ブルー
このことばから導き出される感情
印象、心象、映像、記憶、追憶
日々流れていく風景は
車窓の景色が特急列車で飛んでいくように
はっきりと認識することができず
ぼんやりと視界の ....
ループを拡げて拡げ切ったその先にあったのは……
白く輝く 暖かい光の大きな河だった
どこまでも巨大な川の字の一画

火を隔つ窓に照らされ痣を見る

屋根に垂れて足りるインクあと西に沈む

弾いている鍵盤に指輪置く婦人

書は棚に慄然と収まり雷雨

骨を糸で吊し・持 ....
この時代、未熟な力が求められている。いまだ生まれえない、いつ
までも成長することのない力。たとえば秋のにおいのする草原に行
けば、妹という名の下にそれはごろごろと転がっている。妹のやわ
らかさを ....
・冷やしこの夜「風俗現象論序説『亀田史郎』とは何者か?」

ぼくの記憶では、亀田ブームの当初、父親はたしかに異端的な存在ではあったが、
けっしてヒールではなかった。
その態度を問題視する声が高 ....
信号が青になり 
「通りゃんせ」の唄が流れ 
人波に紛れ横断歩道をわたる 

若い市議会議員はひたむきに 
「よろしくお願いします!」 
そ知らぬ顔で通り過ぎゆく人々に 
自分の顔がにっ ....
わたしがまだずっと若くて
恋を信じていた頃のこと
大好きな恋人に
捨てられて
それでもしつこくして
嫌われて
あんなに好きだって言ってくれた人が
変わってしまったのが
どうしても信じら ....
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること

食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう

コールセンターに勤めれば
クレ ....
ある夜
友達がひみつを打ち明けてくれた
今まであった つらくて 悲しい 出来事
ひとつ ひとつ 言葉を選び
ゆっくり ゆっくり 話してくれた
友達は泣いていた
いつも花のように笑っている友 ....
小石がはねた
みっつめのところで
沈んでいった
それはそれは
穏やかに
すこし左右にゆれながら
底を目指して
落ちてゆく
水面に
たくさんの輪を残して


さような ....
嫌な事あったその日には

鉛筆手に持ち滑らせて

ゲロゲロゲロゲロ吐きながら

自分の気持ちを出しちゃいな!!

固めて丸めてはい完成。

キャッチボールの出来上がり!!

え ....
手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても

しあわせなら
よりしあわせになるように

そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように

できることなら
あなたの ....
{ルビ呑気=のんき}な仮面を被っていても 
ほんとうは 
わたしもあなたとおんなじように 
ひとつの大きい影を背負って 
流浪の旅路を歩いています 

木造校舎の開いた窓に 
手を振って ....
彫刻を愛でれば
白い大理石がとろけそうだ

柔らかな肉のひとつひとつ
今にも流れるように動き出しそうで
私は思わず息を止める

布地の擦れる音がする
静かな瞬きが繰り広げられ
その度 ....
どんな町にお{ルビ囃子=はやし}が鳴り響いて
どんな町で葬列が連なってんのさ
僕は家へ帰る
青と黄色と黄緑のガラス窓が
なにかしらハンマーで叩き割られて
キリキリ、と
破片が落ちてゆく床に ....
孤独な夜の狭間に
行き場を失った
言葉たちが
ゆらゆらと
哀しく宙を拡散していく


握りしめた想いが
指の透き間から
硝子の粒子となって
サラサラ零れていく


染み入るよ ....
口ぐせになっている
おとなも
こどもでさえも
何かと言えば口にする

死ぬほど頑張ったのか
どれだけ努力したと言うのか

口にすればするだけ
逃げていってしまうものがある

それ ....
  やさしいのか
  やさしくないのか
  雨の日のあなた


  約束の時間に
  遅れたわたしに
  何も言わないので
  カフェオレを頼んだきり
  わたしも黙って俯いてい ....
コンクリートの壁に囲まれた 
独房のような病室のベッドの上
路上に倒れていた男の 
ふくらはぎに密集して肉を喰う
すべての虫を布で拭き取る 
白い服の老婆 

