイの人が2ちゃんねるかなんかに書き込んでいた。

「Norwegian WoodのイントロでジョンはG#とAをぶつけている。」と。これは青天の霹靂だった。

私はわ ....
「ゴミ捨て頼んだよ。」

そう言い残し、君は着ぐるみを着て出て行った。

かわいいクマの着ぐるみ…

でも君はそんなのを被らなくったってかわいい

でも会社の上司がクマ好きだか ....
{引用=夜の階段を下りて
一階はとっくに海に沈んでいったので
その、密やかな貝を避けながら
水の中につま先をいれる

どこまでも透明な
水晶を重ねて束ねて作った
深海は 魚を飲み込む
 ....
どこかでいっていた

これは歩行ではなく、舞踏

おそらくワルツではなくてポーレチケ

農作業の脇にあるビニールハウスの片隅の

犬に養われている小菊

下り坂の途中で干からびてい ....
泣いて
泣かないで
つめたい雨が心臓に流れこむ
あなた
わたし
だれか
いいえ あなたの
熱い 肩や指先の
感触たちがおしゃべりする
わたしのからだに
夏が帰ってきたみたいだよ ....
昭和55年に冬至書房新社より発行された詩論の本、「詩と詩論」は 、吟遊別冊79年6月刊の「モダニズム50年史」を改題して発行されたものでした。 内容は、昭和3年発行の季刊誌「詩と詩論」で何が成 .... {引用=
僕のアパートは猫が飼えない
窓から見えるのは隣の物置と、アルミのベランダの裏側だけ
コンビニのビニール袋が 風にふかれてカサカサ笑い
忘れられた洗濯物が 雨に打たれてしおしお泣いてる ....
愛がやるせないときは
夢を見ればいい
夢がやりきれないときは
音楽を聴けばいい
音楽に疲れてしまったら
女の子に
カワイイ女の子に電話してみようか
愛がやるせないときは
 ....
ふたをひとつ
君と共有している

煮物をする時はもちろん
寝る時も旅をする時も
ふたはかかせない

あのことで
僕が蝉と抱き合って泣いたことも
君が公園で白い花を食べつくしたことも
 ....
って何?


気の効かないかわいいだけの女の子たちがオシャレにいそしんで望むコンパで
男の子たちは飲み放題のサワーや生中を誰かに飲ませようと必死になってる
サマー

おーすげー短 ....
  昨日
  滅びていく愛が
  冬の名残の夕日のように
  山脈を焦がした


  山の向こう
  いつか
  わたしもあなたも
  あの夕日を追って
  そこへ行くのか ....
イルカを見ていると
いろんなこと考えさせられる
あんたたち
水を跳ね飛ばすのわざとやってるでしょう

まっすぐにジャンプして
少しだけ横倒しに
ややわき腹から着水

一瞬のうちに
 ....
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