すべてのおすすめ
 さっきからおれは気が狂ってる
 生き抜くことしか考えつかない
 コップの底に残ってる最後の水を
 飲み干して
 ベッドで眠る
 カーテンを燃やし尽くす
 握りしめた太陽を ....
どうにも身動きが取れなくなる私の
胸の上のあたりで、座っている息苦しさは
行進の仕方を忘れて
隊列に戻れなくなっている
らしい

それは確かにそこに存在しているので



手を頭の ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
 バスルームで遂げた自殺の
 記憶が
 洗面所の流しっぱなしの 水道から
 流れてくる


 畳まれた膝の空気
 見つめるガスコンロの炎と炎の間に
 両眼を投げ入れ ....
 手のひらで潰した花弁の名を
 知らない


 消えた指紋の一部と
 渦を巻き
 波打つ
 消えた以外の指紋


 彼方の太陽が
 今日も近づいてきた

 ....
 着込んだ老人が
 踏切りを渡りきれないうちに
 死んでしまうのは


 電車は通らなかった

 車は突っ込んでこなかった

 風は吹かなかった

 杖を玄関 ....
 
 朝
 おれはパンを食べながら新聞を逃がしてやろうと思う
 寒いというほどでもない朝だ
 黄色のニット帽の老人が
 今朝も部屋の前を通り過ぎた
 畳屋の隠居だがもう畳屋 ....
音を形容する言葉が足りない と君は 喉をならしてビールを飲みながら 言う
君の発する言葉 そのもの が音でしかないから 仕方ない
めがねのつるをつまんでふりまわしたら 机のかどに当たって レンズが ....
 俺は月を見ていた。
 月は俺を見なかった。


 おまえのことを
 思い出し
 夜はよく眠れる。
 朝に起きる。


 昼。
 ショートケーキの苺を ....
 




 裂けた肉から
 あふれだす血を
 忘れかけた酸味を思い出した
 壁時計の下で壊れてる
 置時計の針の行方は
 壊れてる壁時計の針の行く末
 通りの先で雨が傘に遮られ ....
感情の糸をわたる指先は
安いヴァイオリンのように響いて
逆立つ髪を宥めれば
傾いた首の方へ流れてゆく


(鼓膜を抜けて届いた先には
 やわらかいあなたがまるまっている)


明滅 ....
子供達の笑い声が響きます
夜の頃、寒空の影のあたりで

冬の薄皮の下、破れそうなぎりぎりのライン
ジャケットを探す手で
ため息の縁をつかんでみる
思いのほかよく伸びるそれを
つま先まで引 ....
こんなに良い日の最後
洞穴からサンショウウオが顔を出す
夢を見て
最後にとても幸せな
エンディングシーンのはずが
わたしが「これは夢だ」
と気がついたとたん
ダメになる
このまま
雨が降りだす地点まで視線を走らせてみようか

いつも
この広さを見ている
朝 あなたは やって来て
部屋の そこここは せせらぎ
時間は 急速に 速くなり
そうして あなたの声の他は 何も透らなくなり

僕の呼拍は 透きとおり 僕は何も 思わなくなり
愛が 部屋 ....
君と出会った時
君の唾液が太陽で光ってキレイだった

早くセックスをしよう
君は口づけで背骨を拭いた

あらかじめ無い未来
僕たちのいるところは

あらかじめ
遊園地なんか ....
{引用=
幾億の
精子の遊泳
に似た
蛾の飛翔

おびただしい


蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾
蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾
蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 ....
水平線を断ち切るように
僕らはときおり空を見上げる

加速してゆく時代は
小さな出来事をかき消して
紙の上の真実も風に飛ばされてしまう

渡り鳥が
故郷を忘れないでいられるのは何故だろ ....
それなのに
知らないリズムだ
ヘッドフォンから
グレーの土手を
吹き上げる風をR/L
掬いとる
冷たい鼓膜
乾いたロック
冬をもう少し浴びていたい
サイドウォークは選ばない
影を広 ....
振り向いた寂しい目が精一杯に訴えていた
何が言いたいのかすぐにわかってたけど
目をそらして気づかないふりをした
誰も知らない二人だけの秘密だと
約束したから何も言わない
遠い海へ船出した君の ....
 