「 マザー・・・  
  ....
            はり裂けそうな心を

            そっと胸から剥がして

            激しいROCKに浸してみる

            ドラムの振動に
 ....
文字盤が語る夕暮れ
霞む残照秒針は静かに進捗
わたしの心もこれに添う
「デキちゃった」


寿命縮まる そのコトバ

「冗談」と笑う 女の魂胆
白い原稿用紙に痩せた象を書き、 赤い紐で閉じた 声にならなかった
あらん限りの力を込めたはずなのに

例えばそれは
孤島に取り残されたおとこがひとり
遥か水平線に見え隠れする
船影を
蜃気楼だとはなから諦めているかのように

もし ....
もういなかった。携帯さえ役に立たないものはない。二十歳は永遠に残らない。写真を見ると私はきまって泣いていた。言えなかった。声がない。もうどこまでも一人でわが道をシネスショコタービッチのような空をあ ....  
蝉の鳴かない朝でした
胸の端からほどけてゆくひかり
できたばかりの海は睫毛に乗る軽さ
静かに浮かぶ顔に人知れず声を燃やす

髪を結んで横たわる
約束、と呟いて水より生まれし数字を ....
比べたくなるものがある
幸せの度合いとか
それぞれの人生のありようとか

ひとと比べることで見いだせるものとは

柱に刻まれた幾筋かの古傷は
生を授かった証であり
輝ける未来への歓声で ....
誰が故郷を思はざる
遠く離れているけれど
暮らす場所は違うけど
私が望むは 故郷の発展
私の心は 兵庫県民
たとえ 今の住みかはちがっても

迎賓館も高速道路も
はっきしゆって 知った ....
毎日毎日、おびただしい想念がひっきりもなしに頭のなかをよぎっては消えてゆく。
それらを捕らえて紙の上に定着させるのは、なかなか苦労のかかるものである。
もっとも、それだけの価値もない想念が、ほとん ....
追いかけるのはいつかの夢
{ルビ揺蕩=たゆた}うのは幸福だったころの記憶
抱きしめるのはあのひとの気配
口づけるのは囁かれた愛のことば
燦燦たる陽のしたで赤く爛れるのは向日葵の花

瞬きの ....
rabbitfighterさんのおすすめリスト(665)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブルー(reprise)- mizu K自由詩7*07-10-23
ループ- 長谷川智 ...自由詩3*07-10-22
ブレーメン幾何学講習_5457-5495- 黒川排除 ...川柳407-10-19
妹のはじまり- 岡部淳太 ...自由詩6*07-10-18
ある日- んなこた ...散文(批評 ...107-10-18
信号の唄_- 服部 剛自由詩307-10-18
幸せの土壌- チアーヌ自由詩507-10-14
働くってことは- 恋月 ぴ ...自由詩28+*07-10-10
- sekka自由詩4*07-10-10
無題- 石畑由紀 ...自由詩14*07-10-10
物書き- 梓ゆい自由詩307-10-8
- 恋月 ぴ ...自由詩27*07-10-8
山下_清_- 服部 剛自由詩7*07-10-7
水滴。- 皆川朱鷺自由詩3*07-10-4
大通りに、投げる- 水町綜助自由詩15*07-10-1
満ちていく孤独- 渡 ひろ ...自由詩7*07-9-26
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金木犀- 嘉野千尋自由詩27*07-9-24
天使の人形_- 服部 剛自由詩5*07-9-23
ロック・キュービズム- 渡 ひろ ...自由詩6*07-9-21
金時計- 長谷川智 ...自由詩6*07-9-20
腹中- ネ々コ短歌207-9-18
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___彼氏と彼女の最後の日- 紅山「そ ...散文(批評 ...307-9-14
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エセー- んなこた ...散文(批評 ...107-9-10
花のなまえ- 月下美人自由詩13*07-9-10

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