 
 
 
鳥角度、見た(ぼくの)ひとにちを終電車、ふりかえり逃げる。どうしてあんなことを(こどもの)と流れてゆく(せせりだしてしまう)蛍光灯。つるつるとした(足の爪で)金属の棒にもたれか ....
  白い  白い  白い
 向い合ってない 十分に機能できない場所に放置された
 バスケットボールリングの 
 校庭の小学校
  垂れ下がるネットはなくて 空洞のわ ....
空き缶を蹴飛ばしたら、僕だった
残っていた中身が飛び散った、僕だった
野良犬が怒り狂って追ってきた、僕だった


慌てて電柱によじのぼって見回した


空き缶は車に潰されてぺちゃんこで ....
 寒空へ向かうシャボン玉の割れたさきで
 季節が変わる
 ふくらんだ嘘を削ぎ落とすようにきみは
 僕をたった一つにする
 やさしい指先に抗いましょう
 午後の上機嫌なチーズスフレ ....
ストーブの前で
きみの姿が消える
水がほしくなる
透明の重さのない
思い出にならない水



こわれたばかりの
ろうそくの炎が
いなくなったきみの吐息を
 ....
 
 



 面接官は一重の目で
 おれを見つめ
 何も言わなかった
 机にある採用チェックシートの上の宙を
 ボールペンがせわしなく回転する
 肌寒い頃だったが
 秋だかまだ ....
 鳴らないように
 カスタネットをひきちぎった
 偶然なついて住み着いた
 一匹の猫を私はふいに暴力した
 頭の中が真空状態になり
 私は一方的に傷ついた
 風で車 ....
 誰でもいい誰かを轢き殺す視線で
 先の尖った送電塔におれの欲望をからませ
 なしくずしの洪水を頭上に照らす
 頭をなくしたやつらで埋め尽くされる隙間のない街が
 いつ ....
夕、の
色褪せた


暮らし術が浮遊する書店をあとに
ネクタイが黒光る昆虫にもたれかかられ
車内から逃亡する方法を探し
散在する吐露をいぶかしがりながら
圧し焼ける空がつぶれ落ちる坂道 ....
大粒の涙が
ちんまりと正座して
嗚咽をこらえ
ぽろぽろぽろぽろ
反省している

それを見ていると
ついつい
ついつい
よかよ
もう、よかよ と
ぼろぼろになって
頭をなででしま ....
A道化さんの自由詩おすすめリスト(303)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カスタム- カンチェ ...自由詩705-5-6
夜半麻酔- 霜天自由詩605-4-27
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
劣化現象- カンチェ ...自由詩905-4-12
光沢- カンチェ ...自由詩305-4-12
深爪- カンチェ ...自由詩405-4-6
ユニットバスで肩まで浸かろうとする。- カンチェ ...自由詩705-4-6
やわい_そら- 吉原 麻自由詩4*05-3-30
俺はショートケーキの苺がつぶれ落ちるさまを眺めおまえの心臓の ...- カンチェ ...自由詩605-3-25
- カンチェ ...自由詩205-3-8
慟哭- ベンジャ ...自由詩16*05-3-2
転換点- 霜天自由詩305-3-2
こんなに良い日の最後- チアーヌ自由詩905-3-1
窓の外はベランダ- 吉岡孝次自由詩205-3-1
指先のソネット- tonpekep自由詩6*05-3-1
両足が無い人用の遊園地- 瓜田タカ ...自由詩805-3-1
月へ飛翔する蛾のエスキス- 043BLUE自由詩305-2-28
南セントレア_(離陸)- ベンジャ ...自由詩7*05-2-28
#JUMP- バンブー ...自由詩405-2-22
銀河鉄道の裏- 一筆自由詩2*05-2-18
鳥角度- nm6自由詩905-2-13
白い白い白い- カンチェ ...自由詩10*05-1-15
僕だった- ベンジャ ...自由詩13*05-1-11
灰色ゼリー- カンチェ ...自由詩504-12-28
前へすすまない水- カンチェ ...自由詩4*04-12-25
セプテンバー山男- カンチェ ...自由詩6*04-12-25
恐れ/屠られたカスタ- カンチェ ...自由詩604-12-23
衝突- カンチェ ...自由詩104-12-22
最前線、- nm6自由詩604-12-17
正座する涙に- 草野大悟自由詩7*04-12-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11